2012年2月アーカイブ

ホテルの予約

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起きてみると外は白くなっていた。2月は雪に始まり雪に終わったが、今シーズン中にあと一度くらいは降るかもしれない。しかし、もうそんなに積もるようなことはないだろう。

再来週に九州出張があるので、そろそろホテルを押さえておこうかなとネットで探してみた。天神周辺で以前泊まったところをまた利用しようと思っていたのだが、検索してみると満室。それどころか、一帯のホテルはすでにほとんどが埋まっていた。出かけることは分かっていたのだから、こんなことならもっと前から予約しておけばよかった。かろうじて手頃な場所を一つ見つけ、ここにしておくかと予約手続きをする。ところが、必要事項を入力していざ予約しようとしたら、「申し訳ありません。お客様の予約中に満室になりました」と表示された。えらい競争率である。禁煙の部屋を選んでいたので、やむなくその条件を外して再予約してみたところ、やっと押さえることができた。もしかしたら何かお祭りかイベントでもあるのかもしれないが、望み通りの場所に望み通りの条件で泊まるためには、やはり十分前から動かなければいけないようである。

先週は少し寒さが緩んだ日が続き、ちょっと春が近づいてきたかなと思わせたが、昨日あたりからまた寒さが戻ってきてしまった。今日は夕方から冷たい雨まで落ちてきたし、予報によれば夜は雪に変わるかもしれないとのこと。東京の方でもまた少し降るらしいし、とにかく今年の冬は雪が多い。

今はコーヒーを飲みつつ、グルダの弾く「ハンマークラヴィーア」を聴きながらこれを書いている。中学生か高校生のころ、楽譜を見ながらこれを聴き通したときは、自分がどこか遠い世界への大冒険から無事に生還したような心持ちがしたものだ。当時の私にとっては、ピアノソナタでこれほど長大なものはなかなかないのではないかと思わせるような巨大な曲だった。「ハンマークラヴィーア」という名称も、何だか寺院の大伽藍のような重厚さが感じられて、受ける印象の壮大さに一役買っていたと思う。弾けもしないのに、開いた楽譜の上でグルダに合わせて必死に指を動かしていた当時が懐かしい。



底本では、白の3手目に対し、ステイルメイトになる2つのライン(3...f1=Qと3...Bd8)が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとしてある。実戦なら4...f1=Rと成って白のミスを待つのが、黒としては一番有効かもしれない。

紙作り

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次に挑戦する折紙作品を何にするか、このところ所蔵している折紙本を何冊も眺めながらずっと考えていた。作品を選ぶ際はある程度そのときの季節を意識して決めているのだが、こういう季節の変わり目の時期はなかなか難しい。結局、あまり季節とは関係のないものを折ってみることにした。

折るものが決まれば、次は紙作りである。新聞紙を広げて養生のための板を置き、さらにその上にアルミホイルをシワができないように広げる。スプレーのりを均一に吹きかけてから、カラペと呼ばれる薄葉紙を貼っていく。これを表と裏で繰り返し、のりが乾いたらカッターで望みの大きさに切り出す。言葉にすればこれだけだが、やってみると結構時間がかかる。特にカラペを貼るときに空気が入らないようにするのと、寸法を正確に測って少しの狂いもないように裁断するのは、ちょっと神経を使う作業だ。今日は紙の接着についてはまあまあうまくできたが、紙を切り出す際に一瞬集中力が落ちてカッターの方向がほんの少しずれてしまった。何度もやっているが、まだまだ危なっかしくていけない。どうにか支障のない程度に修正はできたからよかったようなものの、大きな失敗をしたらそこまでの作業が全部水泡に帰すところだった。

夕方から車で出かけて買い物。7時頃には帰宅し、夕飯は家ですませた。

丸六年

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ぐずついた空模様の日が続いていたが、今日は陽光が差していい天気になった。気温も今月初めの雪のころに比べるとだいぶ高くなり、幾分過ごしやすくなったようだ。春は着実に近づいている。

このブログは一昨年の4月に旧ブログから移行したものだが、その旧ブログを書き始めたのは2006年の2月25日である。つまり、自宅サーバでブログを書き始めてから、今日で丸6年ということになる。旧ブログでの4年ちょっとの間に書いたエントリーは1360個、こちらに移行してからは604個で、エントリー数は合計1964になった。どうせ三日坊主で終わるだろうと思って始めたわりには、結構続いたものだ。まあこんなブログをチェックし続けている人は少ないだろうが、これからもできるうちはひっそり続けていこうと思う。どうか今後ともよろしく。

