折紙の最近のブログ記事

カワセミを折る

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OrigamiKingfisher2.jpgOrigamiKingfisher1.jpg折紙でカワセミを折ってみた。実は少し前にほぼ折り上がっていたもの。モデルの作者は萩原元氏で、紙は24cm×24cmのタント紙を用いている。今月初めに帰省していたとき、実家近くの公園で散歩していたら、池の畔にカワセミがいるのを見つけた。カワセミの姿を生で見るのは初めてだったが、さらにそのカワセミが水面に突進して小魚を見事に捕まえるところまでをしっかり目撃することができたのだ。テレビなどで狩りの様子を見たことはあったが、実際に自分の目で見ることができたのは幸運だった。それで、広島に戻ってから早速これを折ってみることにしたのである。折り始めてみると、完成するまでにそれほどは時間はかからなかった。

実際のカワセミは、背中は青色なのに対してお腹はきれいな橙色をしており、そのコントラストが実に美しいのであるが、折紙ではそこまで再現することは難しい。それでも、獲物を探してじっとしている様子がよく出ているのではないだろうか。萩原氏は本作だけでなく、カワセミが獲物を見つけて飛び立ったところ、獲物に向かって急降下しているところ、そして獲物をくわえて水面から上昇するところの折紙も作成されている。4体並べると、狩りの様子が再現されるのである。この凝りようは並みではない。時間があれば、ほかのポーズも折ってみたいと思う。

(折紙モデル:"Kingfisher", 萩原元 "Spirits of Origami" (Passion Origami Collection) 所収)

鶏を折る

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OrigamiRooster2.jpgOrigamiRooster1.jpg毎年、年の初めは干支の折紙を折ることにしている。もっとも、実際には年賀状に載せる都合から年末のうちにだいたいは折り上げてある。今年は鶏である。鶏の折紙はいくつかあるが、今回はEric Joiselの作品をやってみることにした。前々から、酉年のときはこれ、と決めていたのである。

ところが、これが予想以上の難物だった。工程自体はそれほど長いわけでもないのだが、とにかく紙にかかる負担が大きすぎる。使用したのは30cm×30cmのtissue-foilと呼ばれる紙で、それなりにコシがあるものなのだが、工程の終盤で紙を二つ折りにして胴体をつくろうとしたら、背中の部分が耐えきれずにパックリ裂けてしまった。実は、折り方が悪かったと思って、後日に別の紙でもう一度折ったのだが、やはり同じステップで簡単に背中が断裂。残念ながらキズなしで折り上げることはできなかった。こういうところは、まだまだ技術が未熟である。それでも、何とか鶏の格好にはなったように思うので、年賀状のデザインには利用した。

ジョワゼル氏の作品を折ったのは2作目だが、今回は難しかった。

(折紙モデル:"Coq (Rooster)", Eric Joisel, www.yumpu.com等で折図入手可能)

折紙で使う紙

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日曜日のことだが、また少し折紙を折っていた。最近は平日はほとんど時間がないから、趣味のことに時間を使うとなるとどうしても土曜日か日曜日になってしまう。それも、どこかに行楽に出かけたり、料理をしたり、子どもの相手をしたり、という時間の合間にできるかどうか、というくらいだ。そういう限られた時間に何をするかは悩ましい。ピアノも弾きたいし、詰将棋も創りたいし、チェスの問題も考えたい。しかし最近は、どちらかというと折紙を折ろうとすることが多いような気がする。おそらく、費やした時間の成果がはっきり見えるからだ。詰将棋を創ろうとしても、短い時間の中ではまず何もできないで終わってしまう。「今日はここまで折った」、と進展が目に見えることが大きいのである。

日曜日の折紙は、実は一気に完成させるところまでもっていくことができたのだが、残念ながら途中で紙が一部裂けてしまった。丁寧に折っていたつもりだったのだが、作品が要求する紙への負担が重すぎて、耐えきれなかったのである。紙の選択は、折紙をきれいに折るうえで重要な要素だ。紙質や大きさを変えて、今度の週末にもう一度折り直してみようと考えている。

シマリスを折る

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OrigamiChipmunk2.jpgOrigamiChipmunk1.jpg今月初めから少しずつ折り続けていた折紙がやっと完成した。萩原元氏の作品「シマリス」である。紙の大きさは34cm×34cmで、黄土色のビオトープと呼ばれる紙の片面に、黒色のカラペを接着したものを用いている。

本作は、萩原氏の作品集を見てから一度は折りたいと思っていたもの。シマリスの縞模様を出すという難しいタスクをこなしながら、造形に無理なところが感じられず、リスのたたずまいが自然に表現されている。折図の指示が丁寧で折り方に悩むことはほとんどなかったが、工程の終盤では分厚い紙をぐいぐいと折らなければいけないステップがいくつかあり、少々難儀した。もう少しうまい折り手なら、もっとオリジナルのよさを再現できていたかもしれない。しかし自分くらいのレベルでは、これくらいでもかなりうまくいった方といっていいだろう。

萩原氏の作品を折るのは、前回のラブラドール・レトリバーに続いて二度目である。ほかにもまだまだ魅力的な作品があるようなので、機会を見てまた挑戦したい。

(折紙モデル:"Chipmunk", 萩原元 "Spirits of Origami" (Passion Origami Collection) 所収)

OrigamiLabradorRetriever2.jpgOrigamiLabradorRetriever1.jpg6月末から始めていた折紙作品がやっと折り上がった。ラブラドール・レトリバーである。モデルの作者は萩原元氏。紙のサイズは35cm×35cmで、できあがりは鼻先から尻尾までが11cmくらいになった。用いているのはビオトープと呼ばれる名前で売られている紙である。薄くてしなやかなのに丈夫なので、複雑系折紙ではよく使われる紙だ。実際今回も折りやすく感じたが、紙の色はもう少し白いものを探した方がよかったかもしれない。この色だと、ゴールデン・レトリーバーの方が近く感じる。

先月まで何かと忙しく、本作も完成するまでにはまだかなり時間がかかると思っていた。しかし先月末に少しまとまった時間を充てることができ、そのときに一気に折り進めることができた。それほど形が崩れることもなくまとめられたので、自分にしてはうまくいった方と思う。折図が丁寧で、それほど迷うことなく作業ができたのも幸いした。

本作は、昨年刊行された萩原元氏の作品集に収録されている。作品の写真を一目見て、これは折ってみたいという気になった。他にも魅力的な作品が数多く出ているので、近いうちにまた挑戦してみようと思う。

(折紙モデル:"Labrador Retriever", 萩原元 "Spirits of Origami" (Passion Origami Collection) 所収)

Cicada.jpg今日は一日、子どもと一緒に家でのんびり過ごしていた。もう少し涼しいころなら昼下がりにでも近くの公園に散歩に行くことを考えただろうが、この炎天下に出かけていくのは躊躇せざるを得ない。家では折紙を少し折り進めた。先月からやっている作品があるのだが、時間がとれなくてなかなか先へ進めない。何とか8月中には完成させたいと思っている。夕方、昼寝から起きてきた娘にも折紙用紙を渡してみたが、やはりまだ2歳8ヶ月ではまともに何かを折るのは少々難しい様子。むしろ紙を切ったり破ったりすることに興味がわくようだ。

夕方、日が沈むころに近くのスーパーまで出かけた。買い物から帰るとき、道端の樹木にアブラゼミがとまっていた。自分の顔より少し上くらいの高さだったから、鳴き声もかなり大きい。地域によってはアブラゼミの生息数が減少しているという話も聞いたことがあったが、少なくとも広島では十分幅を利かせているようだ。

個人的にも、セミと聞いてまず姿を思い浮かべるのはやはりこれである。だいぶにセミを折紙で折ったことがあったが、あのときもイメージはアブラゼミだった。あの折紙は、我ながらなかなかうまく折れたかなと今でも思っている。

