天体望遠鏡

今日も授業やら会議やら書類作成やらが隙間なく入り、忙しさを感じる一日だった。

帰宅したあと、注文していた品が届いた。望遠鏡である。あと数日で上の子の誕生日だが、プレゼントにはだいぶ前から天体望遠鏡がほしいと主張していた。初心者向けながら粗悪でない商品でいいものがないか探していたところ、おあつらえ向きのものが見つかったのである。

かつて自分は天体観測が第一の趣味で、天文学者になりたいと思っていたこともあった。一番熱中していたころは、買ってもらった望遠鏡を持って近所の公園に出かけ、凍えるような夜にずっと夜空を見上げていたものである。今回購入した望遠鏡はそのときに持っていたものと同じメーカーの製品で、まだ会社が存続していたことに懐かしさを覚えた。今はもうあのころのように夜通し起きているような時間も体力もないが、たまに子どもに月のクレーターを見せるくらいはできるだろう。