誕生日カンタータ

ピアノに向かう時間がほとんどとれない毎日が続くようになって久しいが、たまには演奏を残しておこうと思い立った。バッハの「羊は安らかに草を食み」(”Sheep may safely graze”)である。原曲はリコーダーなどが使われるが、ここではイゴン・ペトリがピアノに編曲した楽譜を用いている。この曲は、バッハが使えていた貴族の友人の誕生日を祝うために作られた世俗カンタータ「楽しき狩こそ我が悦び」の中の1曲で、作曲の経緯から “Birthday Cantata” などと言われることもあるようである。

昨年末、実は演奏会に久しぶりに出演することになっていたが、諸事情でキャンセルせざるを得なくなった。これはそのときに弾くつもりだった曲である。子どものお迎えに行く前のわずかな時間帯にあわてて収録したこともあり、お世辞にもよい演奏とはいえないが、せっかくなのでここに置いておきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です