折紙の再開

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先ほどまで、家の納戸を開けてゴソゴソやっていた。折紙に使う紙で手持ちのストックを確認していたのである。折紙は3月に複葉機を折ったのが最後で、今年度に入ってからはなかなか手をつけることができなかった。とにかく忙しくて時間がとれないうえに、自分を含めて家族の誰かが体調を崩している期間が多く、とても余裕がなかったのである。しかし、いろいろなことが片づいて、一時期に比べると少しだけゆとりが出てきたので、わずかでも時間をとって再開できないかと考え始めた。

何を折るか、そしてどの紙を使うか。毎度のことだが、まずここで迷う。折紙本を見ていると素晴らしい作品はたくさん出ているが、折りに費やせる時間は限られているし、手持ちの紙もそれほど多くはない。いろいろなことを考え、最終的にこの紙でこれを折っていこう、と考えがまとまった。これから空いた時間に少しずつ折り進めていこうと思う。来月中に完成させるのが目標だ。

複葉機を折る

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OrigamiBiplane2.jpgOrigamiBiplane1.jpgまた折紙を折ってみた。今回やってみたのは、Marc Kirschenbaumの作品、"Biplane II" である。紙のサイズは35cm×35cmで、アルミホイルの片面に雲竜紙、もう片面に赤いカラペを貼ったものを用いた。以前ヤドカリを折った際、余分につくっておいた紙がまだ余っていたのである。できあがりのサイズは、主翼の端から端までが13.5cmくらいになった。

乗り物のような人工物の折紙を折ることは滅多になく、これまででは6年前にスペースシャトルを折って以来である。世界の折紙作家の作品を概観しても、動物や昆虫に比べると乗り物の折紙は数が少ないように思う。人工物は元々直線的な輪郭を持つので、曲線が支配する生物の折紙と比べると、一見簡単につくれるような気がしてしまうからなのかもしれない。しかし実際には、生物であれ人工物であれ、本格的にその造形を折紙で表現しようと思えば、その設計の難しさには変わりがない。本作も、望みの形を得るために少々の無理も押し通してしまうKirschenbaum氏らしい折り方が随所に現れ、折り進めるのは簡単ではなかった。正直なところ、折図の指示が今ひとつよく理解できなかった部分もある。何とかそれらしい形にまでたどり着くことができたのは幸運だった。

(折紙モデル:"Biplane II", Marc Kirschenbaum, origamiks.com等で折図入手可能)

折紙本が届く

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昨日、帰宅すると配達の不在連絡票が届いていた。郵便局で書かれた差出人欄には「外国」としか書かれていない。しかし、何が来たのかは見当がついた。フランスの折紙専門店のネットショップに、少し前に注文を出していたのである。再配達を依頼し、今日荷物を受け取ったが、やはり頼んでおいたものだった。折紙本が1冊と、そこに掲載された作品を折るための紙のセットだ。今回買った折紙本は魅力的な作品がたくさん載っており、折ってみようという意欲がわいてくる。しばらくはこれで楽しめそうだ。

それにしても、こんなに早く本が届くとは思わなかった。オーダーしたのは2月12日だったが、その際に配達方法を選択できるようになっていた。選択肢は以下の3つである:

Delivery time for package

Delivery using economic postal service:
- For Europe: 1 to 8 weeks (1-3 weeks average)
- Rest of the World: 2 to 10 weeks (3-4 weeks average)
Please be patient!

Delivery using priority postal service without tracking number:
- For Europe: 1 to 4 weeks (mainly Day+4 to Day+10)
- For the World: 1 to 4 weeks (on average 2 weeks)
- For South America: 1 to 8 weeks (on average 2-4 weeks)

Delivery using Express postal service with tracking number:
- For Europe: Day+4 to Day+8
- For the World: Day+4 to Day+10
- For South America: Day+4 to Day+15 (on average 2 weeks)


もちろん、下の2つは料金がやや高くなる。特に急ぐわけでもないからと、"economic postal service" を選んだ。わざわざ "be patient" なんて書いてあるし、どうせ船便だから1ヶ月くらいはかかるだろうと思っていたのだ。10日くらいで到着してしまったということは、今は安い航空便もあるのだろうか。何にしろ、速達を選ばなくて正解だった。

車検と折紙の日

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10時過ぎに家を出て車のディーラーのところへ向かう。車検の時期が近づいてきていたので、今日やってしまうことに決めていたのである。今日は荒れ模様の天気だった地域もあったそうだが、広島では雨こそやや強く降ったものの、土砂降りというほどでもなかった。車を預けて自動車保険の契約更新手続きをすませている間に、チャイルドシートを代車に取り付け直してもらう。娘も連れて行ったが、それほどこちらの邪魔をすることもなく遊んでいてくれた。帰りにスーパーに立ち寄って少し買い物をし、11時半頃には家に戻った。

午後は久しぶりに折紙をじっくり折る。昨年は多忙で余裕がなくなってしまい、特に年の後半はほとんど作品を完成させることができなかった。可能ならば、今年はコンスタントに折っていきたい。理想としては1ヶ月に1作程度は折りたいのだが、果たしてできるだろうか。

折っているとディーラーから電話があり、5時頃に車検が終わると連絡を受けたので、もう一度娘を連れて出かける。午前中に出かけたときは雨脚が強かったが、夕方はもうほとんどやんでいた。

OrigamiCenteredTwoHearts2.jpgOrigamiCenteredTwoHearts1.jpg今日はバレンタインデーということで、ハート型の折紙を折ってみた。昨年に引き続き、ロシアの折紙作家、アンドレイ・ルキヤノフ氏による作品である。大きなハートの中にもう一つ小さなハートが出てくるもので、もちろん1枚の紙で折られている。紙の大きさは20cm×20cmで、アルミホイルの両面にカラペを貼りつけた紙を用いた。昨年の作品は内部のハートが片側に寄っていたが、今回はちょうど中央に置かれるようにデザインされている。"You are always in my heart" という作品名がしゃれていてなかなかよい。こういうオブジェのような作品の場合は、作品の設計はもちろん、こうしたセンスのよさも大事だろう。

本作は、ネット上で行われた "International Origami Internet Olympiad" の課題作として提示されたものである。本作以外も魅力的な作品が課題として挙がっているので、機会があればいずれ折ってみたいと思う。

(折紙モデル: "You are always in my heart", Andrey Lukyanov, "Olympiad 2014" (e-book) 所収)

サルを折る

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OrigamiMonkey2.jpgOrigamiMonkey1.jpg毎年、正月にはその年の干支の折紙を折ることにしている。今年の干支は申。もっとも、年賀状の図案に使いたいので、実際に作業をしているのは年末だ。12月の上旬に折り始め、クリスマスの前までにはほぼ完成させることができた。紙は35cm×35cmで、アルミホイルの片面にカラペ、もう片面に楮の和紙を貼りつけたものを用いている。裏打ち用の紙にはこれまでカラペか雲竜紙のどちらかを使っており、楮を貼ったのは初めてだった。これは単に、カラペや雲竜紙ではよい色の持ち合わせがなかったからに過ぎない。

昨年は仕事が何しろ忙しく、家でも子供の相手をしているだけで時間が過ぎてしまうので、折紙を折る時間を捻出することもほとんどできなくなってしまっていた。それでも、何としてもこれは折ろうと決めていたのが、小松英夫氏のこの作品である。サルの折紙はいくつか作品があるが、干支の折紙として折る以上、特にニホンザルであることがはっきり表現されているものを折りたかった。本作は体型やポーズも自然なうえ、お尻に赤い方の面が出るように設計された造形も実によくできており、だいぶ前から今の時期に折るつもりでいた。完成度はともかく、何とか最後までたどりつけてホッとしている。

今年も折紙の時間をつくるのは簡単ではなさそうだが、できれば数ヶ月に1作くらいはやっていきたいと思っている。

(折紙モデル:「日本猿」、小松英夫「小松英夫作品集」(おりがみはうす)所収)

