カプースチンを聴く

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最近、車の中でかけているCDがある。カプースチンのピアノ曲集である。カプースチンのピアノ曲を初めて聴いたのは、おそらく大学院生のときだった。重厚なロシア風の和音がジャズと結びつくとここまでかっこよくなるのか、と衝撃を受けたものだ。エチュードを頑張って練習したことはあったが、自分のような下手くそでは到底あのかっこよさを再現することはできず、人前で演奏したことはない。当時聴きまくっていたのは2枚の自作自演集で、特に1枚目の演奏会用エチュードやピアノソナタ第1番は何度聴いても飽きることがなかった。もう15年以上前の話である。

なぜ今になってまたカプースチンを聴いているのかというと、新しく録音されたCDが先月発売されたからだ。しかし、今度は弾いているのは作曲者ではない。自分が学生時代に所属していたピアノサークルで同期だったU君である。当時から彼は生きる伝説だったが、とうとうCDデビューまで果たしてしまった。もちろん、演奏は当時の切れ味そのままだ。迫り来る音の波に圧倒されてしまう。これだけの演奏ができる人はなかなかいないだろう。

学生時代、ピアノスタジオを二人で訪れて、一対一で演奏を聴かせてもらったことも何度かあった。今から思うと、何とも贅沢な時間を過ごしていたものだと思う。あれからずいぶん時間が経ったのだなと、車内に流れる快演を楽しみながら思わずにはいられなかった。

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このページは、natsuoが2016年7月14日 23:59に書いたブログ記事です。

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