8月ごろから少しずつ折っていた折紙が何とか完成した。今回挑戦したのは、ドイツの若手折紙作家Bodo Haagによるキリンである。紙は50cm×50cmのクラフト用紙を使用した。
キリンの折紙作品はたくさん発表されており、中には相当リアルな造形のものもある。だが身体の模様は全く考慮されていないケースがほとんどだ。特徴的な網目模様を再現し、かつ本当のキリンらしい体型を再現するというのは大変な難しさであり、トライしてみようと考えもしないのが普通ではないだろうか。それをここまでやってのけた作者の実力には、ただただ感心するばかりである。しかも、折図が丁寧だったこともあり、折り方に苦労するところは比較的少なかったように思う。紙の表裏の色の違いを造形に生かすインサイド・アウトの作品としては、トップレベルと言ってもいいのではないだろうか。
折図を見たときからこれはどうしてもやってみたいと思っていたが、何とか終わりまでたどりつけてよかった。
(折紙モデル:ボド・ハーグ「キリン」、「新世代 究極のおりがみ」(西東社)所収)

