ナナフシの子ども

昨年の9月、上の子が駐車場で偶然見つけたナナフシを持って帰り、虫かごに入れて飼い出した。灌木の葉を少しちぎって入れておくと食べる。やがて糞とは別の細長い形状のものが落ちているのが目につくようになった。少し調べてみると、ナナフシは不思議なことにほとんどメスしかいないのだそうで、メスだけで卵を産むという。これがその卵なのかと半信半疑だったが、何ヶ月経っても卵がかえるようなことはなかった。

ところが今月に入ってからというもの、虫かごの中で指先ほどの小さなナナフシがいるのが見つかるようになった。やはりあの細長いものは卵だったのだ。ここ数日は日を追うごとに数が増え、今は7,8匹の小ナナフシが歯の裏や虫かごの天井に張りついているのが観察できる。生みの親である大ナナフシも、捕獲されてから8か月経つのに、未だに生き続けている。まさか昆虫を、それもナナフシなどという変わったものを飼育するとは思わなかった。

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