実家でのんびりしていたので、少々出かけるのが遅くなってしまった。当初の予定では、神田錦町にある紙の専門店と、白山にあるおりがみはうすに立ち寄ってから広島に向かうことにしていた。しかし、夕方には保育園へ娘を迎えに行くことにしていたので、2カ所に回る時間はありそうにない。やむを得ずおりがみはうすはあきらめ、紙の店へ向かった。

複雑系折紙を折る際、アルミホイルの片面または両面に薄い紙を接着するのだが、その紙を買い付けに行ったのである。少し前々で、よく使っていたのはカラペという紙だった。しかしカラペは数年前に生産中止になり、ニューカラペという類似の製品が代わりに生産されるようになる。そのニューカラペも最近、「tカラペ」という名前の製品にリニューアルされた。カラペが出ていたころは広島でもバラで売られていたのだが、今は専門店へ直接足を運ばないと1枚単位では売ってくれないのである。せっかく東京に出てきたので、この機会に少し手持ちのストックを増やしておきたかった。

無事tカラペを数枚購入した後、東京駅までてくてくと歩く。今日の東京は風がかなり強かったが、日射しは暖かくぽかぽかとしていた。12時50分発の新幹線に乗って東京を発つ。新大阪まではかなり車内は混雑していたが、その後はゆったり座ることができた。5時半頃帰宅。保育園へのお迎えにも間に合った。

N社で行われる書評委員会に出席するため、10時過ぎの新幹線で広島を発つ。今年の5月以来だから、7ヶ月ぶりだ。15時から会合が始まったが、今回も書評する本の選定にずいぶん時間がかかってしまった。内容が数学から遠く離れていては「数学セミナー」にふさわしくないし、かといってあまり専門的に過ぎるのもよくない。ちょうどいい本となると、なかなかないものである。

今日はその後、もう一つ行きたいところがあった。このたびN社から「ドクター・ハルの折り紙数学教室」が刊行されたのに合わせて著者のThomas Hull氏が来日しており、八重洲ブックセンターで今日講演会をすることになっていたのである。ハル氏の作品では、だいぶ前に5つの正四面体が交差する特殊な多面体のユニット折紙をやってみたことがある。まだ定員には余裕があるとのことだったので、参加させていただくことにした。同じ書評委員のK先生、N社のIさんとともに東京駅に移動。K先生と軽い夕飯をすませた後、八重洲ブックセンターの講演会場に着いた。

講演会は19時から。参加者は27名か28名くらいだった。トーマス・ハル氏の話は非常に分かりやすく、1時間半の講演はあっという間だった。講演の途中で参加者に折紙が数枚配られ、簡単なユニット折紙を折ってみるという「実習」の時間もあり、楽しむことができた。折紙の講演会に出たのは初めてだったが、一人で折紙本を見ながら折るのとはだいぶ感覚が違う。なかなかよい経験になった。講演会終了後、今回出版された訳書に加え、広島から持参した原書にもサインをいただいてしまった。

今夜は実家に泊まり、明日広島に帰る予定。

街中で紙を買う

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風邪はだいぶよくなったが、まだ痰がからむのでときどき咳払いをしなければならない。今日は講義も会議もなく、特に学生との約束などもなかったので、一日休暇をとってのんびりすることにした。

最近はやらなければいけないことがどうにも多すぎて、趣味に割く時間がほとんどとれなくなってしまった。チェスは全く指していないし、ピアノもここしばらくはさわっていない。詰将棋も、先日久しぶりに会合に出かけようとしたら、タイミング悪く子どもが熱を出してしまい、残念ながら断念した。やるべきことのリストに優先順位をつけていくと、どうしても趣味活動は後回しにならざるを得ない。

折紙も、今年の後半はあまりやっていない。何を折るかがまず悩みどころである。そこそこのレベルの難しさで、造形が美しくて、なおかつ折るのに適した紙が手元にあるような作品を選びたいのだが、いろいろな作品集を見ても、これはと思う作品がなかなかないのである。あれにしようか、これにしようかと思っているうちに、もう11月になってしまった。年末はいつも来年の干支の動物を折っているので、そろそろその準備をしなければならない。作品は候補が見つかったが、それを折るための紙としていい色のものを持ち合わせていないことに気づいた。

そこで、今日の午後は街中まで出て、東急ハンズで使えそうな紙がないか探してきた。一番いいのはカラペと呼ばれる薄い紙なのだが、この紙は数年前に生産終了となってしまい、その後継となる紙も今はバラ売りはされていない。仕方がないので、和紙のコーナーを物色。和紙なら雲竜紙がベストなのだが、残念ながらほしい色の紙は見つからなかった。やむを得ず、代用品として楮の和紙を購入。これでうまく折れるかどうかは分からないが、何とか頑張ってみようと思う。残る問題は、折る時間の捻出である。

折紙は失敗

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先月頭から折り始めていた折紙作品にずっと悪戦苦闘していたが、ようやく今日工程の最後までたどり着いた。1ヶ月以上もかかってしまったことになる。しかし、できてみるとどうにも困ったことに、思っていたようには全くできていない。あまりにも紙がよれよれになってしまい、到底人様にお見せできるようなものではなくなってしまった。残念ながら、今回は失敗である。多大な時間を費やしてきただけに無念だが、失敗作をまとめて入れてある箱に放り込んでおいた。

どうしてうまくいかなかったか。もちろん折りの技術が未熟なのが第一だが、それに加えて紙の選択を間違えたことも一因だと思う。今回は昆虫を折っていたのだが、紙を蛇腹状に何重にも折りたたんでいくため、薄い紙でも折っていくにつれてとんでもない分厚さになっていくのだ。ほんの少しの厚さの違いが、増幅されて大きな違いになる。工程の後半では、紙がガチガチになって動かなくなってしまい、指示された折りを実行することがほとんど不可能な部分もあった。こうなると、完成してもよい仕上がりになることは望めない。

残念だが、これも経験と思うことにしよう。もうちょっと工程の少ない作品を次は選びたい。

今日は一日を通してよい天気だったが、近所のスーパーに買い物に出たほかはずっと家でのんびり過ごしていた。

今月のから折り始めた折紙作品と、まだ悪戦苦闘している。今日も時間をとっていじっていたのだが、何しろ工程が長くて複雑で、まだまだ終わりが見えてこない。それどころか、271ステップもあるのにまだ133ステップ目なのだから、五合目にも達していないのである。しかも今日はこの133ステップ目に難渋してしまい、ほとんど先に進むことができなかった。この分だと、今月中に折り上げるのはまず無理だろう。それよりも、途中でわけが分からなくなってストップしてしまうことの方が心配だ。ある程度時間がかかるのは仕方がないとして、とにかく最後までたどり着くことを目標にしよう。

千羽鶴を折る

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昨日の夜、寝る前に少し折紙を折っていた。といっても、いつもやっている複雑系折紙ではない。千羽鶴を折っていたのである。娘が通っている保育園から、平和について考え話し合う機会にしてもらうため、各家庭で何羽かずつ千羽鶴を折って持ってきてほしいと言われていたためだ。ツルの折紙自体は3年ほどにやったことがあるが、あれは本当にリアリティを追求した折紙作品で、いわゆる折り鶴を折ったのはかなり久しぶりのことだった。丁寧に折っても3分くらいでできてしまう。最近は一つの作品に何週間もかけるようなものばかり挑戦しているので、こんなふうに簡単にできる折紙はかえって新鮮だった。折った千羽鶴は今日保育園に届けてきた。

さすが広島だなと感じたのは、保育園から渡された折紙用紙を見たときだ。千羽鶴用の単色折紙ではなく、カープのロゴやマスコットの絵が模様として描かれている紙だったのである。千羽鶴を折って平和を祈るという行為とともに、カープ愛も深く社会に浸透しているのだなとあらためて実感したのだった。

