今日行われた将棋王座戦の第四局は、藤井七冠が永瀬王座に勝ち、3勝1敗でタイトルを奪取した。ついにこれで前人未踏の八冠完全制覇となったわけだ。27年前の1996年2月14日、羽生九段が七冠を達成した日の大騒ぎを今も覚えているが、2023年10月11日もまた、歴史的偉業達成の日として将棋界では語り継がれる日になるだろう。
対局中継は最終盤の様子だけ観戦していたが、形勢が揺れ動きつつも最後は永瀬王座で決着したかに見えた。しかしうっかり指してしまった1手のために大逆転。第三局も同じような逆転劇があったので、どちらも異変が起きなければ、今日で永瀬王座のタイトル防衛が決まっていたかもしれない。最後の最後まで勝負事は分からない。
それにしても、詰将棋全国大会で見たあの小さな男の子を見たのは11年前のこと。プロ棋士になってもおかしくないとは当時から思っていたが、ここまで強くなるとは感慨深いものがある。