鯉を折る

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OrigamiKoi1.jpg鯉を折ってみた。紙は35cm×35cmで、フランスのサイトから購入したもの。モデルの作者はMichael G. LaFosseである。実は鯉というのは折紙作家がとりあげたくなる題材のようで、LaFosse以外にもRobert J. LangやSipho Mabonaなど、かなり作例がある。今回もLang作とLaFosse作のどちらにしようかでずいぶん迷った。何しろ作風は正反対。Lang作はいつもながらリアリティへのこだわりがあり、オプションとして鱗を1枚1枚表現してしまうヴァージョンまで用意されている。もちろん最後まで折るのは大変だ。対照的にLaFosse作はそれほど時間をかけずに折り上げることができる。胴体は丸めているだけなので腹は割れた状態になっており、どこから見ても鯉に見えるというようにはなっていない。しかし上から見れば、鯉の雰囲気がよく出ているのである。余分なものがそぎ落とされているのだ。例えるなら、Lang作品は細密画で、LaFosse作品はさらっと描かれた水墨画というところであろうか。もちろんどちらがいいということではなく、それぞれによさがあると思う。

OrigamiKoi3.jpgOrigamiKoi2.jpgLaFosseは錦鯉をイメージしているようで、折図にわざわざ「紙をちぎって貼れば鯉の模様が表現できる。伝統的な色は赤と黒である」などと注釈を入れている。原則として折った作品にはあまり手を加えないことにしているのだが、今回は作者の勧めにしたがって赤と黒の和紙を適当にちぎって貼りつけてみた。こうするだけでも少しそれらしく見えないだろうか。この人の作品は折図が比較的簡潔でいわゆる「ぐらい折り」が多く、工程がそれほど長くないわりには結構難しいのだが、今回はまあ無難にまとまったかと思う。

(折紙モデル:"Koi", Michael G. LaFosse "Advanced Origami" (Tuttle Publishing) 所収)

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コメント(4)

うわ!これはステキよ。
鯉のぼりの季節だったのかぁ~
何だか日々ばたばたしていて
季節感さえもなくしてしまっていました。
嬉しいですよ、パッと明るくなりました。

連休、晴れたら秩父の山に登ろうと思っています。
田舎道で鯉のぼりが見れそうです。
いいですよねえ、端午の節句!

折紙、ありがとうございます。

鯉の折紙はいくつかあるので、どれか折るならこの時期かなとは思っていました。
秩父の山、よさそうですね。楽しんできてください。

色をつけると、グッと趣が増しますね。色の配置も和紙の表情も美しい。

ランダムな形にちぎってランダムに配置する、
というのもなかなか難しいものですね。

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このページは、natsuoが2010年4月29日 23:52に書いたブログ記事です。

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