2010年4月アーカイブ

汚れた車

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家を出ようとして車に近づいたら、何やら全体が斑点のようなもので覆われている。窓も車体も、あらゆるところが茶褐色の点で埋め尽くされているのである。昨日はだいたい晴れていたから、一昨日降った雨でこうなったのだろうか。水曜日は実験の手伝いで帰りが遅くなり、すでに真っ暗だったので全く気づかなかった。それにしても尋常でない汚れ方だ。

今日の講義やセミナーを予定通りこなし、連休後の講義の準備を進めておいてから勤務先を出る。水玉状態の車を洗うべく、すぐ洗車機があるガソリンスタンドへ向かったが、驚いたことにいつもはガラガラの洗車機の前に4,5台の車が順番待ちをしていた。1台に5分はかかるので、いったん近くのラーメン屋で夕飯をすませ、30分後に戻ってきてみたものの、やはりまだ列は消えていない。これだけ繁盛しているということは、やはり一昨日の雨がよほど汚れていたのだろう。もしかしたら黄砂を多分に含んでいたのかもしれない。ともあれ、順番待ちをして車はきれいになった。

鯉を折る

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OrigamiKoi1.jpg鯉を折ってみた。紙は35cm×35cmで、フランスのサイトから購入したもの。モデルの作者はMichael G. LaFosseである。実は鯉というのは折紙作家がとりあげたくなる題材のようで、LaFosse以外にもRobert J. LangやSipho Mabonaなど、かなり作例がある。今回もLang作とLaFosse作のどちらにしようかでずいぶん迷った。何しろ作風は正反対。Lang作はいつもながらリアリティへのこだわりがあり、オプションとして鱗を1枚1枚表現してしまうヴァージョンまで用意されている。もちろん最後まで折るのは大変だ。対照的にLaFosse作はそれほど時間をかけずに折り上げることができる。胴体は丸めているだけなので腹は割れた状態になっており、どこから見ても鯉に見えるというようにはなっていない。しかし上から見れば、鯉の雰囲気がよく出ているのである。余分なものがそぎ落とされているのだ。例えるなら、Lang作品は細密画で、LaFosse作品はさらっと描かれた水墨画というところであろうか。もちろんどちらがいいということではなく、それぞれによさがあると思う。

OrigamiKoi3.jpgOrigamiKoi2.jpgLaFosseは錦鯉をイメージしているようで、折図にわざわざ「紙をちぎって貼れば鯉の模様が表現できる。伝統的な色は赤と黒である」などと注釈を入れている。原則として折った作品にはあまり手を加えないことにしているのだが、今回は作者の勧めにしたがって赤と黒の和紙を適当にちぎって貼りつけてみた。こうするだけでも少しそれらしく見えないだろうか。この人の作品は折図が比較的簡潔でいわゆる「ぐらい折り」が多く、工程がそれほど長くないわりには結構難しいのだが、今回はまあ無難にまとまったかと思う。

(折紙モデル:"Koi", Michael G. LaFosse "Advanced Origami" (Tuttle Publishing) 所収)

原稿の締切

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今日は実験の日。また1時から7時半過ぎまでかかり、特に大したことをしているわけでもないのにくたくたになった。明日休みなのがうれしい。

楽譜の校正はどうにか終わったが、今度はもう一つの作業の締切が迫ってきている。今月初めに行われた詰将棋解答選手権の報告原稿を書かなければいけないのである。大会結果などとともに、各地域責任者からの報告が冊子にまとめられることになっている。今月中に書けばいいということだったので、後回しにしてずっと楽譜校正にばかり時間を注いでいたのだが、気がついてみたら今日を入れてもう三日しかない。今日と明日で何とか形にしようと思う。来週は蒲田にチェスを指しに行くつもりだが、この分ではまた何の準備もしないで臨むことになりそうだ。仕方ない。

間違い探し

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Misprint.jpg昨夜は結局1時半くらいまで粘ってチェック作業を行っていた。最終的に上下2巻の刊行となる予定だが、下巻の3分の1くらいには目を通した。最終チェックなのに音間違いがまだボロボロ見つかっているという話だったのだが、注意してオタマジャクシを追っかけていっても、みんな正しいところにあるように見える。他の方から「誤植を見つけました」という報告があがるたび、何だか出遅れたような気分になってくる。例えるなら、みんなで釣りに行ったとして、他の人が次々に釣り上げる中で一人だけ釣果をあげられず焦っているのに近いかもしれない。それでも続けていくうちに、いくつかの曲でミスプリントを発見した。そのうちの一つがこれ。こうやって譜面を抜き出して、上と下で違うところがありますと言われれば、誰でもどこがおかしいか分かるだろう。しかし問題は、これがどこに隠されているか分からないことだ。延々と何十ページも見ていって、こういう誤植が一つあるかどうかだから始末に悪い。