佐藤九段の将棋

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現在行われている将棋王将戦は、ここまで挑戦者の佐藤九段が3連勝し、王将奪取に王手をかけている。第4局が昨日から今日にかけて行われたが、久保王将が1勝を返し、勝負の行方は第5局以降に持ち越しになった。佐藤九段はこのところ調子がよさそうだったが、今回は対局地が久保王将の地元である加古川ということで、さすがに少しやりにくさがあったのかもしれない。

Oushou3.pngOushou1.png今回の対局では、佐藤九段の指し手に注目が集まっている。よい手であるということだけでなく、形が面白いのである。駒の配置というヴィジュアルな要素で話題になるというのも佐藤九段らしい。第1局では「顔面受け」とでも形容したくなる57玉で見ている人をびっくりさせたし、第3局では3枚の銀を中央に並べて盤上を制圧してみせた。将棋の漫画に出てきたら、「リアリティがないなあ」と言ってしまいそうな配置である。こういうふうに、手の意味をじっくり考えなくても盤面を見るだけで面白いと思わせる将棋が指せる人はなかなかいない。将棋人気を保つことを考えたとき、なかなか貴重な存在なのではないかと思う。

先週、実家に立ち寄ったとき、古いベートーヴェンのソナタ全集のCDを持ち帰ってきた。全9枚組、弾いているのはフリードリヒ・グルダ。これは我が家にCDプレーヤーが来て間もないころに買ったもので、私はまだ小学生か中学生だった。実はレコードがすでにうちにあったので、それより前から聴いていたことになる。1968年の演奏というから、もうすっかり古い録音になってしまった。

こちらに戻ってきてから久しぶりにじっくり聴いてみているが、やはりこの人の演奏は全体的に速い。中学生のころ、アシュケナージの弾くベートーヴェンのソナタ集も買ってみて、演奏者が変わるとこうも違うものかとびっくりしたものだ。「熱情」の第1楽章など7分半である。このところ車の中でときどき聴いているケンプの全集と聴き比べても、差は歴然としている。一番ベートーヴェンにハマっていた中学時代の私にとってはグルダの演奏がスタンダードだったのだが、その後いろいろなピアニストの演奏を聴く機会が増えるにつれ、必ずしも正統的な演奏というわけではないのだなということがだんだん分かってきたのだった。

しかし今でも、私はこの演奏が好きである。快活で陽気で、快調に飛ばしながら細部まで緻密であり、独特の爽快感があるように感じられる。何度も繰り返し聴いた当時を思い出しながら、1枚ずつゆっくり楽しもう。

部屋の掃除

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先週までの忙しい状況が一段落し、今週は勤務先でも比較的のんびりと過ごしている。来週になるとまた忙しくなるので、束の間の静けさという感じだ。

今日は、ふと思い立って研究室を掃除することにした。机の上のあちこちに積み上がっている書類の束はもはや山脈のようになっているし、床は床で埃や髪の毛がやたらと目につく。年度末にまとめてやろうかとも思っていたが、そうやって先延ばしにすると結局何もしないまま新学期を迎えることになりかねない。資料室の片隅に置かれている掃除機を持ってきて、床のゴミを一通り吸い取る。机の上の書類は、ほとんどが学生に配った演習問題やレポート課題の余りで、必要のないものばかりだ。しばらく作業をして一部はすっきりしたが、本陣はまだ手がつかないうちに時間切れになってしまった。明日、もう少し片づけて、せめて山脈が丘陵地になるくらいには持って行こう。



黒のPの昇格によってビショップがピンされてステイルメイトになる。同じような例で、縦方向ではなく横方向からのピンでステイルメイトになるものが、だいぶ前の20番に登場していた。

「外套」を読む

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お昼過ぎに実家を出発し、2時少し前の新幹線に乗って広島に帰った。普段はもう少し出るのが遅いのだが、車検に出しておいた車が夕方に戻ってくることになっていたため、その前に帰宅しておきたかったのである。家にたどり着いて10分もしないうちにディーラーがやってきた。車検代は大きな出費だが、必要経費だからやむを得ない。

