日曜日のことだが、朝から大立ち回りをやらされた。新聞受けに入っていた朝刊を取り、リビングまで持ってきてからやんわりと二つ折りにされた新聞を開いたら、体長20センチはあろうかというアシダカグモが姿を現したのである。うわっと驚いた次の瞬間、クモは床に落ちるとものすごい勢いで地べたに置いてあった古いボール紙の束と壁の間に潜り込んだ。できることなら逃がしてやりたかったが、あまりに動きが速くてコントロールができそうにない。結局、紙束を反対から押して押しつぶすということになってしまった。あれ以上奥に行かれて、家のどこに行ったか分からなくなるのだけは勘弁してほしかった。
数年に1回、今の時季になるとアシダカグモに遭遇する。大きいうえにとにかく移動スピードが尋常でない。いきなり姿を現すからどうも心臓に悪い。今年はもうこれで最後にしてほしいものだ。