まだ見落としているような気もするのだが、まあやるだけのことはやった。Nさんからは今日連絡があり、無事入稿したとのことなので、あとは完成を楽しみに待とう。

最後の追い込み

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帰宅後、また楽譜とにらみ合っている。例の楽譜校正作業、先週までに頼まれていた分も終わらせ、これでやっと一息つけると思っていたのだが、昨日の午前3時頃になってNさんから校正手伝い担当者全員宛に「作業が終わらない」という悲痛なメールが届いたのである。火曜日の朝に原稿を印刷所に回すことになっており、その期限は絶対に延ばせないらしいのだが、ことここに至ってもまだ誤植が見つかるとのこと。それも音の高さが三度違うといったかなり重大なミスが出てくるのだそうだ。この分だとまだ残っていそうだが、さらに曲目解説の英訳原稿もまだ仕上がっていないとかで、譜面の方は全部をまともに見直す時間がないという。「誤植ゼロを目指していたのですが、もう無理そうです。大変残念です」などと書かれてしまっては、どうしても放っておくわけにはいかない。そういうことならできるところまでもう少しやってみます、と手を挙げた。他にも締切が迫っている仕事を抱えていてそんなに余裕はないのだけれど、まあ明日が期限なら泣いても笑っても今日までの話、もう一日つきあってもいいだろう。それに、こういう価値のある楽譜が間違った状態で出版されてしまうというのは何としても避けたい。だいたい私は、楽譜だろうが漢字だろうが言い回しだろうが、単純な間違いを見つけると直したくて仕方がない性分なのである。そういう意味では、この手の間違い探し作業には向いているのかもしれない。

さてあともう少し、頑張ろう。

将棋の名人戦は第2局まで終わったところだが、チェスでもちょうど世界チャンピオンを決めるタイトルマッチが昨日から始まっている。戦うのはインドのAnandとブルガリアのTopalov。すでにチェス関係のサイトではあちこちで話題になっているが、昨日の第1局ではアナンドが彼らしからぬ悪手を指してしまい、トパロフが30手で快勝した。将棋と違ってドローがあるチェスでは、1局目からこんな形であっさり勝負がついてしまうというのはちょっと意外な展開である。現時点でのチェス界は、この二人にロシアのKramnik、そしてノルウェーの若きCarlsenの4人が頂点を争っているといっていいだろう。先ほどから第2局が始まっている。これを書いている時点では27手まで進んだところだ。1局目ではアナンドの23手目が敗着となったが、今日はまだ形勢は大きく傾いてはいない様子。

それにしても、このタイトルマッチがソフィアで行われているというのは不当にトパロフに有利なように思える。実際、アイスランドの火山噴火の影響でアナンドがブルガリアに入るのはかなり大変だったようだ。野球やサッカーのように周りから声援が飛ぶわけではないが、やはり地の利というのはあると思う。それこそ野球のように、ホームアンドアウェイでやったらどうなのだろう。

今日はまたHさんとファミレスでチェスを指すことになっていた。前回は春分の日で、だいたい一月に一度のペースでファミレスチェスを指すのが習慣となりつつある。定期的に指せる機会があるというのは非常にいいことだ。約束の2時に5分ほど遅れて到着すると、Hさんはもうコーヒーを飲んで待っておられた。最近出張のついでに大阪のチェス喫茶に立ち寄ったとのことで、そのときの話も少しうかがう。平日だったので対局はできなかったようだが、私の名前を出したら店主のTさんはすぐ分かってくれたとのことだった。

話が一段落したところで対局開始。こちらが黒番だったが、序盤は上位者との公式戦で出てきても全くおかしくない内容。一歩間違えるとたちまちやられてしまいそうでひやひやしながら指す。中盤までは完全に互角の形勢だったが、白に一失が出てからは徐々に黒のペースになった。最後に白のブランダーがあり、ピースが落ちたところで終了。自分としては、定跡のいい復習になったうえ、中盤以降もそれほど大きなポカをやらかさないで乗り切り、まあまあうまく指せた方だった。対局後にはじっくり感想戦をする。一応チェスクロックを使っていたのだが、持ち時間をほとんど使わないで終局してしまっており、駒の展開が終わったあたりや中盤の勝負どころで十分時間を使って考えられるようになれば、もういつ負かされてもおかしくないように感じた。ある程度基本的なところをマスターしたら、そこから先にものをいうのは結局経験である。私自身、この3年ちょっとの間に指した公式戦は50局だけで、まだまだ経験不足だ。まあ時間が限られている以上、少しずつやっていくしかない。

感想戦の続きとして、これまでに指した公式戦の中から、今日の対局と近い序盤になったものをいくつかその場で並べて紹介する。いずれも自分が負けた対局である。棋譜を追っていくとそのときのことが思い出されて、あれこれ説明しているうちに何だか熱くなってきてしまった。気がつくともう夕方になっており、今日はそれでお開きとなった。次回はまた来月に行う予定。

夕食をすませた後、頼まれている楽譜の校正作業をずっとやっていた。昨年夏から始まったプロジェクトもいよいよ大詰めである。今月中に校正の作業がすべて終わり、来月か6月にはおそらく出版されることになるだろう。今回はゴドフスキーの大作が相手で、複雑怪奇な譜面にはほとほと手を焼いた。すでに編集主幹のNさんが一通りチェックした譜面なのに、仔細に眺めるとあちこちにエラーが見つかる。音符が積み重なり、スラーが絡み合い、アクセントやペダル記号が入り乱れるので、どれかに気を取られているとどうしても別の要素のチェックがおろそかになってしまうのだ。誤植を全部洗いだし、注意深くもうこれで大丈夫と思って送り返したのだが、後日Nさんによるトリプルチェックで、まだ間違いが見つかったと連絡が入ってがっくりしてしまった。やっぱりゴドフスキーは手強い。