新幹線の車内では、昨日買ったゴーゴリの「外套・鼻」(平井肇訳・岩波文庫)を読んでいたが、薄い本だからあっという間に読み終えてしまった。「外套」は凡庸で貧しい九等書記官が思い切って外套を新調する話だが、新しい外套を買うことになったのは、「半纏」と仕事場でからかわれるほどすり切れた外套を仕立屋で繕ってもらおうと持って行って、こんなにボロボロでは繕いようがないと追い返されてしまったためである。直しを断られた主人公は意気消沈してしまうのだが、ここの描写がいい。

通りへ出てからも、アカーキイ・アカーキエヴィッチはまるで夢を見ているような気持だった。「いや、飛んでもないことになったぞ」と、彼は自分で自分に言うのだった。「おれは、ほんとに、まさかこんなことになろうとは思いもよらなかったわい......。」それから、やや暫く口を噤んでいてから、こう附け加えた。「いや、成程なあ! 偉いことになって来たぞ! だが本当におれは、こんなことになろうとは、全く思いもかけなかったて。」それからまた長いこと沈黙が続いたが、その後でこう言った。「そんなことになるのかなあ! まさか、こんなことになろうとは、その、夢にも思わなかったて......。まさか、どうも......こんなことになろうとは!」こう呟いて彼は、家の方へ代りに、自分では何の疑いも懐かずに全然反対の方角へ歩いて行った。

実は思わぬ事態が起きたとき、こうやって同じようなことをぶつぶつ言い続けるというのは、私自身経験があるので非常によく分かるのである。実際、昨年の3月にあの地震が起きたとき、自宅でテレビを見ながら私が一人でつぶやいていたのは、ほとんど上に引用したアカーキイ・アカーキエヴィッチの台詞そのままだった。自分とこの人物は、ちょっと似ているのかもしれない。

研究集会終了

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今日も朝から研究集会。家を出たのは昨日とほとんど同じ時間だったが、やはり道路の混雑の度合いがだいぶ穏やかで、今日は余裕を持ってT大に到着することができた。研究集会は今日が最終日で、講演は午前2つ、午後2つ。うち2つはプロジェクタ講演だった。お昼はS大のK先生、H大のI先生とカレー屋に行く。学生のころによく行っていた店だが、店員は変わっても店の形態やメニューは当時からほとんど変わっていない。栄枯盛衰が激しいあの界隈の店としては、比較的息が長い方だといえる。今日も満席で繁盛していた。

帰り道、渋谷の雑踏の中を歩いたが、やはりあの人の多さは尋常ではない。かつて毎日あれを経験していたときには何も感じなかったが、周囲にいる人の人数が常にある程度のレベルを超えないような暮らしに慣れてしまった今では、身の回りの空間がすべて人間で埋め尽くされてしまうあの状況は、人間の生活スタイルとして妙に不自然な感じを受けてしまう。あそこを歩いている幾多の人たちも、鳥の声しか聞こえない静寂の中で山の頂上から瀬戸内海の景色を眺めたりする経験を何度もすれば、同じように感じるのではないかと思う。

帰る前に何となく本屋に立ち寄る気になり、八重洲ブックセンターにふらっと行ってみた。数学書の棚を見ていたら、フェルマーの最終定理を証明したと主張している本が置いてあるのを見つける。それも第1章で「証明」は終わっているようで、そこからはさらに一般的な事実を証明した、と書かれているようだった。普通の数学書に混じってこんな本も平然と並べられていることがあるから、本屋というのは油断がならない。気を取り直して文庫の棚に行き、目についたゴーゴリを1冊買って帰宅した。

研究集会に出席

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朝から研究集会の会場へ。十分間に合う時間に家を出たつもりだったが、道が混雑していて駅までのバスが一向に来ない。そうだった、平日の朝はとにかく時間がかかるのだ。結局予定より10分ほど遅れてしまい、講演の開始に間に合わなかった。

講演は午前が2つ、午後が3つ。ノートをとろうと努力したが、何しろ数学は添え字が多くて字が小さくなりがちだし、特殊な省略記法も次々出るので判読にちょっと時間がかかってしまう。あれは何て書いてあるのだろう、と目を細めたりしていると、たちまち話の内容から置いて行かれてしまう。ノートをとらずに聞くことに集中すれば内容を追いかけやすいが、時間が経つとほとんど忘れてしまう。なかなか難しいものだ。