折紙を少し折る

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もう8月である。早いものだ。

7月は海外出張もあり、忙しくて趣味の活動をほとんど行うことができなかった。毎年参加していた詰将棋全国大会も今年は欠席。折紙も全く手をつけられないままだった。仕方がないこととはいえ、そういう時間が全然ないというのはあまりよろしくない。そう思って、今日は久しぶりに折紙に少しだけ手をつけてみた。かなり工程が長い作品を始めてしまったので、まだ先は長い。今月中に完成できるかどうかは分からないが、何とか涼しくなる前に最後までたどり着きたい。

ライオンを折る

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OrigamiLion2.jpgOrigamiLion1.jpg先月からずっと折っていた折紙作品がようやく完成した。ライオンである。モデルの作者は、著名な折紙作家、神谷哲史氏。紙は30cm×30cmのタント紙を用いている。元々の紙の大きさは35cm四方だったのだが、周囲をよく測ってみると1mm近く裁断にズレがあったので、自分であらためて正確に裁断し直した。できあがりのライオンは頭の先から尻尾の先までが17cmくらいで、紙の大きさとしてはこれくらいで悪くなかったのではないかと思う。

超一流折紙作家の神谷氏の作品だけあって、やはりこれはかなり難しかった。途中、折り方が分からなくなって挫折しそうになったこともある。何とか最後までたどり着けたのは、折図の説明が大変丁寧だったことが大きい。技術のある人が折ればもっと美しく仕上がったのかもしれないが、自分にはこれくらいが精一杯だった。それでもリアリティのある自然なフォルムになったのは、ひとえに作品の設計とデザインが優れていることによるものである。ヒダを使ってたてがみを表現するアイディアには感心した。

神谷作品には、是非折ってみたいと思えるものがまだたくさんある。いずれも難しくて折れる自信はないが、近いうちにまた挑戦してみたい。

(折紙モデル:「ライオン」、神谷哲史「神谷哲史作品集2」(おりがみはうす)所収)

少し折紙を折る

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今日も朝から雲一つない好天に恵まれた。この4日くらい、雲一つない快晴の日が続いている。気温も暑くも寒くもなく、心地よい暖かさだ。1年のうちでこういう日は実はそれほど多くはない。もったいないのでまた遠出をすることも考えたが、このところ忙しくて寝不足気味なので、結局日が高くなるまで家でのんびり過ごしてしまった。夕方から近くの公園に出かけて少し散歩。それから近所のホームセンターやスーパーで買い物をして帰宅した。

出かける前、家では少し折紙を折っていた。今月に入ってから折り始めた作品があるのだが、折る時間があまり捻出できないのに加え、このところ折る工程の一つ一つが難しく、なかなか先に進むことができない。今月中の完成を目指していたが、どうやらそれは難しそうだ。来月の連休中にどこまで折れるかがポイントだろう。

夜、寝る前に少し折紙を折った。今月の頭あたりからちょっと難しい作品に挑戦しているのだが、まだ工程の4分の1も終わっていない。何しろ、折っている時間がないのである。毎日、ほんの数ステップでも進めていけばいいのだが、現状はそれも難しい。どうしても就寝時間が遅くなってしまい、翌朝のことを考えると一刻も早くベッドに入らないといけなくなるのだ。

以前は、朝に会議などの予定がない日ならば、少しだけ起床を遅くすることもできた。しかし、今はまず保育園に子どもを送るという仕事がある。これを決まった時間に行わなければいけない以上、当然ほかの生活スケジュールもそれに合わせる必要がある。趣味の時間がある程度犠牲になるのは仕方がない。

ただ、それでもこうした趣味を完全に放棄するのも面白くない。ピアノにしても詰将棋にしてもチェスにしても、どういう形でもいいから何らかのつながりは持ち続けていたい。今折っている折紙にしても、何とか少しでも時間を捻出して、連休のころまでには完成させたいものである。

白山と大岡山へ

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お昼を食べ、一服してから白山にあるおりがみはうすへ。今日は雨が降ったりやんだりのぐずついた天気で、気温も昨日よりはやや低い。それでも、雪が降ることもあった先週の広島に比べればだいぶ暖かだ。水道橋でJRから三田線に乗り換えたが、傘を差すのが面倒だと乗り換え口まで雨の下を走ったら、たちまち暑くなってきてびっしょりと汗をかいてしまった。湿度のせいもあるのだろうが、昔より汗っかきになったような気がする。

おりがみはうすで買い物をした後、大岡山のTK大へ向かう。今日は今月をもってTK大を退職されるF先生の最終講義が行われることになっていた。会場となった部屋は座席がほぼ埋まる盛況ぶり。F先生はいつもと変わらぬ様子だったが、冒頭に「今日は話したいことを話す」と宣言された通り、数学にかかわらず現在の日本が抱える問題について、予定の時間を大幅に超過して熱く語られていた。

6時半頃TK大を後にする。雨はもうやんでいた。

ツバメを折る

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OrigamiSwallow2.jpgOrigamiSwallow1.jpg最近手に入れた折紙本の中から、1つ選んで折ってみた。ツバメである。モデルの作者はMindaugas Cesnaviciusという人。初めて見る名前だったが、リトアニアの若手折紙作家のようだ。紙の大きさは20cm×20cmで、アルミホイルの両面に黒と白のカラペを貼りつけたものを用いた。以前マレーバクを折ったとき、余分につくっておいた紙を利用したのである。折紙作品としてはそれほど難しい方ではなく、工程も延べ数時間で終わるくらいの長さだった。この程度ならば、忙しいときでも比較的気楽な気分で折ることができる。すっきりしたデザインでツバメの流線的な造形がよく表現されており、なかなかよい作品だと感じた。何より、今の時季にぴったりである。

本作が掲載されている "Drawing Origami" には、ほかにも面白そうな作品がいくつか紹介されている。いずれ機会を見つけてまた折ってみようと思う。

(折紙モデル:"Swallow", Mindaugas Cesnavicius "Drawing Origami Tome 1" (Passion Origami Collection) 所収)

OrigamiTwoHearts2.jpgOrigamiTwoHearts1.jpg久しぶりに折紙を折ってみた。今回やってみたのは、アンドレイ・ルキヤノフ氏による作品。ハート型の中に、もう一つ小さなハート型という面白いデザインだ。当然ながら、大きなハートと小さなハートをそれぞれ折って貼り合わせたのではなく、1枚の紙を折ってこの形に持って行くのである。紙の大きさは20cm×20cmで、アルミホイルの両面にカラペを貼り付けたものを用いている。小さなハートは紙の裏側部分が出るので、薄いピンクのカラペを選んでみた。折紙の難易度はそれほど難しい方ではなく、ゆっくり丁寧に折っても1時間もあれば完成までこぎ着けることができる。忙しい今の時期は、これくらいの工程ですむ作品の方がよさそうだ。

ルキヤノフ氏はハート型が関係する折紙を大量に発表しているユニークな折紙作家で、折紙界におけるハートマークのスペシャリストである。まだまだいろいろな図案を折紙にしているので、機会を見つけてまた折ってみたいと思う。

(折紙モデル: "2 hearts", Andrey Lukyanov, "Love Origami" (e-book) 所収)

ヒツジを折る

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OrigamiSheep2.jpgOrigamiSheep1.jpg毎年、正月にはその年の干支の折紙を折ることにしている。もっとも、年賀状の図案にも使うので、実際に折っているのは年末だ。今年はヒツジである。ヒツジの折紙は昨年の馬に比べるとだいぶ少ないが、その中では小松英夫氏の作品が非常にうまくできていると感じたので、今回選んでみた。紙の大きさは30cm×30cmで、フランスの折紙サイトで注文した紙を用いている。表と裏で紙の質感は少し違い、ヒツジの毛の部分は少し光沢があってざらついているのだが、見た目では分かりにくいかもしれない。途中、ちょっと難しいと感じられるところもあったが、折図の説明が非常に丁寧だったこともあり、何とか最後までたどり着くことができた。

