ヤドカリを折る

| コメント(2) | トラックバック(0)

OrigamiHermitCrab2.jpgOrigamiHermitCrab1.jpgこの夏、ずっと折り続けていた作品がようやく完成した。神谷哲史氏の「ヤドカリ」である。紙の大きさは35cm×35cmで、アルミホイルの片面にカラペ、もう片面に雲竜紙を裏打ちしたものを用いている。夏らしいものをと思って海の生物を選んだのだが、工程がきわめて長いうえに一つ一つの折りも難しくて大苦戦。できあがる前にほとんど夏が終わってしまった。作者自身が折った作品の写真と比べるとずいぶん不格好で、神谷氏に見られたら「私の作品はこんなのではない」と言われても仕方がないできばえだが、自分の技術力ではこれくらいが精一杯。実のところ、一時は最後までたどり着けるかどうかも怪しい状態だったので、曲がりなりにも完成してホッとしている。

OrigamiHermitCrab3.jpg本作は見ての通り、紙の表と裏でヤドカリの本体と貝殻をそれぞれ表現するというアクロバティックな設計がなされている。1枚の紙の表裏の色の違いをうまく利用する「イン・サイド・アウト」の作品自体は珍しくないが、本作のように生き物と貝殻というまるで異質なものを同時に表現するのはかなり難度が高い。作者によれば、折紙作家たちが同じテーマで作品を発表する「デザイン・チャレンジ」という催しがあり、本作はその催しでヤドカリがテーマになった年に創作したものだという。表現が難しいものであればあるほど、折紙作家の創作意欲は刺激されるのだろう。

手持ちの折紙作品集を見るとRobert J. Langもヤドカリの作品を発表しており、これもやはりデザイン・チャレンジのために創作したものらしい。Lang氏のヤドカリもいずれ折ってみたいとは思うが、できれば今回折った作品よりは簡単であってほしいものである。

(折紙モデル:「ヤドカリ」、神谷哲史「神谷哲史作品集2」(おりがみはうす)所収)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://monsieur.ddo.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1136

コメント(2)

私も折りました。何回も折ってやっと納得したのが完成しました。

これは難しい作品ですね。さすが神谷ブランドです。
きれいに折るには私もパペットさんのように何度もトライしないといけないのだと思いますが、
時間がなかなかとれないのが悩みのタネです。他の作品も折りたいですしね。

コメントする

2014年6月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

このブログ記事について

このページは、natsuoが2013年9月15日 23:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Leonid Kubbel's Endgame Study No.228」です。

次のブログ記事は「またポルチーニとベーコンのクリームパスタをつくる」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.07