吹雪の帰路

冷え込んではいたが、まだ朝のうちは雪もほとんど降っておらず、いつもの冬の一日という感じだった。ただ、勤務先に着いたころは、もう強い風にあおられた雪が横から当たるようになった。

4年生の卒論提出締切が間近に迫り、午後は最後の追い込み作業をしていたのだが、夕方になってふと車の様子を見に行ってみるとすでに全体がすっぽりと雪に覆われ、フロントガラスはガチガチに凍っている。これはもうまずいと思い、学生にも作業を切り上げて撤収するよう伝えたうえで、自分も帰る準備を始めた。

吹雪の中、買っておいた布製タイヤチェーンを装着する。フロントガラスの凍った雪は内部のエアコンで温めたうえ、外からもお湯の入ったレジ袋を滑らすという技で溶かすことに成功。スピードを十分落として動き始めた。予想していたが、やはり動けなくなった車が何台もいて道路は大渋滞が起きていた。もし布製タイヤチェーンがなかったら、自分も立ち往生組の仲間入りだった可能性が高い。直前にこれを入手していて本当によかった。

普段なら10分程度の帰り道だが、1時間以上かかって帰宅。それでも、布製タイヤチェーンのおかげでそれほど不安感なく移動できた。明日も厳しい天気になりそうだ。

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