実は自分の持ち分は今月上旬までにいったん終わっていたのだが、Nさんからトリプルチェックの応援を頼まれた。先ほどまでしていたのはその作業である。Nさんと、私以外の校正担当者にダブルチェックを受けているはずなのに、目を皿のようにして譜面を追っていくと、指遣いの数字が余計に書いてある箇所と、注釈の英語のスペルミスを発見。ここまで来ても、やっぱり何か見つかるのであるのだから不思議な気がしてしまう。

つげ義春の「ねじ式」をふと思い出した。あの中に「メメクラゲ」なるものが出てくる。つげ義春の造語かと思っていたら、当初の原稿では「××クラゲ」と書いてあり、それが誤植でああなったというのが真相らしい。結果的には「メメクラゲ」という音の響きに味があり、かえってよくなったというのだから面白いが、まあこういうことはごくまれだろう。少なくとも、楽譜に誤植があってもいいことは何もなさそうだ。

冷たい雨

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昨日は手伝いをしている機械実験が午後からあったのだが、1時から始まった実験がだいたい終わったのが7時半過ぎで、さすがにくたくたになってブログも休んで寝てしまった。他の何人かの先生方と一緒に、作業中の学生の周辺を歩いていて何か聞かれたら対応するというだけなのだが、やっぱり専門外のことを長時間やるのは想像する以上に疲れるものである。担当は来月の半ばまでなのでそれまでの辛抱だ。

木曜日は講義もなくて少し落ち着ける日である。起きてみると今日も冷たい雨。昨日はまだ暖かだったが、今日はどうも肌寒い。当分こんな調子の天気が続くのだろうか。

マンションの駐車場は3段の機械式立体駐車場である。うちの車は真ん中の段に入っているので、朝出かけるときはいつも操作盤に鍵を差して駐車場を1段分上昇させている。上がったら車に乗り込んで外に出し、切り返して操作盤の脇につけ、運転席から手を出して駐車場を下降させ、最後に鍵を回して抜く。これが毎日繰り返している行為である。しかし駐車場を1段分降ろすのに30秒はかかるため、雨がまともに降っているときにこれをやると右手がずぶ濡れになってしまう。もちろん車から出て傘を差してやればいいのだが、それはそれで面倒だ。そこで右腕が肩近くまで入るような筒状の細長いビニール袋を用意し、雨のときはそれに右手を突っ込んでビニール袋ごしに操作ボタンを押している。この降雨時御用達のビニール袋は後ろの座席に置いてあるのだが、ここ最近はしょっちゅう後ろに手をやってはそのビニール袋を使っているような気がする。

灰色の空

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勤務先において所属する組織の月例会議が今年度は火曜日の朝に行われることになり、今朝は普段より幾分早く家を出た。昨年度は違う曜日の夕方だった。早起きはしなければならないが、会議が大きく長引く可能性が事実上なくなるという意味ではこの方がいいかもしれない。

午後から非常勤講師のためH大へ回る。今日も小雨が降ったりやんだりのすっきりしない天気。去年の同じ時期には、車にこもった熱気にたまらず冷房をかけたのだから、えらい違いである。先週も曇り空だったし、こう灰色の空の日が多くては、野菜が高くなるのも無理はない。

講義の方は2回目ということで、行ってみたら早くも教室はがやがやとずいぶん賑やかになっていた。先週までの静けさがうそのようである。ただ今年の学生さんは熱心な人が多いようで、今日は終了後に4人くらいから次々に質問を受けた。いろいろ聞いてくれるのはうれしい限りである。終わるとまた理学部に行ってT君と合流。夕飯を一緒に食べ、彼を家に送り届けてから帰路に就いた。

最近、知り合いから日本語で書かれたチェスの入門書を紹介してほしいと頼まれた。実は和書にはそれほど詳しくないのでどうしようかと思っていたところ、偶然にもまさにその依頼を受けたその日に出たのが、「ここからはじめるチェス」という本だ。著者の渡辺さんはFM (FIDE Master) の称号を持ち、日本で一、二を争う実力の方である。書いた人が書いた人だからこれは間違いないだろうと思って知り合いには推薦しておいたが、薦めたからには見ておくべきだと自分も取り寄せてみた。まずページがオールカラーなのにちょっとびっくり。内容も序盤・中盤・終盤のそれぞれの局面において、入門書としては相当高度なことまで解説されている。特に中盤での考え方やエンディングの基本について、日本語でこんなふうにしっかりまとめられた本が出たのは、あまり前例がないのではないだろうか。3月の中国選手権でようやく公式戦が50局に達したばかりで、まだまだ初心者の域から抜け出せない自分にとっても、この本から得るところがかなりありそうである。

実は推薦できるチェスの入門書といわれてまず思い浮かんだのは、「ボビー・フィッシャーのチェス入門」だった。記憶が正しければ、これは私が子供のときに買ってもらった2冊目のチェスの本だったと思う(確か1冊目は日東書院というところから出ていた「チェス入門」という本だった)。ボビー・フィッシャーという名前はそのときに覚えたが、それがチェス界においてどれだけの存在感を持っている人かということを認識したのは、もちろんずっと後のことである。この本は構成が非常にユニークで、ほとんど自明と思えるような簡単な問題がひたすら並べられており、それを繰り返し解いていくと、いつの間にかバックランクメイトを中心とした詰めの感覚がかなり身についてしまうにできている。また、常にページの右側に問題が出ており、本の終わりまで行くと上下をひっくり返してまた右側のページを読んでいくようになっており、この独特の本の作りも小学生の私には面白くて仕方がなかった。相当古い本なのでもう入手は難しいのではないかなと思っていたら、何とこれも偶然、新装版が先月出たらしいことが分かってまたびっくり。一昨年には「チェス戦略大全」も出たし、ここ数年でチェスの和書というジャンルもだいぶ充実してきたように思う。

