緑色と赤色

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先日、携帯電話に電話がかかってきたときのこと。携帯電話で電話を受ける機会は実はそんなに多くはないので、あわてて出ようとして、逆にうっかり切ってしまった。電話がかかっているときは、電話に出る緑色のボタンと、電話を切る赤色のボタンが表示されている。もちろん落ち着いて見てみれば、電話に出るのは緑色の方だと分かる。ところが、早く電話に出ないと、と焦って、なぜか赤い方をタップしてしまったのである。

実は、こういうことは初めてではなかった。以前も、やはり同じようにうっかり切ってしまったことがあったのだ。ボタンを緑色と赤色にしているのは、とっさに判断できるように考えられたデザインなのだろう。エレベーターの「開」と「閉」のボタンもそうだが、どちらのボタンであるかを人間が瞬時に判別するためにはどのようなデザインであるべきかという研究は、かなり進んでいると思われる。実際、電話を受けるか受けないかを赤か緑で色分けするというのは、誠に理にかなっていて全くそれで問題ないような気がする。しかし、あわてているとなぜかしばしば赤い方を押してしまう。

どうもこれには、私が無意識に感じていることが関係しているのではないか。電話に出て誰かと話すということは、それは誰が相手であれ、一定の緊張状態に自分をおく行為である。少なくとも、電話をしていない状況よりはほんの少し身構えていなければならない。その心理が、安寧とした緑色より気を張った赤色のボタンを押させてしまうのではないか。

次に電話を受けるときは、一呼吸置いてからタップしよう。

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このページは、natsuoが2016年11月16日 23:56に書いたブログ記事です。

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