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最初期の作品。素材レベルの習作。





本作は当初、g3のRはc3に、h8のBはg1に置かれていた。解はここに示したものと同じで、1.Rxb3からとされていた。ところが、Shakhmaty誌の読者から、1.Re5でも白はうまくいくのではないかと指摘が出た。以下1...Qg6+ 2.Ka1で、2...Bd4 3.Re7+ Ka6 4.Rxb3なら白十分だし、2...Qa6 3.Re7+ Ka8(b8) 4.Rxb3(+)でも白は少なくともドローには持ち込める。この指摘を受け、おそらくKubbel自身によって配置が修正されたのだった。



底本では黒の4手目からの変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。1916年に創られた作品。151番とも比べられたい。



底本では黒の7手目からの2つのラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。2つの左右対称の形でパーペチュアルチェックに持ち込む。



なかなか読みの入った1作。黒の3手目、Nの捨て合が入るところは、詰将棋そのものといってもよい手ざわりだ。

この作品が出品された競作展は、137番と同じである。







底本では2手目の黒の応手から分かれる2つの変化が並置される形になっていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。単純なステイルメイト、ピンされた駒がいるステイルメイト、そしてパーペチュアルチェックと、黒の応手によって分岐したラインのゴールとして3つのドローの形態が味わえる。

実はKubbelは当初、白の黒マスビショップをe7に置いていた。だがこの初形だと、ステイルメイトを全く含まない解が独立した形で生じてしまう。すなわち、1.Rd6 (次に2.Bd6でQを取るスレット) 1...Qe5 2.b8Q+ Qxb8 (2...Kxb8 3.Bd6+) 3.Rd7+ Ka8 4.Bb7+ Ka7 5.Bc8+という手順である。作者が意図していなかったこの手順は、Tijdshrift van den NSBの1907年11月号に掲載された。今回紹介した修正図は、1925年のKubbelの作品集で与えられたものである。



底本では、黒の8手目からの2つのラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。本作は生前には発表されなかったようだが、やや大味な印象はあるものの、白黒双方に見せ場があり、それほど悪い作品でもないように思う。



Kubbel円熟期の作品で、さすがに読みが入っている。





上の手順は底本に書かれているものだが、1.Re3 Kf5の変化で2.g4?としたときは2...Bf8! 3.Bxf8 Qxg2 4.Be7+ Kg7とするのも有力なようだ。また、1.Re3 Kf5 2.g4? Bh8? 3.Kh6には3...Qd8より3...Qd7の方がよいかもしれない。いずれにしても、本作の完全性に影響を与えるものではない。





底本では初手に対する黒の1...Kxg4と1...Kf3の変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。本作のアイディアのオリジナルはSehwersの作品である。Kubbelの配置では、黒のPもフィニッシュにおいて一役買っている。参考までに、Sehwersの作品も掲げておく。






底本では4手目の黒の2通りの変化が並置される形で書かれていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。QとBを適切に配置すれば、白のKの周りに駒のない、浮遊感のあるステイルメイトの形をつくることができる。4手目から分かれる2つの変化で、そのような配置が2通り表現されている。



348番をもう少し逆算した拡大版である。





初期の作品。このあとの350番も参照のこと。



遠くで不動のまま睨みを利かせるBのラインが美しい。QとBで動けるマスをつぶすフィニッシュは、150番でも見られた。



エンドゲームスタディではやや珍しいあぶり出し曲詰。こういうものを創っているところも、何となくKubbelが詰将棋作家と似た感覚を持っているように思えるゆえんである。ずっと前に出た13番も参照されたい。



初期の作品。まだ素材のレベルに近い。



339番も参照のこと。1...Ke6の変化がもう少しすっきりしていたら、もっとよかったように思う。



最初期の作品。同じフィニッシュを迎える作品が40番にある。





Kubbelの創作ノートにあったもので、まだ作品以前の素材の状態である。テーマは326番と関連がある。



Rの代わりにBによる素抜きをテーマにした作品として、302番がある。



Kubbelは本作を1923年に創っている。"250 Selected Studies" では、彼は本作を344番の前身の作品であると注記している。



底本では3手目の黒の6通りの変化が並べて書かれていたが、ここでは棋譜再生の都合上、そのうちの一つをメインラインとして扱っている。だいぶ前の231番とも比較されたい。





底本では2...Qf7と2...Qd7の変化が並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。延べ4回にわたるRの押し売りで、フィニッシュはe列を対称軸にした線対称なエコーになっている。316番とも比較されたい。



1937年に創作された作品。Kubbelの作品には、チェックと同時にディスカヴァード・アタックをするテーマのものもたくさんあるし、アタックと同時にディスカヴァード・チェックをするテーマのものもたくさんある。しかし本作の白の5手目では、ディスカヴァード・チェックとディスカヴァードアタックが同時に実現している。これをKubbelは表現したかったのだろう。



邪魔駒消去というテーマといい、チェックの連続で迫る点といい、実に詰将棋のテイストが強く感じられる作品である。





RとBによるモデルメイトの形が、対角線を挟んで左右に現れる。初手の意味が最後にはっきりする構成は気持ちがいい。




黒の指し手によって、Rの移動すべきマスが変化する。難しいわけではないが、簡潔で自然な駒配置から明快な狙いが表現されており、非常に洗練された印象を受ける。



あまり変化のない初級詰将棋を見ているような気になる作品。最終形でもしQがh2ではなくf4にあれば、ステイルメイトで終わる形になっている。このフィニッシュが出てくるのが、後の440番である。



かなり読みが入った一作。初手を指す前にこの流れが読めるのは相当な強豪だろう。





1940年に創作された作品。RにチェックされながらKがどんどん移動していくさまは、長編詰将棋の龍追いを思わせる。だいぶ前の163番も参考のこと。



底本では黒の2手目からの2つのラインが並置されていたが、棋譜再生の都合上、ここでは片方をメインラインとして扱っている。小品だが、2手目のKの逃げ方の機微と、その後のNの跳ね分けはいい味を出している。



1908年11月号のLa Stratégieに引用されていたもの。作品というよりは素材である。



Nが3回跳ねて消える。初形ではa3とh3の間に駒が3枚挟まっており、フィニッシュの串刺しがうまくカモフラージュされている。1.Nd1!と1.Nc4?のラインの切り分けもきれいにできており、小品ながら味わいのある佳品と思う。





冒頭でh列のPが取られ、フィニッシュでまたh列のPが勝ちを決めるという構成になっている。白のd列とe列のPが全く進んでいないので、実戦ではまず登場しそうにない。



底本では3手目の黒の手から分かれる2つのラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。RとNで敵のQを翻弄する、Kubbelお得意の手筋もの。片方のラインではRが捨てられてフォークのお膳立てをするのに対し、もう一方ではNが捨てられてRによる串刺しが決まる。この対照が本作のメインテーマだ。



底本では2手目の2...Qxd5と2...Qg2のラインが並置されていたが、ここでは棋譜再生の都合上、片方をメインラインとして扱っている。Rで追い回して最後にフォークをかける流れはおなじみだが、その前に一本突き捨てを入れたことで作品に深みが出ている。なお本作は、KlingとHorwitzによる作品に触発されて創作されたものである。KlingとHorwitzによる作品も参考までに掲げておく。






詰めろの連続で、開き王手でQが取れる形へと徐々に黒を追い込んでいく。この後の380番とも比較されたい。

2017年6月

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