初見力

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今日もだいたい家でゆっくりしていた。午後はピアノを弾いたり、チェスを並べたり。一応またゴールデンオープンの申し込みはしてしまったけど、準備らしいことは何もしていない。折紙は次に何を折るか迷い中。これが折れたらいいだろうなというのはあるが、あまりに複雑で制作中に破綻する恐れが非常に高い。引き続き検討したい。

この間ピアノの練習をしたときにあらためて痛感したが、自分は初見で演奏する力が本当にない。もうゼロといってもいいくらいである。ピアノを弾く人なら程度の差こそあれ、その人の技術的なレベルに応じて楽譜を見ながら弾くということができるものだが、私の場合、両手がそれぞれ単音であるようなきわめて簡単な楽譜であっても、たいてい分からなくなって止まってしまう。普段弾いている電子ピアノと比べてグランドピアノの楽譜の位置は相対的にかなり高いところにあるため、視線を大きく上下させることに慣れていないという事情はあるのだが、それを差し引いてもどうも苦手だ。去年だったか一昨年だったか、毎年夏に行われている群馬の山奥での数学の勉強会に参加したとき、ピアノが弾けるW先生からちょっと連弾しませんかと誘われたのに、やり出したら私があまりに弾けないものだからたちまちお開きになったということがあった。演奏会では弾くときはいつも暗譜することにしているのだが、こういうときには自分の力がそのまま出るので、技術のなさを露呈してしまうのである。

考えてみると、ピアノに限らず、その場でとっさに判断したり、状況を見て即応したりするということ全般が、自分はとにかくダメなようである。チェスにしてもマジックにしても、あるいは講義や講演などでもそうだ。起こり得る状況をいろいろ想定してそれにどう対処するかを考えておく。想定していた通りのことが起きれば、内心ホッとしながらも、まあたまたまうまくいっただけだけどね、というような顔をしていられる。しかし現実には、想定外の事態がよく発生する。チェスでは毎度のことだし、マジックの実演においても珍しいことではない。そのとき瞬間的にうまく対応できるのが、真に力のある人ということなのだろう。何かにつけすぐ頭が真っ白になるようではダメなのである。

東京は雪まで降る異常な寒さだったようだが、こちらの寒さは少し前がピークだったようで、今日はだいぶ寒さも緩んで過ごしやすい気温に戻っていた。昨夜は酔いのせいで頭が痛かったが、今朝は目が覚めてすっきり。

お昼を食べた後、久しぶりのいい天気を無駄に過ごすのはもったいないと、ジョギングに出かける。2週間前に走ったときは桜に気を取られてまともなジョギングにならなかったが、今日はもう気になるものもない。いつも走っているのは、サンフレッチェ広島が本拠地とする競技場がある公園である。今日はそこで高校生の陸上大会らしき催しが行われており、「続きまして100メートル競走、第5組です......」「1着、某高校某さん、タイム14秒03......」などというアナウンスが、ときおりあがる歓声とともに聞こえ続けていた。ジョギングの方は5キロを29分くらい。歩くようなペースなのに、いつも最後はくたくたである。寒くないのはいいのだが、逆に走っているとどんどん身体が熱くなってきてしまい、最後の1キロは着ていたパーカーを手に持って走ることになってしまった。これからはさすがに今週のような寒さの日は当分ないだろうし、日が高いうちのジョギングはしんどいかもしれない。

家に戻るとすぐ風呂に入って汗を流した。

丑年トリオ

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線形代数学の講義と4年生のセミナーを終えると、夕方にいったん車で自宅に戻り、バスに乗って市街地に出る。同僚のS先生から、昨年S先生の元で修士課程を修了して現在広島市内の会社に勤めるM君と飲むから一緒にどうですか、と誘われていたのである。福屋百貨店の前で落ち合うと近くの店へ。ビールやワインを飲みながら、近況報告や昔の思い出話で盛り上がる。途中、年齢の話が出たとき、M君が「今年で25になりました」というから「ということは丑年?うわあ、ちょうど一回り違うのかあ」と嘆息したら、S先生が「僕も丑年です」。実はきれいに12年ずつ離れた関係だったのだ。こういうことはなかなかないだろう。

お酒の強い師弟二人はさらにもう一軒回って飲み明かすようだったが、自分は十分酔ったのでそこで失礼し、帰路に就いた。

寒い!

