今年を振り返って

大晦日。午後にちょっと買い物に出たほかは、今日も特に何をするわけでもなくのんびり過ごした。子どもの体調不良もほぼ全快したので、新年からは通常モードに戻れるだろう。

2023年は、父が他界した年として記憶に残る1年になった。昨年の後半からかなり具合を悪くしていたから遠からずその日が来ることは分かっていたが、実際に亡骸となって横たわっているのを目にするまでは、現実のことであるという実感がなかなか持てなかった。そして父の死を今起きていることとして認識するにつれ、自分や自分の身の回りにいるすべての人は、いずれ必ずこうやって死ぬときが来るのだという、全く当たり前の事実を強く意識するようになった。これから何をどう頑張ろうとも、いずれ自分がここに横たわる順番が来る。所詮は順番なのだ。順番が来ればみんな亡くなるのである。だからこそ、自分に残された時間をどう生きるのかという視点を忘れないでいたい。思えば、かつて父の母が晩年に倒れて病を得たとき、まだ定年前なのにさっさと父は職を辞してしまった。今になってみると、あのころよりそのときの父の思いが分かるような気がする。

今年は50の大台に乗った年でもあった。考えてみると、10年前の6月に40歳になり、その4か月後に上の子が生まれた。そして今年、50歳になる4か月前に父が世を去った。40代の10年の最初と最後に、下の世代の誕生と上の世代との別離を経験したことになる。あっという間に過ぎ去ったようでも、やはり10年ともなればいろいろなことが起こるものだ。50代の10年もさまざまなことが起きるのは間違いないが、生きていればみんな通る道である。ともあれ、来年がまずよい年であることを祈りたい。

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