こうした四つ足動物の折紙は、平たい状態で基本的な型を作っていき、ある段階でそれを胴体の中心で折り曲げて立体的な形にすることが多い。こうすると背中に丸みを帯びた動物らしい体型を比較的容易に得ることができるが、その反面、長時間そのままにしておくとだんだん身体が開いてきてしまうことがある。その点、本作では2つ折りにした後でお腹側がうまくロックされるような機構になっており、時間が経っても形が崩れにくいようにできているのだ。完成した折紙作品は、できればあまり糊付けしたり針金で補強したりしたくないので、こういう工夫がされている作品は本当に助かる。

小松氏の作品は今回初めて折ったが、作品集を見ると他にも魅力的な作品がたくさんあるようだ。いずれ機会を見つけてまた折ってみたいと思う。

(折紙モデル:「ひつじ」、小松英夫「小松英夫作品集」(おりがみはうす)所収)

久しぶりの折紙

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雪は昨日で終わりかと思っていたが、今日も降ったりやんだり。それどころか、夕方のある時間帯はかなり激しい降りになる。風が強くなると、もう吹雪と形容した方がいいような状態になった。お昼頃、天気が穏やかなときに床屋へ行ってきたのだが、あのタイミングですませておいたのは正解だった。これはちょっと積もるかもしれないと思っていたが、日が沈むころには垂れ込めていた雲はどこかに消えてしまい、紺色の空が広がる。このへんでは、雪が降るときはいつもこんな調子だ。とにかく天気が変わりやすい。

ときおり激しくなる雪を見ながら、今日は久しぶりに折紙を折っていた。ここ数年、1ヶ月か2ヶ月に1作のペースで何か折っていたのだが、今年はどうにも時間がとれなくなってしまい、完成した作品の数もだいぶ少なくなってしまっている。先月も結局、一度も紙にふれることがなかった。子供の行動範囲が広がってきてますます目が離せなくなってきているので、折紙に時間を割くのは難しくなってきている。ピアノや詰将棋も似たような状況だ。それでも、可能な限りは趣味を楽しむ時間をつくりたいと思っている。

OrigamiJack-o'-Lantern2.jpgOrigamiJack-o'-Lantern1.jpg最近は家でもあまりまとまった時間がとれないので、折紙をしばらく折れないでいる。先月折っていた高難易度の作品は、結局うまくいかずに挫折してしまった。今の時期は極端に難しい作品には手を出さず、ほどほどのものにしておいた方がよさそうだ。

ふと思い立ってハロウィーンを題材にした作品がないか探してみたところ、手持ちの作品集の中で前川氏の小品が紹介されていたのでちょっと折ってみる気になった。紙は15cmの市販折紙用紙。本当は表が橙色で裏が黒色の紙を使いたかったが、紙を作成している余裕はないので妥協してしまった。10分か15分程度で簡単に折り上がった。たまにはこれくらい簡単な作品を折るのもいいものだ。本格的な作品もある前川氏としてはほんの手すさびだろうが、シンプルな手順でユーモラスな造形を生み出すのはさすがである。

(折紙モデル: "ジャコランタン"、前川淳、「第17回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.17」(おりがみはうす)所収)

先週はずっと出かけていて少々疲れたので、今日は夕方に近くのスーパーまで買い物に出たほかは家でのんびりしていた。

先月から始めた折紙作品を折っていたのだが、ここへきて暗礁に乗り上げてしまった。折図の指示をなかなか理解することができず、指定されている折線でどう折りたためばよいのかがどうもよく分からない。もちろん複雑な折紙作品を折るときは、1回や2回は必ずこういう難所があるものだ。しかしたいていの場合は、ああでもないこうでもないといじっていると何とかなるものなのである。だが、今回はどうもいけない。出張前から、ずっと同じところでストップしたままになっている。

何より困ったことには、山折りにしたり谷折りにしたりということを繰り返していたせいで、紙の一部に穴が開いてしまった。折線が集まる部分は、負担がかかりやすい。これはここでいったん作業を中断して、頭を冷やした方がいいかもしれない。しばらく他の作品を折ってから、また続きにトライしようかという気になっている。

シンポジウムは昨日で終了した。今日は午後3時からN社で行われた書評委員会に出席。ここに来るのは今年3月以来2回目だが、前回と同じように、今日も途中で白山のおりがみはうすに立ち寄った。時間が押していたため、買う予定だった折紙本を購入すると慌ただしく引き揚げる。日の照りつける中を早足で歩いて行ったので、N社に着いたときには汗だくになってしまっていた。

書評委員会は5時頃に終わる。東京駅に丸ノ内線で戻り、コインロッカーに預けていた荷物を回収。17時50分の新幹線で東京を発つ。考えてみると、「東京駅でコインロッカーに荷物を預けてから白山のおりがみはうすとN社の書評委員会をはしごし、東京駅に戻って17時50分の新幹線に乗る」という流れは、半年前と全く同じだ。どうもこれが自分にとっての最適解らしい。ただ前回と違い、今日は妻の実家に立ち寄るため新神戸で下車した。広島には明日戻る予定。

折り目をつける

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Creases.jpg今朝もシャーッという音とともに驟雨が振ってきたが、それほど長続きせずにやんだ。このくらいの雨でも、被害地域のあたりは大丈夫だろうかと心配になる。それにしても、今年の夏は本当に天候が安定しない。

今月、しばらく中断していた折紙を久しぶりに折ったが、盆明けから次の折紙に着手している。授業がない今の時期を有効に利用すべく、少し手の込んだものを始めてしまった。折図の工程が200ステップ以上もあるのだが、その67ステップまではひたすら折り目をつけるだけなのである。まだ折り始めの紙の形そのままなのに、折り目だけはびっしりと隙間なくついてよれよれになってしまった。もっとも、ここまでは根気さえあればできることで、難しいことは何もない。問題はこの後だ。ここまで頑張って折り目をつけたからには、何とかフィニッシュまでこぎ着けたいものである。

OrigamiWhiteRabbit2.jpgOrigamiWhiteRabbit1.jpg今日は久しぶりに折紙を折ってみた。前にネクタイ付きワイシャツを折ってから実に3ヶ月半ぶりである。今回折ったのは白ウサギ。現実のウサギに近いモデルは3年ほどに折ったことがあるが、今回のものは燕尾服を着て2本足で立っているファンタジーの世界のウサギである。モデルの作者はNicolás Gajardo Henríquez。紙の大きさは30cm×30cmで、アルミホイルの両面に赤色のカラペと白色の雲竜紙をそれぞれ裏打ちしたものを用いている。ちょっと威張ったようなポーズがユーモラスだ。

折る作品を決めたときは、本作が表現しているのはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場する白ウサギだと思っていた。少し勘違いをしていたことに気づいたのは、作品が完成してからだ。この折紙のモデルは、ティム・バートンの映画「アリス・イン・ワンダーランド」に出てくる白ウサギだったのである。映画ではこのウサギは青い服を着て登場するようで、その意味では青いカラペを裏打ちすべきだったかもしれない。実際、作者自身が折ったものも含め、他の折り手によって折られた本作の写真を見ると、ほとんど片面が青色の紙が使われている。なぜみんな青色を選んでいるのだろう、とちょっと不思議だったのだ。しかし、耳の内部と目玉に色が出ることを考えれば、赤色を選ぶのも自然ではないかと思う。あまり映画のことは気にせず、原作の白ウサギと思うことにしよう。

(折紙モデル: "Nivens McTwisp", Nicolás Gajardo Henríquez, 「第19回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.19」(おりがみはうす)所収)