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いやはや全く、今日の寒さにはまいった。昨日H大に行ったときからずいぶん冷えるなと感じていたが、これほどまでに気温が下がるとは予想外。今朝家の外に出たときは、出る扉を間違えて違う季節の世界に飛び込んでしまったかのような錯覚に一瞬陥ってしまった。すでに散ってしまった桜も寒そうである。もう少し落ち着いた天気に早くなってほしいものだ。

帰宅後、ブログのサイドバーを少しいじる。旧ブログなどへのリンクをつけ、カテゴリやアーカイブページの表示位置も少し変更した。少しずつ改善していきたい。

今日から7月までの毎週火曜日は、H大へ非常勤講師に出かける。確か始めたのが2006年度だったから、もう5回目になってしまった。始めたときと比べるとだいぶ忙しくなってきてしまったが、週に1回違う場所に行くというのはリフレッシュできてなかなかよいのである。やはりなるべくなら続けたい。

今日の広島はどんよりとした曇り空。このところ本当に天気が悪い日が多い。昨日も一日中雨だったし、一昨日も土砂降りだった。まるで梅雨時である。家の前の桜はその雨にも打たれたせいですっかり散りきってしまったが、一段と寒いH大ではまだ散りきれずに残っているものが多かった。講義の時間まで少し余裕があったので、I先生のところにお邪魔して少しお話しする。相変わらずお忙しそうだった。

講義は4時20分から90分。初回ということで、やはりみんな静かで真面目に聴いてくれていた。終了後、学生時代からの友人で今はH大に勤めるT君と合流し、ファミレスで夕飯。お互いの近況報告など、積もる話で盛り上がった。この非常勤の仕事は、終わった後にこれがあるのが楽しみなのである。

彼を自宅に送り届けてから帰路に就く。9時前に帰宅した。

先月27日のことになるが、チェスの元世界チャンピオンだったVasily Smyslovが亡くなった。89歳だったから、男性の平均寿命が60歳を切っているロシア人としては大往生ともいえるだろう。スミスロフというと堅実な指し回しが持ち味で、フィッシャーやタリのような華々しさがあまり感じられないせいか、どちらかといえば地味なイメージを持たれていたように思われる。しかし奇をてらわず着実に差を広げていくスタイルは、ある意味ではチェスの本質を最もよくとらえていたといえるだろう。特に終盤の卓越した技能は素晴らしく、2ポーンダウンのRエンドゲームを戦ってドローに持ち込んだ対Gligoric戦(リンク先はJavaが起動)のゲームなどは何度並べても感心してしまう。エンドゲームスタディも数多く発表しており、個人的にも魅力を感じるプレイヤーの一人である。

スミスロフはバリトンの歌い手でもあった。彼がチェスに全力を注ぐきっかけとなったのは、1950年に受けたボリショイ劇場のオーディションで落ちたことらしい。もしそのとき受かっていたら、チェス界の偉大な才能が失われていたかもしれないわけだ。チェスと音楽の両方に秀でた人物というと、他にはMark Taimanovが思い浮かぶ。タイマノフは「20世紀の偉大なるピアニストたち」に演奏が収録されているほどのピアニストでありながら、同時にソ連でも有数のチェス強豪であった。また、軸足を音楽に置いている人ではプロコフィエフがいる。多面指しとはいえ、何とカパブランカに勝ったこともあるというのだから、並みの強さではない。こうしてみると、やはり音楽とチェスというのは、何か目に見えない親近性があるのだろうと思わずにはいられない。

くるみ割り人形

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2台ピアノの練習をするため、お昼頃Iさんが来広。2時頃から押さえておいたスタジオで合わせてみた。前はラフマニノフの組曲をやってみていたが、やっぱりこれは片手間にやるには難しすぎる。ひとまず棚上げにということにして、他に何かないかと考えてみてふと思い当たったのが、昔弾いたことのあるエコノム編曲の組曲「くるみ割り人形」。全部やるのは到底無理にしても、例えば「こんぺいとうの踊り」と「花のワルツ」くらい抜き出して弾いてみるくらいならいけるのではないかということになった。まあ来月に迫った演奏会に向けて「ヴォカリーズ」ももう少し頑張らなければいけないし、ある程度形にするにはちょっと時間がかかりそうだが、気長に練習してみよう。

この曲をピアノサークルの演奏会で同期のO君と弾いたのが1995年の1月のこと。もう15年も経ってしまったのかとびっくりしてしまう。久しぶりに楽譜を出してきてみたが、もう自分がプリモとセコンドのどちらを弾いたのかも何だか記憶が曖昧だった。ただとにかく苦労したことだけは確かだ。「トレパーク」や「葦笛の踊り」は練習したもののどうしてもまともな演奏にならず、この2曲と「アラビアの踊り」はカットして演奏会に臨んだのだが、それでもかなり技術的には問題のある演奏になってしまい、打ち上げの席で先輩に「テクニック的には死んでたね」と正直な感想をいただいたことはよく記憶している。アルゲリッチとエコノムの演奏をまねようと、彼らとほとんど同じテンポで弾いたのがいけなかったのだろう。あれから15歳も年をとり、向こう見ずに突っ走るのを控えるだけの分別はついたつもりなので、自分が弾けるくらいの速さで今一度やってみようと思う。

OrigamiSpaceShuttle2.jpgOrigamiSpaceShuttle1.jpg今日はスペースシャトルを折ってみた。紙は30cm×30cmで、アルミの両面に白と黒のカラペを貼り合わせたもの。2月にダンスするカップルを折ったとき、一緒に作っておいた紙である。モデルは西川誠司氏によるもので、正月に折ったトラの作者でもある。自分が小学生のころに運用が始まったスペースシャトルも今年で退役するということなので、今折っておかないと機会を逸すると思った次第。最近折った作品の中では比較的やさしい方で、それほど苦労せずに折れたように思う。

