Draw

 

 

Leonid Kubbel's Endgame Study No.113

2nd-3rd Prize, Molot, 1928


エンドゲームスタディとは思えないような駒数である。黒のPが1つも取られていないというのは不自然だが、中盤でメジャーピースを総交換した直後と思えなくもない。白はすでにBを1個丸損しており、長い戦いになれば敗勢に陥るのは間違いない。黒のKが狭い今が技のかけどきだ。

1. b5+ Ka5

1... Kb6? とこちらに逃げるのは、 2. Kb4 と寄られて 2... Bf6 3. Nxa4# で終わってしまう。

2. Bc7+

ここは先にこの手を入れておくことが必要。 2. Kc5? として次に3. Bc7を狙うのは 2... Bg3 で受かっている。

2... b6

黒はこの一手。さて、Kを閉じ込めたこの局面で、白はどう指すか?

3. Be5!

これが好手。もちろん閉じ込められたKをメイトにする狙いである。黙っていればNを動かしてBc3#がある。

3... f6

3... f5? などとすると 4. Nxe4 でメイトが受からなくなってしまう。3... dxc2? はありそうだが、 4. Na2 が白の用意した手で、 4... Bf6 5. Bc3+ Bxc3 と交換したときに 6. Nb4 と跳べば、 6... c1=Q 7. Nc6# でメイト。したがってメインラインは黒の絶対手だ。

4. Nb1!

今度は 4. Na2? は利かない。 4... fxe5 5. Nb4 のときに 5... Be8 と受ける手があるからだ。メイトにすることができないとなると黒の勝ちに見えるが、白にはNをa2ではなくb1に跳ぶという不思議な手が残されていた。

4... fxe5 5. c3

何とこの瞬間、白に指す手がなくなる。しかも黒が何を指しても、白の手詰まりを解消させることができないのである。駒数が多いだけに意外な結末だ。

5... Be8

ステイルメイトでドロー。

1/2-1/2