終了後はすぐ帰路に就く。帰宅するころは雨が雪に変わった。全国的に降っているようだから、広島の自宅のあたりも白くなっているかもしれない。

東京に移動

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午前中は研究室見学会。来年度配属される研究室の見学のために訪れた3年生に、配属後の流れや卒業研究の内容などを簡単に説明するものである。昨日卒論発表会を終えたばかりの4年生にも来てもらい、先輩として研究室の様子を紹介してもらった。これで彼らの仕事はすべて終わり、3月の卒業式まで無罪放免である。1ヶ月以上も自由な時間があるというのはうらやましい。

午後にいったん自宅に戻る。ちょうどマンションの定期点検で停電が予定されていたので、それが終わってから自宅サーバの状態を確認。やはりIPアドレスがまた変化していたので更新する。夕方に家を出発し、6時過ぎの新幹線で東京へ。品川で降りると、少し霙っぽい雪が降っていた。今年はこちらでも結構降っているようだ。

11時過ぎに実家に到着した。明日は朝からT大に行く予定。

卒論発表会

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今日は朝から夕方まで、一日中卒論発表会だった。この3月に卒業する予定の学生が一人一人、7分くらい自分の研究内容を発表し、その後3分ほど質問を受ける。朝からずっと発表を聞いていたうえ、午後には所属する研究室の座長も務めなければならず、すっかり疲れてしまった。しかし、12月に入ったあたりから続いていた多忙な毎日も、やっとこれで一段落。今年も無事にすんでホッとした。T大で行われている研究集会に明後日から行くため、明日は午後に勤務先を失礼し、夕方の新幹線で東京に移動する予定。

卒論発表会から戻り、一息ついたところでこのブログにアクセスしようとしたところ、なぜかつながらなかった。帰宅してから調べてみると、自宅サーバのIPアドレスが今朝何らかの理由で変わってしまったためらしい。出勤前にちょっと確認すればよかった。明日はマンションの定期点検とやらがあって30分ほど停電するそうなので、またサーバが落ちる時間帯がある。可能であれば、明日東京へ発つ前にサーバが正常に稼働しているかどうか確認したい。

起きて外を見るとまた真っ白な世界が広がっていた。夜のうちから雪が降り始めていたらしい。しかし2週間前と違うのは、それほど寒くないことだ。もちろん暖かいわけではないが、身を切るような厳しい冷たさを感じない。やがて雪は霙から雨に変わり、路面の雪もすっかり消えてなくなってしまった。

朝から夕方まで会議や卒業論文発表会の練習が続き、忙しい一日だった。あちこち部屋を移動するたびに、両ももに鈍い痛みが走る。もちろん一昨日の後遺症だが、昨日よりも今日の方が痛みは強いようだ。二日遅れで筋肉痛になるとは、これも年をとった証拠だろうか。

ツルを折る

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OrigamiCrane2.jpgOrigamiCrane1.jpg今日はツルを折ってみた。もちろん今日一日で完成したわけではなく、この1ヶ月間くらいずっとかかりきりでやっと折り上げたものである。折紙のツル、といったら誰でも折り鶴を思い浮かべると思うが、今回折ったのはあれではなく、もう少し実際のツルに近い造形のものだ。モデルの作者はRobert J. Lang氏。紙は35cm×35cmで、アルミホイルの両面に白いカラペを裏打ちしたものを用いている。Lang作品はこれまでにずいぶん折ってきているが、今回も彼特有の難しい折りが大量に出てきてずいぶん悩まされた。羽の部分は折図の指示と少し違った形になってしまい、少しごまかしてしまっている。何とかそれらしい形になってくれたのは幸運だった。

この作品は自立しないため、ポーズをとらせるためには何かで支えてやらなくてはいけない。そもそも鳥類は2本足なのに上体は羽を広げていたりするから、折紙で表現しようとすると安定して立たせるのが非常に難しいのである。こういう作品をどうやって置いておけばいいか、ディスプレイの仕方についても少し検討した方がいいかもしれない。今回はメラミンスポンジの上に支えを立ててみた。こうすると雪の上を歩いているようにも見えるから、悪くないだろう。