今までは動物や昆虫などが多く、こういう乗り物系の折紙を折ったのは久しぶりである。これはこれで面白いが、特に今回のスペースシャトルのように対象がある特定のものである場合には、ごまかしが利かない。ちょっと足が短くなったけど、そういう種類だということにしておこう、などというわけにはいかないのだ。人工物を折るときには、自然界のものとはまた違う難しさがある。

(折紙モデル:「スペースシャトル」、西川誠司「西川誠司作品集」(おりがみはうす)所収)

今日から講義期間に入り、完全に通常モードとなった。数日前に入学したばかりの1年生にとっては、いよいよ本格的な大学生活のスタートということになる。午後最初のコマが線形代数学だったが、まあみんな行儀のいいこと。前から後ろの席までびっしりと埋まり、こちらが「えー」と第一声を放つとみんな私語一つなくこちらを見つめる。ここまでよい子にされると何だかかえってやりにくい。そんな真面目に聴くほど大した講義じゃないですよ、と言いたくなる。まあじきに空席が目立ち始め、私語をやめるよう注意しなければいけなくなるに決まっている。

終了後、帰ろうと廊下に出たところで、先に出た数人の学生さんに呼び止められた。「すみません、来週の月曜日はどこに行けばいいんでしょうか?」つまりまだ大学の履修の仕組みがよく分かっていないのだ。初々しいなあと微笑ましく思いながら、その場で学生便覧を手に単位制について説明する。基本的には、3日前にガイダンスで言った通りだ。この科目から6単位以上、この科目から4単位以上、これとこれとこの科目からは2単位以上とって、さらにこれ全体で18単位以上とる必要があるとか、学年が上がると忙しくなってなかなか単位がとれなくなるから、今できるだけ稼いでおいた方が絶対いいとか、単位取得のコツまで熱く語ってしまった。また彼らの反応が「なるほどぉ」とか「ああそっかぁ」などといちいち素直なのが、何だか不思議な気がしてしまう。ゴールデンウィークが明けたころには、だいぶ雰囲気が変わっているに違いない。

John Beasley, The Problemist, 19723日前に書いた問題について。まず盤面をよく見てみる。白と黒はそれぞれPが1つずつなくなっている。白はさらにQ、R、Nも消えており、キングの他にはBが1つ残っているだけだ。対する黒はBとNが1つずつとQが消えている。ただここでまず注目したいのが、今g6にいるBである。b7とd7にいるPが動いていないので元々c8にいたBは不動のまま取られたはずである。したがってこのg6のBは、一人だけ姿が見えなくなっているe7のPが化けてできたものであることが分かる。

ではe7を出発した黒のPはいかにしてBに成ったのか?白のPはc列から右側は全く動いていないので、黒のPがBに昇格して敵陣から生還するためにはb1で成ったとしか考えられない。しかも白のb列のPはまだ動いておらず、昇格したBが出て行ってからb3に移動したことになる。つまりe7を出発した黒のPは駒を取りながら斜めに移動し、a2を通ったわけだ。ここへ来るまでにPは白の駒を4つ食っており、さらにb1で昇格するためにもう1つ駒を取るので、白はこのPに駒を5つ献上しなければならない。

そこでこのPに取られた5つの駒が何だったかを考えよう。最初f1にいたBは動かないまま取られたはずなので、それ以外の駒で5つ調達しなければいけない。となるとQかh1のRは黒のPに取られにa列から外に出て行かなければいけないことになる。ところが、黒のPがBに昇格して出て行くまでb2にいる白のPは動かなかったのだから、最初c1にいたBはQやRに道を開くためにはやはり不動のまま取られたわけだ。このことは、現在c1に素知らぬ顔で座っているBが実は生来のBではなく、元々a2にいたPが昇格したものであることを意味している。

ここまでくればもう一息。白のPはどこでBに成ったかを考えればよい。黒の駒でPに食われるために出て行くことができたのは、QとN、それに元々f8にいたBの3つだけである。したがって白のPがe7を通っていったことはあり得ず、a2-a5-b6-a7-b8というルートをたどったことが分かる。b8でBに昇格したBが戻ってくるためには当然a7を通るしかない。白の元々のBは一度も動かずに取られたことを考えると、この昇格してできたBが動いた手こそが "first move with a bishop" に他ならない。すなわち、Bb8-a7が求める答えであった。

盤面に残された痕跡が問題解決にぴったり役立つように創られているうまさに加え、初めて白がさわったBが実は昇格したものだったというオチのつけ方が何ともしゃれている。なかなかの名作であろう。

Math Class Shadow

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だいぶ暖かくなったと思った昨日から一転、今日は北風がピューピューと吹きつける寒い一日だった。

以前旧ブログの方で、ハロウィーンのときにビオラ大学というところで行われた余興を紹介したことがある。数学の講義の最後の5分間に行われた出し物だが、あそこまで用意周到に準備しておくこだわりと心意気には感心させられてしまった。反響が大きかったからか、そのときの数学の先生がまた新作の余興をエイプリルフールの日に発表したらしい。前回に比べればやや短めだが、それでも演出は相当凝っている。驚いたのは最後にビオラ大学の学長が特別出演していることで、どうやらこの先生のスクリーン芸はもう大学公認の芸になっているようである。まあこういうことは、日本の大学ではあまりありそうもない。

