エンシェントドラゴンを折る

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OrigamiAncientDragon2.jpgOrigamiAncientDragon1.jpgこの夏、ずっと折り続けていた折紙がやっと完成した。あの折紙作家、神谷哲史氏の代表作ともいえる「エンシェントドラゴン」である。紙は東急ハンズで買いつけたファーストヴィンテージという製品の連量56kgを用いている。大きさは60cm×60cm。できあがりは翼の最高点の高さが11cm強、体長と翼の幅はともに25cmくらいになった。あちこちを糊付けしたり、翼に針金を入れたりという補強をする人も多いようだが、今は何もしていない。折っただけでもとりあえず安定しているようなので、このままにしておこうと思う。

OrigamiAncientDragon4.jpgOrigamiAncientDragon3.jpg本作はかつて神谷氏がテレビ出演した際に折り上げたことで有名になった作品で、今やスーパーコンプレックス折紙を折る人間にとっては試金石のような存在になっている。神谷作品には魅力的なものが多く、他にも折りたいものはたくさんあったのだが、何はともあれあのドラゴンに一度は挑戦してみようと前々から思っていた。6月にヴァイオリニストを折ったあと、そろそろあれにトライしようと照準を合わせたのである。

この夏の夏休みの宿題のつもりで7月からいよいよ折り始めたのだが、いやはや、覚悟はしていたもののやはり大変な難物だった。おそらく、これまで折った作品の中では最も工程が長いのではないかと思う。紙の大きさも、60cm四方というのはこれまでで最も大きい("Dancing Couple" を折ったときの40cm×40cmが以前の最大だった)。実は折図には大きさとして一辺70cmくらいの紙を用いることが推奨されていて、想定されているサイズからすればこれでも小さい方だったのである。実際、手足や頭部になるとかなり細かい折りを要求され、相当難儀した。途中で分からなくなってしまい、いったん広げて折り直したこともある。最後は頭部周辺がよれよれになってしまい、最後までたどり着けるかどうかかなり不安だった。紙がつぶれてしまって折図で指定されている細かい折りがもはやできず、こちらで適当に調整してしまったところもある。何とか完成したときは、達成感というよりも、これまでかけてきた時間が無駄にならなかったことへの安堵感の方がずっと強かった。2週間遅れで何とか自由研究を提出した小学生の気分である。もう少し丁寧に折っていたらもっと美しい仕上がりになっていただろうに、と残念な気もしないではないが、初めてならこれでよしとしなければいけないだろう。

神谷氏の他の作品にも、いずれまた挑戦してみたい。

(折紙モデル:「エンシェントドラゴン」、神谷哲史「神谷哲史作品集」(おりがみはうす)所収)

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コメント(6)

おお、これは圧巻。手指の先まで魂がつまっていて、いざというときにはエネルギーを分けてくれそうなドラゴンですね!おつかれさまでした。

どうもありがとうございます。何とか完成できてホッとしています。

コレは凄い!!今回はこういう方向性だったんですね。
2ヶ月もお疲れ様でした。
折り紙の色も渋くていい味出してますねえ。
いつも楽しませていただいてありがとうございます。
早速ストックしとこっと♪

有名な作品なので、一度は折ってみようと思っていましたが、聞きしに勝る難物でした。
折紙ギャラリーのページの方にも追加しておきました。

こんばんは、熊本の片山です。お邪魔します。ーあ、アレ⁇
ちょっと様子が違うようですが(笑) チェスボードが出てませんね?
ここは、チェスのオープニングを解説する所ではないのですか!
私らの頃、公式ゲームの主流は、クイーンズ・ギャンビットの
ディクラインド、そしてシシリアンDのドラゴン・バリエーションでした。
ここのエンシェント・ドラゴンは当然?、ドラゴンVのごく初期の、
今は古典になっている変化を解説してあると思って入ってきました。
私も、趣味は多い方と自認してますが、折り紙は!、又勉強してまいり
ます(笑)。 どうもスミマセン、失礼しました!

確かにチェスを嗜む人にとっては、ドラゴンといえばシシリアンドラゴンですよね。
私はチェスの他、折紙、ピアノ、詰将棋創作、カードマジックなどを趣味にしています。
まあどれも下手の横好きですけどね。

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このページは、natsuoが2010年9月12日 23:59に書いたブログ記事です。

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