ツルの折紙は実はこれ以外にもいくつかあり、Román Díaz氏や神谷哲史氏も魅力的な作品を発表している。ツルの美しい姿が創作意欲を刺激するのだろうが、ツルという鳥が折紙にゆかりのある存在であることとも無縁ではないだろう。いずれ他の人の作品にも挑戦してみたいと思う。

なお、本作は最近発刊された "Origami Design Secrets" の第2版に折図が収録されている。初版には出ていないのでご注意を。

(折紙モデル:"Dancing Crane", Robert J. Lang "Origami Design Secrets, 2nd edition" (A K Peters Ltd.) 所収)

灰が峰に登る

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今日は久しぶりに山登りに行ってきた。先月のうちから予定を立ててはいたのだが、I先生の都合が悪くなったり、こちらが風邪をひいてしまったりでずっと延び延びになっていたのだ。

Haigamine2.jpgHaigamine1.jpg7時半過ぎに二人で家を出発し、車でI先生の家へ。今回の行き先は呉の灰が峰。呉市内に車を止める適当な場所がないということで、今回は珍しく電車で行こうということになっていた。I先生と合流すると呉線に乗って呉駅へ移動し、そこからバスで灰が峰の麓に向かう。バスを降りて歩き出したのは9時50分頃だった。事前に調べた限りでは1時間ちょっとで登れるのではないかと思っていたのだが、実際はずっと大変だった。まず、登山口がどこなのかなかなか分からない。傾斜地に広がっている住宅地の中を歩くのだが、はっきりした標識が見つからず、見当をつけながら歩かなければいけないのである。さらに、この傾斜がかなりきついのだ。ようやく登山口を見つけたときは、すでにゼイゼイと息を切らしている状態だった。山道に入ってからも急坂が続くところが多く、かなり体力を消耗する。ただ、途中に銀名水・金名水と呼ばれる湧き水のポイントがあり、ここで喉を潤すことができた。事前の調べでは金名水の方は枯れているという話だったのだが、もしかしたら数日前の雪がとけて流れていたのかもしれない。

お昼少し前にようやく山頂にたどり着いた。標高は737メートル。展望台からの眺めは格別だった。呉の街並みが一望の下に見渡せ、その向こうには江田島や倉橋島が広がっている。呉から休山を挟んで左側には広の街が広がっており、その奥には先月訪れた蒲刈の島々が見える。さらにその先にぼうっと見えているのは四国の山々だ。さらに左に目をやると東側には野呂山のなだらかな山並みが続き、一方西側には絵下山が見えている。この灰が峰展望台は、夜景の美しい場所としても有名だそうだ。頂上までは実は車で上がってくることもできるので、暖かい時期の夜にもう一度来てみてもいいかもしれない。

HaigaminePanorama.jpg

たっぷりパノラマを満喫したところで下山を開始する。行きとは違うコースで降りたのだが、これも予想以上に体力を使うコースだった。登りでは気温が低くて凍っていた霜柱が日光で溶けてきたようで、斜面はいたるところドロドロになっていて歩きにくいことこのうえない。傾斜もかなりきつく、膝にかなりの負担がかかる。1時間ほどかけてようやく降りきったときには、もうくたくたになってしまっていた。足が棒になるとは、まさにこのことだ。

2時頃の電車で呉を後にする。I先生のお宅にお邪魔して遅いお昼をいただき、しばらくあれこれお話ししてから帰路に就いた。今夜は泥のように眠れそうだ。



141番も参照のこと。

今日も雪が降ったりやんだり。積もりはしないが、どこからともなくちらちら落ちてくる。このへんの雪の降り方はこういうパターンが多い。明日も寒そうだ。

帰宅してから、「将棋コンピューター こうして元名人に勝利する」を見た。昨日放送されたものを録画してあったのである。内容はほぼ予想の範囲内であった。来年は若手棋士5名がコンピュータと団体戦を行うことになっているようだが、正直なところ、もうプロ棋士が勝つのは難しくなってきていると思う。もっとも、そうなっても将棋の魅力がいささかも失われるわけではない。

コンピュータがまだ人間にかなわないゲームとして残されたのは、囲碁である。さて、囲碁でプロ棋士とコンピュータが互角に渡り合えるようになるのはいつ頃だろうか?