いつもより早めに起き、コンビニでサンドイッチを買うとさっさと勤務先に移動する。朝一番から新入生のガイダンスがあって、遅れるわけにはいかなかった。今年度は新入生のチューターという役目が回ってきてしまったので、ガイダンスにやってくる新1年生の受付をすることになっていたのである。とまどった顔をしてやってくる彼らに名前を聞き、真新しい学生証とガイダンス資料一式を渡す。これだけならまだいいのだが、今日は大きな教室に全員を集めて行う全体ガイダンスの後、いくつかのクラスに分かれてさらに詳しく大学生活について説明するクラス別ミーティングというものが予定されており、そこでの司会進行と説明役もしなければならないことになっていた。大学では自分で履修登録をして試験を受け、卒業までに単位をたくさん取らなければいけませんとか、講義には必修科目と選択科目がありますとか、進級するためには全学共通の科目を何単位、専門科目を何単位取らないといけませんとか、そういうルールを基本的なところからずっと説明していくのである。30分くらいかけて一通り話し終えたのだが、全部終わったときは足が何だか妙に疲れていた。2ヶ月ほど講義のない時期が続いていたので、1時間以上ただ立っているということが久しぶりだったせいだろう。新学期の最初というのはたいていこうだ。

午後は4年生と来週以降のセミナーの相談。金曜日からは講義も始まるし、だんだん忙しくなってきた。

John Beasley, The Problemist, 1972少し前に入手した、John Beasleyの "51 Flights of Chess Fancy" に収録されているレトロの問題を1つ紹介しよう。1972年に "The Problemist" で発表された作品である。実戦初形から指し始めてこの局面に到達したとする。問いは、「白が初めてビショップを動かした手は何だったか?」というもの。盤面に残された手がかりをつなぎ合わせて考えれば、自然に答えに到達できるだろう。

"51 Flights of Chess Fancy" は、作者のBeasley氏がこれまで創ってきた様々なジャンルのプロブレムを集めた作品集。エンドゲームスタディが中心だが、本作のようなレトロの他、MaximummerやCylinder Chessといったフェアリー系も収録されている。さらにおしまいの方にはコインを使ったパズルやPeg Solitaireの解法といったチェスから離れた題材まで登場しており、作者があらゆるパズルの世界で自由に遊んでいることがよく分かる。しかもこれは作者の3つ目の作品集なのである。きっと楽しくて仕方がないのだろう。

祭りの後の休日。ゆっくり起きてソファに寝転がりながら将棋番組を眺め、お昼にはパスタをゆでて食後にコーヒーを一杯。それからはチェスの棋譜を並べたり、ピアノの練習をしたり、折紙を折ったりといつものようにだらだらと過ごす。ピアノは「ヴォカリーズ」の譜読みがあともう少しといったところ。折紙はかなり進んだので、次の土日には完成できるだろう。

CherryBlossom2010-2.jpgCherryBlossom2010-1.jpg近くのスーパーで買い物をすませた後、天気がよかったので、少しは身体も動かそうと3時半頃からジョギングに出かける。2月の上旬に行ったのを最後にまただいぶサボってしまっていた。家の近くにある広域公園では桜がほぼ満開を迎えており、暖かい陽光の下、家族連れがあちこちで花を楽しんでいた。前回のジョギングのときのあの寒々とした感じとは大した光景の変わりようである。桜が咲いていることは分かっていたので今日はカメラも持ってきてみた。まずちゃんと走ってから写真を撮ろうというつもりだったのだが、頭上に広がる桜をやり過ごして走るのがだんだんアホらしくなってきてしまい、ちょっと走っては立ち止まって撮り、また走っては立ち止まって撮りと折衷行動を繰り返すことになってしまう。まあこれでもそれなりの運動にはなっただろう。

なお、マンション内の掲示板にあった貼り紙によれば、明日は電気工事のために午前中に停電があるらしい。したがってこのページも見られなくなる時間帯があると思われる。あらかじめご了承を。

いよいよ詰将棋解答選手権の日である。去年経験している分やや気楽ではあるが、何かやらかしたらせっかく参加してくれた人に迷惑がかかるから気が抜けない。予定していた時間より15分ほど出発が遅れてしまい、少し慌て気味に家を出る。家の前の坂を下りていき、交差点を直進して再び坂を上り始めたあたりで、前方に警察の車が停車しているのが目に入る。ここはいつもねずみ捕りが行われているポイントなのだ。ただでさえ出発が予定より遅くなったのに、今こんなところで止められたら遅刻間違いなしだよなあと思った次の瞬間、「止まれ」と書かれた赤い旗を持った警察官がやおら立ち上がって道路側に出てきたではないか。ピーッと笛も吹いている。ぼんやりと考えていたシナリオが急に現実味を帯びてきてギョッとしてしまった。「何なの?何なの?何にも悪いことしてないよ?」と泣きそうな声でつぶやいたが、警官はどうも自分の後ろの車に狙いをつけているらしいことが数秒後に判明する。通り過ぎた後にバックミラーで確認すると、2台後ろの車が捕まっているらしいのが見えた。全く、びっくりさせないでほしい。

