ナナフシの世話

最近、うちでは就寝前に虫かごに入ったナナフシの世話をするのが習慣になりつつある。事の発端は先週だった。学校で虫を観察する授業があるからと張り切って虫かごと虫取り網を持って出ていった上の子は、学童保育で迎えたときはしょげた顔をしていた。聞けばトンボを入れておいたのに、学童保育に滞在していた数時間の間に死んでしまったという。おそらく、暑さが厳しかったせいだろう。まあ生き物を飼うのは難しいから仕方がないよ、と言いながら家に帰ってきたとき、駐車場の路面にぽつんとナナフシがいるのを偶然子どもが見つけた。コンクリートが広がる場所で、なぜあんなところにいたのか分からない。またちょうどその日、虫かごも虫取り網も持っていたから、捕まえることも簡単だった。かくして、なぜかトンボではなくナナフシが来ることになったのである。

まあトンボだったらハエだのアブラムシだのを差し入れなければいけないから到底飼えるとは思えないから、ナナフシでよかったのかもしれない。葉っぱを摘んできて入れてやればよいし、何しろおとなしいから逃げ出す心配も少ない。上の子だけでなく、妻や下の子も愛着がわいたようで、最近はみんなで熱心に虫かごの掃除や観察をしている。しばらくは続きそうである。

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