春は名のみの

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一昨日、立春を境に雨が増えたと書いたばかりだが、今朝起きてみると外はうっすらと白いものが積もっていた。路上に止めてある車もパウダーを振りかけられたようになっている。日が高くなると雪はたちまち消えてしまったが、日中もときおりちらちらと落ちてきていた。気温も低い。春は名のみの風の寒さや、である。

期末試験の採点などが一通り終わり、これからは成績を決める時期。何人かが自分の成績を心配そうに聴きに来る。「一つでも落としたら留年なんです」と訴えられたりするのだが、そんなに大事な科目なら、なぜ毎週課されたレポートを提出しないのだろうか。百歩譲ってテストがあまりうまく行かなかったとしても、できる限りのことはやったという姿勢くらいは見せてほしいものだ。それをせず、ほとんどテスト勉強もしないで、どうして何とかなると思うのか。毎年のことながら実に不思議である。

2001年宇宙の旅

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最近、土曜日の夜など時間があるときに、少し古いが誰でも知っている定番名作映画をあらためてじっくり鑑賞している。先週末は「2001年宇宙の旅」だった。その前は「ローマの休日」だ。この後も「第三の男」や「サウンド・オブ・ミュージック」や「ゴッドファーザー」などが控えている。時間がいくらあっても足りなさそうだ。

小学生か中学生のころに「2001年宇宙の旅」を初めて見たときは、冒頭の "The Dawn of Man" のシーンとそこから宇宙空間の映像に切り替わる有名なカット、物語後半のHALの反逆、そしてあの何が何だか分からないラスト30分くらいの映像がとにかく強烈で、そればかりが印象に残っていた。しかし内容をよく知った今になってみると、むしろ淡々と進んでいく物語中盤に注意をひかれてしまう。HALと乗組員がチェスを指しているシーンなど、その局面が実際に行われた有名な対局からとられたものであるとは、昔見たときにはまるで考えもしなかったことだ。また宇宙船内部や宇宙服のデザインも、少し古くさくなったかなと思われる部分と、まるで色褪せていないと感じられる部分があって興味深い。この映画が製作されたのは1968年だが、公開から40年以上経ってなお色褪せていないところが多いというのは驚くべきことだ。さすがキューブリックというしかない。

そういえば、乗組員が船内で食事をしているシーンで、机の上にタブレット端末のようなものが置かれていた。聞くところによれば、タブレット端末のデザインを模倣したとしてApple社に訴えられているSamsung社が、このようなデザインはずっと以前から存在していたと反論し、その証拠としてこの「2001年」の映像を提出したらしい。どちらの言い分が通るかはともかく、よくこんなワンシーンを見つけてきたものだなと、映画を見ながら感心してしまったのだった。

はしご高

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朝、起きて空を見ると、どんよりと垂れ込めた雲から雨がパラパラと落ちてきていた。昨日からずっとこんな感じである。相変わらず気温は低いが、節分の日の肌が痛くなるような寒さではなく、何やら冷たさが肌にまとわりつくような、じんわりと冷える寒さだ。そういえば天気予報でも、少し前までは今週はまた雪になるとされていたのに、今日見たらいつの間にか雨の予報に変わっていた。もちろんこれからも寒の戻りは何度かあるだろうが、立春を境に雨が増えるとは、何とも暦というのはうまくできているものだ。

日中は、先週行った期末試験の採点や、卒論発表を控えた学生のコンピュータの世話など。彼らは現在プレゼンテーションの準備をしているのだが、入れ替わり立ち替わり部屋を訪れては、「コンパイルができないんですが......」「何かよく分からないエラーが出るんですけど......」と症状を訴えてくるので、その度に出動することになる。行ってみるとたいていは簡単なことなのだが、一つだけ原因がしばらく分からずに困ったことがあった。何も異常はないはずなのに、なぜかビューアが立ち上がらないのだ。あれこれ試行錯誤して、機種依存文字が犯人だったことに気づく。名字に「高」の字が入った学生が、いわゆる「はしご高」を使っていたのである。それを変えたらすぐに正常に戻った。この文字や「崎」の異体字(右上が「立」)など、人名での使用頻度が高いのに機種に依存する文字は未だに思わぬ現象が起こることがあり、なかなか厄介である。

また温泉施設へ

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お昼はまたポルチーニ茸とベーコンのパスタをつくってみた。余っていたシメジも加えたので具だくさんにはなったが、生クリームがちょっと足りなかったか、あるいはポルチーニ茸の戻し汁を煮詰めすぎたか、ややソースが少なめになってしまった。これは次回以降の反省点だ。