その後の行程は順調で、会場にも結局ほぼ予定したとおりの時間に到着できた。早速机を移動して準備を始める。ほどなくして将棋センターのTさんや、スタッフとして応援を頼んでいたSさんが到着。参加者も続々現れ始めた。最初が初級戦ということもあり、小学生くらいの子が多い。始まるまでの短い待ち時間にも早速友達と一局指し始めた。子供が一生懸命考えている様子というのはやっぱりいいものである。開始直前に詰パラの中学校コーナーを担当するNさんも来場し、これで役者が揃った。

Tsumeshogi2010.jpg初級戦は18名参加の予定だったが、お一人が来場されず、17人で行われた(うち2名は競技開始後到着)。競技前の説明では昨年の反省を生かし、駒音を立てないように気をつけること、符号の書き間違いをしないよう気をつけることを特に念を押して注意する。そして1時半きっかりに、「はい、それでは始めてください」。職業柄、こういうことは慣れているのだが、開始直後に紙を裏返すわさわさという音だけでなく、ビニール製の将棋盤にカタカタと駒を並べる音も聞こえ始めるところが、普段の試験とはまるで違うところだ。去年の初級戦はバタバタと途中退出者が相次ぎ、最後まで残っていた人は一人だけだったのだが、今年は皆さん慎重な様子。初級戦はタイムによる順位付けはしませんと言ったせいかもしれない。競技開始後9分で最初の退出者が出たが、45分の競技時間いっぱいまで半分くらいの方が残っていた。終了後にすぐ採点に移ったが、2番の3手詰に引っかかった人が続出。他の会場の様子を見ても、おそらくこの問題がキーとなったようである。結局、全問正解者は17名中6人だった。実は昨夜、全問正解者に差し上げる認定証を何枚印刷していくかかなり迷ったあげく、12枚刷ってきてあったのだが、結局半分しか使わなかったわけである。

続いて一般戦。こちらは競技時間は90分である。参加者は13名。1時間経つまでに二人か三人は抜けるかなと思っていたら、どうも皆さん苦戦されている様子。結局、最後の最後まで誰一人部屋を立ち去らなかった。どうも今年は全体的に、去年より難しかったようだ。採点の結果、去年も一般戦を制したFさんがただ一人全問を正解し、堂々の連覇を果たした。賞状を上位3人に贈呈した後、記念写真も撮り、用意してあった賞品を山分けしてもらう。去年は自宅に賞品を忘れてきてしまったので、自分としてもやっと昨年の雪辱を果たした思いである。

5時までには会場から撤収しなければいけなかったので最後はかなり慌ただしくなってしまったが、どうにか無難に広島大会を終えることができた。一大イベントを乗り切り、ホッと一安心である。

夕方に勤務先を出ると急いで広島将棋センターに向かった。明日はいよいよ詰将棋解答選手権、本番前最後の打ち合わせをTさんと行う。前回の打ち合わせのときからさらに参加者が二人増え、初級戦が18名、一般戦が14名の参加ということになった。一応当日の飛び込み参加もOKにしてあるので、もしかしたらあと数名増えるかもしれない。昨年は初級戦16名、一般戦14名だったから、予定通りに行けば少しだけ昨年参加者数を上回ることになる。当初はなかなか申し込みが入らなくて一時はどうなることかと思ったが、結局は何とか形になった。これも広島将棋センターの全面的協力のおかげである。広島に全く将棋人脈のない私だけだったら、とてもこうはいかなかっただろう。

帰宅後、問題用紙や賞状などを必要な分だけ印刷する。参加者用のアンケートも刷った。参加者名簿も最終版を作った。多分これで大丈夫だろう。昨年は上位入賞者用の賞品を持って行くのを忘れるという失態を犯してしまったので、今年はそういうことのないようにしたい。何とか無難に終わることを期待しよう。

新年度開始

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また新しい年度が始まった。今日も朝から雨。このところ本当によく降る。桜は五分から七分咲きといったところ。週末には満開になりそうだ。勤務先は本日より公立大学法人になるということで、午後から設立式が行われていた。表向きは昨日までと何も変わらないが、これから少しずつ変化を実感することになるのだろう。

今日から稼働させている自宅サーバ用の新マシンには、OSとしてUbuntuを入れてある。前のサーバはVine Linuxで、あれはあれで使い心地は悪くなかったが、どうも少数のスタッフで開発を続けているらしく、最近はヴァージョンアップのスピードがかなり遅くなっていた。先のことを考えると、もう少し元気のあるディストリビューションにしておいた方がよい。当初は同じRedhat系の方がいいかなと思ってCentOSあたりも試してみたのだが、最終的にはやはり一番人気のUbuntuを使うことにした。人気があるだけあって使いやすいが、同じLinuxでもやはりVineとはかなり作法が違う。サーバ移行にずいぶん手間取ったのもそれが一因だ。それに加えて、作業中に何かの間違いでファイルのパーミッションがずれてしまったりするともう大変である。あらゆる設定をちゃんとやったはずなのに期待している動作をしてくれず、「おっかしいなあ」と何度つぶやいたことだろう。コンピュータの環境整備はとにかく時間を食うものである。まあこれからはあまり手がかからないですむことを期待したい。

新装開店

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さて、こちらが新しいブログである。新年度の開始に合わせてうまく引っ越そうと思ったが、どうもバタバタしてしまって見切り発車のような形になってしまった。旧ブログの方はコメントが現在書き込めなくなっているが、こちらの方は多分大丈夫なはず。とはいえまだまだ不完全なところが多いが、これから徐々に整備していきたいと思う。

今後ともどうかよろしく。

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