明日は出勤しなければいけないため、この週末は今日だけがゆっくりできる日。昨日の健康診断で昨夜はかなり疲れていたので、今日はぐっすり寝だめしようというつもりでいたが、結局いつもとあまり変わらない時間に目が覚めてしまった。年をとるとともに、こういう休日が増えてきたように思う。

Puttanesca.jpg今日は台風が西側を通過中のため、天気も一日荒れ模様だった。どんよりと曇っていたと思うと、突然たたきつけるような激しい雨が降ってくる。風もかなり強い。こんな日は外に出ても仕方がないということで、ずっと家でおとなしくしていた。ここ数ヶ月、余裕がなくて折紙から遠ざかっていたので、久しぶりにまた新しい作品を折り始める。今月中には完成できるだろう。

夕飯は家にあるものですませることになったので、定番のプッタネスカをつくる。前につくったのはおそらく半年近く前で、結構間隔が空いてしまった。慣れているのでつくるのは簡単だが、今日はあいにくアンチョビを切らしており、主な具材はオリーブとケイパーのみ。その代わり、プランターのバジルとイタリアンパセリを摘んできて風味づけにした。

OrigamiShirt2.jpgOrigamiShirt1.jpg折紙でちょっと変わった題材を折ってみた。ネクタイ付きのワイシャツである。モデルの作者は稲吉秀尚氏。紙は24cm×24cmの市販折紙用紙を用いた。最近は、アルミホイルにカラペを接着した特製用紙か、あるいは折紙の専門サイトで購入したコシの強い紙を使うことが多く、市販折紙用紙で折ったのは久しぶりだ。幸い、工程もそれほど複雑ではないうえに折図も非常に丁寧で分かりやすかったので、1時間程度で折り上げることができた。

優れた折紙作品というのは、対象としている題材の特徴をうまくすくい取り、見る人に実物や周りの情景のイメージを抱かせてくれる。しかし折紙の面白さは、題材そのものの選択によるところも大きいように思う。普段目にしながらもあまり気に留めないものに注目し、「こんなものを折紙で折るのか」と思わせてしまうような折紙は、それだけで見る人にインパクトを与えることに成功していると言えるだろう。本作は造形もよくできているが、まずこういうものを折紙で表現しようと考えたことに感心した。ネクタイでもなく、Yシャツでもなく、ネクタイ付きYシャツを1枚で折るから面白いのだ。こんなふうに本来別々のものを一緒に折ってしまうという発想は、だいぶ前に折った「犬小屋に入った犬」と通じるものがある。やはりアイディアは大事である。

(折紙モデル: "ネクタイ付きYシャツ"、稲吉秀尚、「第19回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.19」(おりがみはうす)所収)

4泊5日の出張予定も最終日。今日はまず東京駅のコインロッカーにキャリーバッグを預けた後、白山にあるおりがみはうすへ向かった。これまでに何冊か折紙本を購入しているが、一度直接訪れてみたいと思っていたのである。分かりにくい場所にあると聞いていたが、事前に場所をよく確認しておいたので、見つけるのには苦労しなかった。店に入るとすぐにギャラリーがあり、目を見張るような折紙作品がたくさん展示されている。かなりのものはすでに写真で見たことはあったが、やはり実物を見ると圧巻の一言だ。部屋の奥では数人のスタッフが折紙本の編集作業らしきことをされていた。展示された作品を一通り見て回った後、まだ買っていなかった折紙本を数冊購入。これでまた折る楽しみが増えた。

その後、大塚にあるN社を訪れた。今年からN社が出版している雑誌の書評委員をさせてもらうことになり、その初めての会合が予定されていたのである。集まったのは同じく書評委員としていらしていたY大のI先生とTK大のK先生、それにN社のIiさん、Oさん、Irさんで、3時からミーティング開始。何しろ今回が初めてだったのでおそるおそるという感じだったが、書評する本をあれこれ話しながら選ぶというのは自分にとって新鮮で、なかなかいい経験になったように思う。5時頃までには本と評者の候補が一通り決まり、少し雑談してから散会した。

丸ノ内線で東京駅に戻り、17時50分の新幹線で東京を発つ。10時40分頃、無事広島の自宅に到着した。

OrigamiMalayTapir2.jpgOrigamiMalayTapir1.jpg先日、動物園に行ったので、今日はそのとき見た動物を折ることにした。マレーバクである。モデルの作者はQuentin Trollip。紙は30cm×30cmで、アルミホイルの両面に白と黒のカラペを裏打ちしたものを用いている。途中、沈め折りの折り方を間違えてやり直したりしたところはあったが、全体としてはそれほど苦労せずに短時間で折り上げることができた。

ゾウや馬なら折紙作品は相当な数が発表されているが、マレーバクなどというちょっと変わった動物を折紙で折ろうと考える人は、世界でもさすがにそう多くはない。Quentin Trollipは南アフリカ出身の折紙作家で、動物の折紙については特徴を正確かつ的確に捉えた造形のものを数多く発表している。マレーバクのとぼけた顔や、身体の白黒模様までもちゃんと表現した本作は、マレーバク折紙の決定版ともいえるだろう。

(折紙モデル: "Malay Tapir", Quentin Trollip, 「第16回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.16」(おりがみはうす)所収)

OrigamiHeartButterfly2.jpgOrigamiHeartButterfly1.jpg一風変わった折紙を折ってみた。今回やってみたのは、ウクライナの折紙作家、アンドレイ・ルキヤノフの "Heart with butterfly" という作品。ハートの中央に蝶々が紋章かエンブレムのように浮かび上がるという面白いデザインである。紙の大きさは25cm×25cmで、アルミホイルの両面にカラペを貼ったものを用いている。

できあがりだけを見ると完全に左右対称な形をしているように見えるが、蝶々の部分の内部構造は左右で異なっている。実はこの蝶々の部分は、日本の折紙作家、津田良夫氏の作品の折り方がはめ込まれた形になっている。折図にも "Devoted to Yoshio Tsuda" と書かれており、本作はルキヤノフ氏が津田氏の作品に捧げる一種のオマージュといえるだろう。

ルキヤノフ氏はこの他にも、ハート型をテーマにした作品を数多く発表しており、いわばハートマーク折紙のスペシャリストである。いずれ彼の他の作品も折ってみたいと思う。

(折紙モデル: "Heart with butterfly", Andrey Lukyanov, 「第17回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.17」(おりがみはうす)所収)

ネコを折る

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OrigamiCat2.jpgOrigamiCat1.jpg今日は折紙でネコを折ってみた。モデルの作者はイギリス折紙界の大家であるDavid Brill氏。紙の大きさは20cm×20cmで、アルミホイルの両面に白と黒のカラペを貼り合わせたものを用いている。折図には40cm四方の紙で折ることが推奨されていたが、こぢんまりと仕上げたかったので、敢えてその半分のサイズでやってみた。おかげで手乗りサイズのかわいらしいネコになったが、さすがにちょっと小さくなりすぎたようだ。折り方もちょっと雑になってしまったかもしれない。せめて一辺が25cmか30cmくらいの紙で折るくらいがよかったかなという気が今はしている。

何しろ非常になじみ深い動物であるから、ネコの折紙作品は数多く発表されている。ただ、それらは形をデフォルメしたものであったり、あるいはアニメなどに登場するネコのキャラクタの造形を模したものだったりして、実際にリアリティを追求した作品となると、思ったよりも少ないように思われる。その中でこのBrill氏による作品は、それほど難しくないわりには、ネコらしさがよく表現されているように思う。

(折紙モデル: "Cat", David Brill, 「第10回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.10」(おりがみはうす)所収)

紙の作成

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3連休の最終日。今日もいい天気だったが、結局終日家でのんびり過ごしてしまった。新年早々、だらけ過ぎのような気もするが、こういう日があるとリフレッシュできるのは確かだ。

