今日、2026年10月7日は、数学界に激震が走った日だった。OpenAIが数学や理論計算機科学などの分野の論文772本を発表したのである。そこには何十年もの長きにわたって未解決とされてきた予想も含まれていた。その予想の解決に少しでも近づこうと多くの数学者が研究に心血を注いできたのに、突然終わりを迎えてしまったのである。証明が正しいことが確かめられていないものもかなり含まれているようだが、間違っている可能性はきわめて低いだろう。
数学という学問分野は、これからどうなるのだろう。今後、自分で何をどう考えたところで、どうせお釈迦様の手の上で走り回っているだけなのではという気になる。それでも、自分だけのこととして、自身が理解したと思えることを目指す意義はあるかもしれない。しかし、その意義が他者や社会から認められるだろうか。また、どんな天才もAIにかなわないとなったら、これからこの世界で研究の道に進もうという人がどれだけ出てくるだろうか。
コロナウイルスの蔓延で何もかもがオンラインになったとき、先のことは本当に何があるか分からないと実感した。それからは、これからどんなことが世界で起きるかを前にも増してあれこれ想像するようになった。ちょっとやそっとのことでは驚かないように、いろいろ想定したつもりでいたのである。しかし、数学という分野全体がこんな形でダメージを受けることになるとは、ほんの少し前までまるで思いもよらないことだった。あらためて、つくづく思う。全くもって、先のことは何があるか分からない。


