王位戦第五局

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7時半頃に会議が終わって部屋に戻ると、将棋王位戦第5局がどうなっているかをチェックする。時間的にはそろそろ終わったころくらいかなと思っていたが、何と4時前に終局してしまっていたらしい。結果は広瀬王位の勝ちで、両者まだ1時間半も持ち時間を残している状態だった。どちらが勝つにせよ、もう少しギリギリの勝負を期待していただけに、この淡泊な結果には少々がっかり。

穴熊という戦型は、ここ数年は以前にも増して愛用する棋士が増えていると思う。それは何より、自玉があと何手スキか(つまりあと何手で詰めろをかけられるか)が一目瞭然で読みを省略しやすいからだろう。私自身は将棋は指さないが、詰ませるのが早いか詰まされるのが早いかという終盤の速度計算をするときに、敵玉のことだけ考えていればいいというのは非常に好都合だろうということはよく分かる。

ただその一方で相穴熊の戦いは、今回の対局のように中盤で一度差がついてしまうと、劣勢になった側が形勢をひっくり返すのはかなり難しい。お互いが寄せのスピードを正確に把握できるためにうっかりミスが減り、逆転のアヤが生まれにくいからだ。特に広瀬王位のような穴熊のスペシャリストが相手では、形勢が傾いてしまったら最後、波乱が起きる可能性は非常に低いと言ってもいいように思う。対局する側にとってはその方がいいだろうが、見ている側としては、やはり最後まで何が起きるか分からないという勝負を見てみたい気がする。

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このページは、natsuoが2011年8月24日 23:14に書いたブログ記事です。

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