ここ数日、次の折紙に何を折ろうか迷っていたが、今日になってようやくこれをやってみようと考えがまとまった。しかし、今度は紙をどうするかでまた迷うことになった。紙を選ぶ際に問題になるのは、紙質、サイズ、そして色である。まずはこれまでに作成した紙や折紙の専門サイトで購入した紙の中から、次に折ろうとしている作品に向いているものを探すことになる。しかし、これを使おうと思える紙が見つかることはそれほど多くない。特にインサイド・アウトの作品(紙の両面の色を生かすもの)を折る場合、表裏で2つの色の組み合わせがその作品に合ったものではなければならず、ぴったりのものはなかなかないのである。今回もこれというものが見当たらず、結局またカラペをアルミホイルに貼り付ける作業から始めることになった。

望み通りの色を両面に持った紙をこしらえても、今度はそれをどういうサイズに裁断するかという問題がある。スタートの紙の大きさからどれくらいの割合でできあがりが小さくなるかは、その作品によってずいぶんと異なる。完成時にこれくらいの大きさになってほしいというイメージを持って紙のサイズを決めるわけだが、作品によっては折図から完成時の縮小率が分かりにくいものがあり、ここでまたどうしようかと思案することになるのだ。今日も切り出すまでに散々迷ってしまい、作業が終わるまでにずいぶん時間がかかってしまった。

何はともあれ、これで折る作品も使う紙も決まった。ここまで来れば、後は間違えないように折るだけだ。

家でのんびり

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3連休の初日。気温は低いものの、青空が広がって穏やかな天気になった。普段ならこんな日は少し遠出をしてもいいところだが、首も据わりきらない乳児がいてはさすがに無理はできない。夕方に少し買い物に出たのを除けば、家でのんびりと過ごしていた。最近新しいパソコンを買ったので、午後は主にその環境整備に時間を費やす。ソフトウェアのインストールや各種設定などは、とかく時間がかかるものだ。家で過ごす休日は、こういう作業をするのにちょうどいい。

空いた時間にパラパラと折紙の作品集を眺めて、次は何を折ろうかと思案する。ピアノの選曲をするときもそうだが、この「次はどれをしようか」と考える時間は何とも楽しい。

馬を折る

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OrigamiHorse2.jpgOrigamiHorse1.jpg新年はいつも干支の動物を折紙で折ることにしている。今年は馬だ。今回折ったのは、チリの折紙作家、Nicolás Gajardo Henríquez氏の作品。紙は35cm×35cmのタント紙を用いている。いつも年賀状のデザインに利用するので、実際にこれを折り上げたのは先月の下旬だった。工程が長くてなかなか進まず、正月までに折り上げられるのか心配だったが、何とかいい感じにまとまってホッとしている。

本作の馬は左前足だけを高く上げるポーズをとっている。折っているときは残りの3本の足でうまく立たせることができるようにと考えていたのだが、全体のバランスがたまたまいい具合にいってくれたようで、うまく置いてみると後ろ足の2本だけでも自立してくれる。これはうれしい誤算だった。

馬は折紙の題材として非常に人気があり、数多くの折紙作家が馬の作品を発表している。私自身、 5年ほどにRomán Díaz氏の作品を折ったことがあるし、もっとにJ. Aníbal Voyer氏の作品に挑戦してみたこともある。今回選んだ作品の他にも魅力的なたくさんあり、どれを折ったものかとずいぶん悩んでいた。いい作品がほとんどなくて難儀した昨年のヘビのことを考えれば、何とも贅沢な悩みではある。

(折紙モデル: "Caballo", Nicolás Gajardo Henríquez, 「第16回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.16」(おりがみはうす)所収)

馬の折紙

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12月に入り、そろそろ年賀状のことを考えなければいけない時期になった。年賀ハガキはもう買ってあるのだが、文面のデザインを考えて印刷するのはいつも年末ギリギリである。そうなる理由の一つは、新年の干支の動物を折紙で折って、その写真を年賀状に載せているからだ。ただでさえ忙しい年末に、空いた時間を使って折紙を完成させるのは結構大変なのである。そもそも、どの作品を選ぶかが難しい。今年が巳年ということで、昨年はヘビの折紙として適当なものがないか調べて回ったが、予想以上にしっくりくるものがなく、Peter Engel氏の作品くらいしかよいものが見つからなかった。

来年は午年である。馬は折紙界でも人気があり、馬の折紙はやたらにたくさんある。手元にある折紙作品集だけでも5,6作はすぐに見つかり、去年のように作品探しに苦労するということはない。それに、すでに5年前にRomán Díaz氏の作品を折ったこともある。そのとき折ったものをそのまま年賀状に使ってもよいのだが、どうせならこの機会にまた別の作品を折ってみたい。Díaz作の馬は、今回折るものがうまくいかなかったときの保険ということにしておこう。そういうわけで、どれを折ろうか未だ思案中である。

モミジを折る

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OrigamiMomiji2.jpgOrigamiMomiji1.jpgいつの間にか紅葉の時季も盛りを過ぎつつある。タイミングを逃してはいけないと、折紙でモミジを折ってみた。作者は霞誠志氏。紙は30cm×30cmで、アルミホイルの両面にカラペを貼り合わせたものを用いている。それほど難しいところもなく、短い時間で折り上げることができた。反省点があるとすれば、使用した紙が大きすぎたこと。手のひらくらいの大きなモミジができてしまい、天狗のうちわみたいなことになってしまった。おそらく、一般的な15cm四方の市販折紙用紙で折れば最適な大きさになるように設計されているのだろう。

折紙作品の多くは、実物の大きさとは全く縮尺が違っているのが普通だ。折紙のゾウは実際よりはるかに小さいし、逆に昆虫の類はほとんどの場合、実物より大きくなる。そういう作品のときには現実と大きさが違っていても全く気にならないのだが、実際の対象が10cm程度の大きさであるようなものは、できればサイズまで合わせたいものである。

色づいた葉をデザインした折紙は作例が多い。一昨年折ったカエデの葉もそうだが、他にもいくつか作品が発表されている。ただ海外の折紙作家の作品は、典型的なモミジとはちょっと違う形にデザインされているものが少なくないように思う。その点、本作は日本人が思い浮かべるモミジらしいモミジを造形しているといえるだろう。

(折紙モデル: "紅葉Ver. 22.5"、霞誠志、「第15回折紙探偵団コンベンション 折り図集Vol.15」(おりがみはうす)所収)

肌寒い天気

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今日は妙な天気だった。晴れていたと思うとさっとにわかに雨が降ってくる。おまけに風がやたらに強く、差した傘があおられる。そしてとにかく、肌寒い。帰宅しようと外に出た瞬間、あまりの空気の冷たさに思わず身震いしてしまった。明日は県の北部では雪が降るところがあるかもしれないそうだ。そろそろコートを着ることを考えないといけない。

夕飯後、折紙本を眺めて次に折る作品の候補を考えていた。秋が終わる前に秋らしいものを、と思っていたが、気づいてみればもう11月も半ばを過ぎてしまっている。加えてこんな寒さではすぐ冬がやってきてしまいそうだが、今から折り始めて間に合うかどうか。やるとしてもあまり手がかからないものにする必要がありそうだ。

赤ちゃんを折る

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OrigamiBaby2.jpgOrigamiBaby1.jpg動物や昆虫に比べると、人物を表現した折紙はそれほど多くない。その中でも、赤ん坊の折紙というのはかなり珍しいのではないかと思う。コンプレックス折紙の世界におけるビッグネームの一人であるRobert J. Langがこれを発表しているので、今回折ってみることにした。使用した紙は24cm×24cmの市販折紙用紙。Lang作品にしては難易度が低く、折る時間もそれほどかからない。昨日折り始めて今日もう折り上がるというのは、この人の作品としては珍しいことだ。できあがりも比較的あっさりしていて、あまり細かいところまでは折り込まれていない。一流作家だから、もちろんその気になればいくらでもできるのだろう。しかしこれくらいで止めておくことで、かえっておおらかさがうまく表現されているように思う。

