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Kubbelは313番から出た派生して生まれたと述べている。



307番と同じテーマだが、本作では手順の中で白のビショップが自ら動けなくなる場所まで移動するところに新味がある。



創作初期の習作。



盤の端で白の駒2つがピンされたモデルステイルメイトの形が現れる。Kubbelは、Kが盤の隅にいる形ながら、3つの駒がピンされたステイルメイトの形がLazardの作品において得られていることを述べている。参考までに、Lazardの作品も手順のみ掲げておく。






366番を発展させたもの。かなり中身が濃くなり、作品になっている。





最初期の作品。素材レベルの習作。これを改作したものが368番にある。





本作は当初、g3のRはc3に、h8のBはg1に置かれていた。解はここに示したものと同じで、1.Rxb3からとされていた。ところが、Shakhmaty誌の読者から、1.Re5でも白はうまくいくのではないかと指摘が出た。以下1...Qg6+ 2.Ka1で、2...Bd4 3.Re7+ Ka6 4.Rxb3なら白十分だし、2...Qa6 3.Re7+ Ka8(b8) 4.Rxb3(+)でも白は少なくともドローには持ち込める。この指摘を受け、おそらくKubbel自身によって配置が修正されたのだった。



底本では黒の4手目からの変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。1916年に創られた作品。151番とも比べられたい。



底本では黒の7手目からの2つのラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。2つの左右対称の形でパーペチュアルチェックに持ち込む。



なかなか読みの入った1作。黒の3手目、Nの捨て合が入るところは、詰将棋そのものといってもよい手ざわりだ。

この作品が出品された競作展は、137番と同じである。







底本では2手目の黒の応手から分かれる2つの変化が並置される形になっていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。単純なステイルメイト、ピンされた駒がいるステイルメイト、そしてパーペチュアルチェックと、黒の応手によって分岐したラインのゴールとして3つのドローの形態が味わえる。

実はKubbelは当初、白の黒マスビショップをe7に置いていた。だがこの初形だと、ステイルメイトを全く含まない解が独立した形で生じてしまう。すなわち、1.Rd6 (次に2.Bd6でQを取るスレット) 1...Qe5 2.b8Q+ Qxb8 (2...Kxb8 3.Bd6+) 3.Rd7+ Ka8 4.Bb7+ Ka7 5.Bc8+という手順である。作者が意図していなかったこの手順は、Tijdshrift van den NSBの1907年11月号に掲載された。今回紹介した修正図は、1925年のKubbelの作品集で与えられたものである。



底本では、黒の8手目からの2つのラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。本作は生前には発表されなかったようだが、やや大味な印象はあるものの、白黒双方に見せ場があり、それほど悪い作品でもないように思う。



Kubbel円熟期の作品で、さすがに読みが入っている。

朝方はまだよい天気だった。出勤前にまずコンビニに立ち寄り、自動車保険の保険料を支払う。さらにその足で郵便局にも行き、詰将棋解答選手権の会場参加費とプロパラ年会費の振り込み、それにお年玉付き年賀ハガキの切手シート交換をしてきた。年度末は何かと出費が多くなる。

勤務先の同僚の先生がこの3月で定年を迎えられるということで、今日の午前中は最終講義を聴いた。研究室も専門分野も違うので言葉を交わす機会はそれほどはなかったとはいえ、自分が赴任したときからずっとおられた先生なので、退職されるというと感慨深いものがある。午後は、来週に迫った講演の準備をしていた。

夕方、外に出るとかなり強く雨が降っている。豪雨というほどではないが、ザーザーという形容がふさわしい降り方だ。気温も朝に比べるとぐんと高くなり、何となく生暖かい。真冬なら、こういう雨が降ることはほとんどない。やはり春は近づいている。





上の手順は底本に書かれているものだが、1.Re3 Kf5の変化で2.g4?としたときは2...Bf8! 3.Bxf8 Qxg2 4.Be7+ Kg7とするのも有力なようだ。また、1.Re3 Kf5 2.g4? Bh8? 3.Kh6には3...Qd8より3...Qd7の方がよいかもしれない。いずれにしても、本作の完全性に影響を与えるものではない。





底本では初手に対する黒の1...Kxg4と1...Kf3の変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。本作のアイディアのオリジナルはSehwersの作品である。Kubbelの配置では、黒のPもフィニッシュにおいて一役買っている。参考までに、Sehwersの作品も掲げておく。






底本では4手目の黒の2通りの変化が並置される形で書かれていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。QとBを適切に配置すれば、白のKの周りに駒のない、浮遊感のあるステイルメイトの形をつくることができる。4手目から分かれる2つの変化で、そのような配置が2通り表現されている。



