帰宅すると、郵便の不在通知が届いていた。差出人は詰将棋パラダイス。はて、詰パラから何か来るようなものがあったっけ、としばし考えて、もしかしてあれを送ってくれたのでは、と思い当たった。
果たして予感は当たった。つい最近発売されたばかりの「完全版 看寿賞作品集」である。おそらく、作品が掲載されている作者ということで贈呈してくれたのだろう。現時点では書店には置いていないようなので、ネット上で注文しなければと思っていたところだった。
しかしこの本はすごい。本書の前身である「看寿賞作品集」(1999年発行、絶版)も大変なボリュームだったが、今回の完全版はさらに最近十数年の看寿賞受賞作が追加されており、その分の情報の厚さ、そして熱さが尋常ではない。特に長編作品の内容は凄まじく、よくこれだけのものを書いたなと感心するばかりだ。解説を書かれたYさんには敬意を表したい。
これだけすごい名作の中にあると、もはや自作は埋没してしまって壁の花のようになってしまっている。それでも、こうして詰将棋の歴史に文字通り1ページだけでも加われたことは幸せだったと思う。
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