このところ、週末になると近場の日帰り温泉施設に行くということを繰り返している。どうも平日が忙しいので、癒されたくなってしまうのだ。特に今週はえらく寒かったせいで風邪をひいてしまい、鼻水をすすり上げながら仕事をこなさなければいけなかったから、なおさらだった。

今日行ってみたのは五日市天然温泉ゆらゆらなるところ。普段よく通過している通りに面しているのだが、街中の景色に溶け込んでいて、最近まで存在にすら気づいていなかった。車ならせいぜい10分ちょっとの距離だ。着いたのは4時頃。露天風呂やジェットバスやサウナなど、中の施設や設備は充実していた。しかし、とにかく利用客が多くて混んでいる。親子連れも多く、何だか遊園地のプールのようだった。

気軽に入れる場所にあって至極便利ではあるが、もう少し郊外の淋しいところにある温泉の方が、ありがたみが感じられていいのかもしれない。温泉は疲れに効くかどうかより、効く気がするかどうかの方がむしろ重要だろう。



初期の作品で変化や紛れの底は浅いが、きれいにまとまっていることを買われて2nd Honourable Mentionになった。これがKubbelがもらった初めての賞である。同じ形のフィニッシュは70番でも登場した。

後になって、Liburkinはこのステイルメイトのフィナーレを2つの変化でカメレオンエコーとして表現した。参考までに棋譜のみ掲げておく。





夜の間にさらに雪が降り、朝起きてみると一面の銀世界。どうも車がスリップ事故を起こしたらしく、警察官らしい人が道の真ん中で止まった車の周囲で実況検分のようなことをしているのが窓から見えた。まだ体調も万全ではなかったので、午前中は少し家でゆっくりすることにした。

だいぶ日が高くなってきたところで車を出す。幸い路面の雪はほとんどとけており、もうスリップすることはなさそうだったが、念のためスピードを落として運転する。勤務先に着いてからは今日も忙しかった。4年生の卒業論文の締切日だったが、直前になって原稿のミスが見つかったり、プリンタの出力がおかしかったりして、大慌てで対応しなければならなかった。いろいろ準備をしていても、結局最後は毎年この調子である。さらに今日は情報代数の期末試験もあって、研究室と講義棟を行ったり来たり。病んだ身体には少々きつい。

4年生に発表会のプレゼンファイルの作り方を一通り説明したところで、今日は帰宅することにした。本当は明日山登りに行こうと思っていたのだが、この体調では自重した方がよいだろう。それにこの寒さでは、標高が低いとはいえまだ山に雪が残っているかもしれない。一緒に行くことになっていたI先生と相談し、ひとまず来週に順延するということになった。

この土日はゆっくりしよう。

雪の一日

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起きて窓の外を見ると、ベランダの欄干の上がうっすらと白くなっていた。今日は降りそうだ。気温もおそらく氷点下で、かなり寒い。そのせいもあったか、どうも鼻水が止まらなくなってしまった。どうやら風邪をひいてしまったようだ。

朝方、勤務先に立ち寄った後でに所用があって街中に出た。我が家と勤務先は、広島の街の中心部の北西側にあり、その間を4キロくらいの長いトンネルが通っている。この時期は、トンネルのこちら側と向こう側で全然天気が違う。街に出ると青空が広がっており、雪はごくたまにちらちらする程度だった。このころになるといよいよ鼻水がひどくなり、くしゃみも止まらなくなった。すっかりやられてしまったらしい。

午後に勤務先に戻り、4年生の卒業研究の指導。雪はこのあたりからいよいよひどくなってきた。本来なら夜遅くまで学生たちの面倒を見るつもりだったが、雪は積もるし鼻水は止まらないしでどうにも埒が明かない。やむを得ず切りのいいところで作業を切り上げさせ、帰路に就いた。真っ白になった車から雪を払えるだけ払い落とし、スリップしないよう極度にスピードを落としてゆっくりと走る。こういうときはとにかく慎重になるに越したことはない。幸い、何も起きずに自宅にたどり着けた。

帰宅してから熱を測ったら、やはり少し高くなっていた。何だか熱っぽいと思っていたのだ。やれやれ、今夜は早く寝よう。

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