大阪でラフマニノフを弾く

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昨日は大阪・池田の逸翁美術館にあるマグノリアホールというところで、加古川ピアノ同好会の演奏会に出演してきた。阪急池田駅に着いたのはお昼前で、幸いまだ雨は降り始めていなかった。リハーサルで少し弾かせてもらった後、館内にある喫茶店のようなところで他の出演者の方と昼食。そのころから雨は本降りになってきていた。

今回の演奏会は、幹事のTさんの仕切りで独特のスタイルのものになった。一人一人、演奏者がTさんによって紹介されるだけでなく、演奏の前か後にマイクを渡されてTさんにインタビューを受けるのである。私自身も少ししゃべったのだが、あとで客席に戻ってから他の出演者とTさんとのやりとりを見ていて、これは「のど自慢」のシステムと同じだなと思った。演奏前には「次は○○さん、曲は××です!」と告げられ、演奏後にはマイクを渡されて「いやいや、よかったですよ......この曲、お好きなんですか?」などと質問されるという流れは、あの番組と非常に似ている。違うのは、演奏中に失格の鐘を鳴らされないことだけだ。そんなことを考えていたら、今回のプログラムのトリを務めたM君が自身の作曲で「のど自慢」のテーマ曲のフレーズをアレンジした小曲を披露したので、やはりこの見立ては間違っていなかったのだなと妙に納得してしまった。

肝心の自分の演奏については、まあ突貫工事で練習したにしては無難に終わったというべきだろうか。演奏したのはラフマニノフの前奏曲Op.23-10とOp.32-12で、いずれも学生時代に弾いたことのある曲だ。後者はあまりうまくいかないだろうということは覚悟していたので、せめて1曲目だけでも大きなミスをしないで乗り切ることが最低限の目標だった。結果としては、最低限の目標はクリアしたが、それ以上には行けなかったというところだろう。また今回は、学生のころの演奏会も含めて、ソロの出演としては初めて楽譜を譜面台に置いて弾いたのだが、これがよかったかどうかは分からない。演奏中に記憶が飛ぶかもしれないという不安からは解放される一方で、譜面が気になって視線が鍵盤と譜面を行ったり来たりし、演奏に集中できなかったような気もする。やはり、可能であればなるべく暗譜した方が自分にとってはいいようだ。

演奏会の終了が予定よりだいぶ遅くなったため、打ち上げの店に移動して乾杯したときはもう9時近くなっていた。イタリアンレストランのコースで、出てくる料理がどれもなかなかおいしく、みんなでこれはうまいと口々に言いながらピアノ談義で盛り上がる。ホテルに入ったときはもう日付が変わっていた。

今日は起きてみると外は吹き降り。台風が心配だったので、予定より早めに広島に戻る。新幹線はやや遅れていたが、幸い止まらずに運転してくれた。

さて、2日間の非日常は終わり、明日からはまたいつもの日々。

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このページは、natsuoが2011年5月29日 23:14に書いたブログ記事です。

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