一昨日、詰将棋解答選手権のチャンピオン戦が行われた。コロナ禍のせいで2020年から2023年まではずっと中止が続いていたので、実に5年ぶりの開催ということになる。出題された作品はすでに発表されているが、とんでもなく難しかったようだ。プロ棋士でも苦戦している方が結構おられたし、最後の問題などは出場者の全員が0点だったというのだから大変なものである。こういう試験の類いの難易度の調整は実に難しい。
これほど難しかったのは、藤井八冠と無関係ではないだろう。以前の解答選手権で、藤井八冠はどんな難問が来ても正解してしまっていた。もし今回、藤井八冠が出ないと早い段階で分かっていたら、もしかしたらもう少しやさしい問題セットではなかったかもしれない。いっそのこと、藤井八冠が解答に参加するときとしないときで2セット用意しておけたらいいのにと思うが、さすがにそんなわけにもいかないだろう。
詰将棋解答選手間の初級戦と一般戦は、来週の土曜日に行われる。今年も広島会場の責任者をつとめるが、久しぶりなので粗相のないように気をつけたい。