市販折紙用紙を使ったのは久しぶりだったが、これくらいの難易度の作品でも、うっかりすると破れてしまいそうで神経を使った。やはりアルミホイルにカラペや雲竜紙を裏打ちした紙は折りやすいということを実感。

(折紙モデル:"Baby", Robert J. Lang "Origami Design Secrets, 2nd edition" (A K Peters Ltd.) 所収)

ヤドカリを折る

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OrigamiHermitCrab2.jpgOrigamiHermitCrab1.jpgこの夏、ずっと折り続けていた作品がようやく完成した。神谷哲史氏の「ヤドカリ」である。紙の大きさは35cm×35cmで、アルミホイルの片面にカラペ、もう片面に雲竜紙を裏打ちしたものを用いている。夏らしいものをと思って海の生物を選んだのだが、工程がきわめて長いうえに一つ一つの折りも難しくて大苦戦。できあがる前にほとんど夏が終わってしまった。作者自身が折った作品の写真と比べるとずいぶん不格好で、神谷氏に見られたら「私の作品はこんなのではない」と言われても仕方がないできばえだが、自分の技術力ではこれくらいが精一杯。実のところ、一時は最後までたどり着けるかどうかも怪しい状態だったので、曲がりなりにも完成してホッとしている。

OrigamiHermitCrab3.jpg本作は見ての通り、紙の表と裏でヤドカリの本体と貝殻をそれぞれ表現するというアクロバティックな設計がなされている。1枚の紙の表裏の色の違いをうまく利用する「イン・サイド・アウト」の作品自体は珍しくないが、本作のように生き物と貝殻というまるで異質なものを同時に表現するのはかなり難度が高い。作者によれば、折紙作家たちが同じテーマで作品を発表する「デザイン・チャレンジ」という催しがあり、本作はその催しでヤドカリがテーマになった年に創作したものだという。表現が難しいものであればあるほど、折紙作家の創作意欲は刺激されるのだろう。

手持ちの折紙作品集を見るとRobert J. Langもヤドカリの作品を発表しており、これもやはりデザイン・チャレンジのために創作したものらしい。Lang氏のヤドカリもいずれ折ってみたいとは思うが、できれば今回折った作品よりは簡単であってほしいものである。

(折紙モデル:「ヤドカリ」、神谷哲史「神谷哲史作品集2」(おりがみはうす)所収)

錯綜する折り筋

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ManyCreases.jpg夏休みの自由研究というわけではないが、最近新しい折紙をまた少しずつ折り進めている。それほど自由な時間があるわけでもないのに、かなり工程が長くて面倒な作品を始めてしまった。こういう複雑な作品は、最初はひたすら折り筋をつけていくことが多い。今回の作品など、折図のステップ40まで行ったのに、まだ正方形の状態のままなのである。しかしこの段階でいい加減な折り筋をつけてしまわないように、十分気をつけなければならない。ほんの少しのズレでも後で歪みがいたるところに伝播してしまい、全体の辻褄が合わなくなってしまうからだ。まだまだ先は長い。

ある折り筋をつけるとき、それがすでに存在している複数の折り筋の交点を通らなければいけない、ということがよく起こる。もちろん、そうなるように設計されているのだから、正しく折っていれば自動的に折り筋はその点を通るはずだ。しかし目では感知できないようなわずかな折り筋の狂いが、こういうところではっきり目に見える形でズレとして現れることがある。だから指で折り筋をつけていくときは、いつもちょっと緊張するのだ。おそるおそる指を滑らせていって、錯綜する折り筋がきれいに1点で交わっているのを確認すると、それだけでホッとしてしまうのだった。

折紙本の誘惑

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注文してあった折紙の本が数日前に届いたので、パラパラとページをめくって掲載された作品を眺めている。一つ一つ、造形の美しさに見とれながら、次はどれを折ってみようかと考えるのは楽しい時間だ。楽譜をあれこれ本棚から取り出しては、自分が華麗に弾きこなすところを妄想している時間と似ている。想像するだけなら、どんな難しい折紙でも折れるし、どんな難しい曲でも弾ける。この瞬間だけは、向かうところ敵なしである。

今回届いた本に、折紙の機関誌の案内が同封されていた。折紙作家の最新作が掲載される専門誌だという。ここにしか掲載されない作品で、かなり魅力的なものがあることは分かっているのだ。しかし、これを注文するようになっては「病膏肓に入る」という気がしないでもない。大して折りの技術があるわけでもないし、すでにいろいろ買って持っているのだから、手持ちの折紙本から選んで折っていればいいのである。言ってみれば、3手詰もろくに解けないのに詰将棋パラダイスを購読しようとするようなものだ。それが分かっていながらも、どんな作品が載っているのか少しだけ眺めてみたい気もしてしまうのだった。

イルカを折る

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OrigamiDolphin2.jpgOrigamiDolphin1.jpg夏を感じさせる作品を折ってみようということで、このところまた折紙を始めていたが、今日までに何とか折り上がった。今回やってみたのはイルカである。モデルの作者はQuentin Trollip。紙は30cm×30cmで、フランスの折紙用品のネットショップから購入したものを用いている。この作者の作品を折るのはゾウに続いて2作目だが、前に比べると特に難しい工程もなく、それほど苦労せずに完成までこぎ着けることができたように思う。

Trollip氏は南アフリカ出身の折紙作家で、アフリカの動物を題材とした作品を数多く発表している。本作のように海の生物を作品化したものは少し珍しいが、流線型の優雅な姿をうまく表現しており、イルカの折紙としては出色の出来といえるだろう。また機会があれば他の作品も折ってみたいと思う。

(折紙モデル:"Bottlenose Dolphin/Grand Dauphin", Quentin Trollip "ORIGAMI SEQUENCE" (Passion Origami Collection) 所収)

アジサイを折る

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OrigamiAjisai2.jpgOrigamiAjisai1.jpg今日は折紙でアジサイを折ってみた。モデルの作者は、「カワサキローズ」の名で有名なバラの折紙で知られる川崎敏和氏。紙の大きさは30cm×30cmで、大礼紙と呼ばれる和紙を用いている。また今回はアジサイの葉も別に折ったが、こちらはどこにでも売っている15cm四方の市販折紙用紙である。同じものを4枚折り、互いにドッキングして十字の形に中央にアジサイを置けばできあがりだ。普段は複数の紙で構成される作品は折らないのだが、川崎作品を折るときはその枷は外している。やはり葉の緑色との対比があってこそ、花が引き立つように思えるからだ。

紙を複数使うことの他にも、本作は普段折っている作品とは若干違うところがある。花を折るといっても、やっていたことはひたすら同じ作業の繰り返し。碁盤状に縦横の折り目を細かくつけ、蛇腹のように折りたたむ。そして縦と横折り目が交錯する場所でたたみ方を直し、フラップのようなものを作っていく。これをただ規則的に続けていくのである。つまりこれは、tessellationと呼ばれる規則的な繰り返し模様を作っているのに近いといえるだろう。こうした幾何学的模様を折ると、それがそのまま花の造形に近いものになっているというのはなかなか興味深い。

さらに本作は、変形しやすくするために紙を湿らせている。平たく折り編んだ鍋敷きのような紙はごわごわして曲げにくいので、霧吹きで全体に軽く水を吹きかけ、柔らかくなったところで湾曲させていくのである。ただ、これに関してはうまくいったといっていいか分からない。紙を湿らせる手法はwet foldingと呼ばれ、コンプレックス折紙ではよく使われているが、実はまだあまりやったことがないのである。しばらくは、いろいろな作品で試行錯誤して経験を積む必要がありそうだ。

(折紙モデル:「アジサイ」、川崎敏和、「折り紙 夢WORLD 花と動物編」(朝日出版社)所収)

2017年3月

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