348番をもう少し逆算した拡大版である。





初期の作品。このあとの350番も参照のこと。



遠くで不動のまま睨みを利かせるBのラインが美しい。QとBで動けるマスをつぶすフィニッシュは、150番でも見られた。



エンドゲームスタディではやや珍しいあぶり出し曲詰。こういうものを創っているところも、何となくKubbelが詰将棋作家と似た感覚を持っているように思えるゆえんである。ずっと前に出た13番も参照されたい。



初期の作品。まだ素材のレベルに近い。



339番も参照のこと。1...Ke6の変化がもう少しすっきりしていたら、もっとよかったように思う。



最初期の作品。同じフィニッシュを迎える作品が40番にある。





Kubbelの創作ノートにあったもので、まだ作品以前の素材の状態である。テーマは326番と関連がある。

将棋界をめぐる昨日のニュースにはびっくりした。竜王戦の挑戦者であった三浦九段が対局停止処分となった件である。竜王戦は、挑戦者決定戦を戦った丸山九段が繰り上がりで挑戦者となって対局するという。こんなことが起きるとは思いもよらなかった。

将棋より一足早く、コンピュータが人間より強くなってしまったチェスの世界では、アマチュアの大会などで対局中のチーティング行為が見つかって失格になるということは、もうそれほど珍しいことではないと思われる。対局中に頻繁にトイレに行く14歳の少年を調べてみたらトイレでPSPをいじっていたという事件を、前のブログで2009年に紹介したことがある。最近はあまりチェス界の動きをフォローしていないが、多分こういうことは今でもあちこちで起きているだろう。さらにトップレベルでも、今から10年前の世界チャンピオン統一マッチで、頻繁に席を立つクラムニクは不正行為をしているに違いないと対戦相手のトパロフがいちゃもんをつけるという事件もあった。チェス界がこうである以上、コンピュータを使った不正行為にまつわる事件が将棋界でもいずれ起きるのは、自然なことだったのかもしれない。しかしそれでも、タイトル戦の挑戦者に決まったA級棋士がこんなことになるとは、相当な驚きだった。

もちろん、そういう行為が実際にあったのかどうかは分からないし、今後どういう方向に進むのかも今はまだ分からない。ただ、こういう話はこれ以上起きないでほしいものである。



Rの代わりにBによる素抜きをテーマにした作品として、302番がある。



Kubbelは本作を1923年に創っている。"250 Selected Studies" では、彼は本作を344番の前身の作品であると注記している。



底本では3手目の黒の6通りの変化が並べて書かれていたが、ここでは棋譜再生の都合上、そのうちの一つをメインラインとして扱っている。だいぶ前の231番とも比較されたい。





底本では2...Qf7と2...Qd7の変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。延べ4回にわたるRの押し売りで、フィニッシュはe列を対称軸にした線対称なエコーになっている。316番とも比較されたい。



1937年に創作された作品。Kubbelの作品には、チェックと同時にディスカヴァード・アタックをするテーマのものもたくさんあるし、アタックと同時にディスカヴァード・チェックをするテーマのものもたくさんある。しかし本作の白の5手目では、ディスカヴァード・チェックとディスカヴァードアタックが同時に実現している。これをKubbelは表現したかったのだろう。

今日も暑い一日だった。勤務先では、来週に行う期末試験の試験問題を印刷したりしていた。いよいよ前期も大詰めである。

帰宅すると、詰将棋パラダイスプロブレムパラダイスが両方届いていた。詰パラは月刊誌、プロパラは季刊誌だが、プロパラの方は実際には発行時期が必ずしも一定していない。ましてや、2誌が同時に届くということは滅多になく、もしかしたらこれが初めてかもしれない。最近はどちらも漫然と眺めているばかりで、腰を据えて解くということが本当に少なくなってしまった。しかし、購読料を払っているのだから、1問もやらないというのはよくない。とりあえず、詰パラの表紙の詰将棋をじっとにらんで考える。何とか解けてホッとした。

空いた時間をつくり、何とか少しでも解いて頭の体操をしたいと思う。





RとBによるモデルメイトの形が、対角線を挟んで左右に現れる。初手の意味が最後にはっきりする構成は気持ちがいい。




黒の指し手によって、Rの移動すべきマスが変化する。難しいわけではないが、簡潔で自然な駒配置から明快な狙いが表現されており、非常に洗練された印象を受ける。



あまり変化のない初級詰将棋を見ているような気になる作品。最終形でもしQがh2ではなくf4にあれば、ステイルメイトで終わる形になっている。このフィニッシュが出てくるのが、後の440番である。



かなり読みが入った一作。初手を指す前にこの流れが読めるのは相当な強豪だろう。





1940年に創作された作品。RにチェックされながらKがどんどん移動していくさまは、長編詰将棋の龍追いを思わせる。だいぶ前の163番も参考のこと。



底本では黒の2手目からの2つのラインが並置されていたが、棋譜再生の都合上、ここでは片方をメインラインとして扱っている。小品だが、2手目のKの逃げ方の機微と、その後のNの跳ね分けはいい味を出している。

2017年8月

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