オンライン演習

夕方から、W先生がオンラインで主催する「英語で短篇小説を読む」という演習にちょっと参加してみた。数ページの比較的短い短篇を毎回読んでいくもので、1か月に一回のペースで行われる。実際に小説に入っていくのは次回からで、今日はこれからどういう形式で進めていくかについてひととおり説明があった。自分はまだ子どもに手がかかるので毎回参加することは難しいかもしれないが、非常に面白そうなので可能なときはなるべく時間をつくろうと思う。

今日の会がもうそろそろ終わるという時間になって、思わぬことが起きた。主催者のWさんの通信が突然途絶えてしまったのである。5分ほど待っていたらWさんが戻ってきたが、原因はWさんの住まいの一帯で停電が発生したことだった。特に落雷があったわけでもなく、鳥か動物が電気設備に接触するという全く突発的なアクシデントだったようだ。会合の様子はあとで視聴できるようにレコーディングされていたが、このトラブルでデータがなくなってしまったとのこと。少々無理をしてリアルタイムに参加していてよかった。

大葉を摘心してたらこパスタをつくる

先日、バジルを摘心ついでに収穫してペストジェノベーゼをつくったが、大葉の方もかなり葉が増えてきた。特に下の方は手のひらくらいの巨大なサイズになっている。ちょうど今日の夕飯は簡単につくってすませたいということになり、この大葉を摘み取ってたらこと和え、たらこパスタをつくることにした。大葉の時季はいつもこれがちょっとした楽しみだ。

たらこ、大葉、バター、オリーブオイルを和えるだけだから失敗しようがないし、これで結構おいしくできる。山盛りにしてしまったが、何ということもなく平らげた。

新しい包丁

昨日、誕生日祝いということで家族が立派な包丁をプレゼントしてくれた。先週の金曜日に間に合わせるつもりだったが、届くのが遅れてしまったのだそうだ。波紋のような不規則な文様が刃に浮き出ていて、見るからに切れそうである。

ここ数年、週末などに下手くそな料理をやってみているが、回数を重ねるごとに包丁の切れ味が気になるようになっていた。レシピ動画などを見ると何とも軽やかにタマネギを切り刻んでいるのに、いざやろうとすると引っかかってしまって到底あんなようにはいかない。ときどきシャープナーで研ぐと少しましになるが、それでも限界がある。ちょっとよい包丁を使ったらだいぶ違うのではないか、ということはこのところ気になっていた。

これを使ったらどれほど違うのか、今からちょっと楽しみだ。

アシダカグモに遭遇

日曜日のことだが、朝から大立ち回りをやらされた。新聞受けに入っていた朝刊を取り、リビングまで持ってきてからやんわりと二つ折りにされた新聞を開いたら、体長20センチはあろうかというアシダカグモが姿を現したのである。うわっと驚いた次の瞬間、クモは床に落ちるとものすごい勢いで地べたに置いてあった古いボール紙の束と壁の間に潜り込んだ。できることなら逃がしてやりたかったが、あまりに動きが速くてコントロールができそうにない。結局、紙束を反対から押して押しつぶすということになってしまった。あれ以上奥に行かれて、家のどこに行ったか分からなくなるのだけは勘弁してほしかった。

数年に1回、今の時季になるとアシダカグモに遭遇する。大きいうえにとにかく移動スピードが尋常でない。いきなり姿を現すからどうも心臓に悪い。今年はもうこれで最後にしてほしいものだ。

子どもの歯医者

夕方、普段より少し早く勤務先を出て保育園へ。下の子を迎えると、その足で歯医者に向かった。先月の3歳児健診で虫歯になりかけていると指摘されていたのである。ただ問題は、どうやって診てもらうかだった。健診のときもとにかく怖がって口を開けるのをいやがるので大変だったのである。

今回も案の定、歯医者に着いたときからおびえた小動物のような目になってしまい、診察どころではない。歯科衛生士さんが医療器具にいろいろさわらせてあげたりして懸命ご機嫌を取り、ようやく口を開けるところまでは行ったが、今日のところは場に慣れただけでよしということになった。これは長期戦になりそうだ。

ナナフシの死

うちでは昨年の9月からなぜかナナフシを飼い続けている。上の子がたまたま駐車場で見つけたナナフシを捕獲して虫かごに入れたが、長くは生きられないだろうと思いきや、冬を越して春になっても生き続け、やがて卵から小さなナナフシがいくつも誕生するところまで来てしまった。虫かごの中が十数匹になってコントロールが難しくなり、先月に一度上の子が何匹か野に放してきたが、その後もまた生まれて数匹が虫かごのあちこちに張りついている。こんなに子ナナフシが生まれるとは思わなかった。

次世代を残したゴッドマザーのナナフシは、ついに昨日動かなくなっているのが見つかった。見つけてから9か月も虫かごの中で生き続けたわけで、一昆虫としては天寿を全うしたと言ってもいいだろう。

ペストジェノベーゼとハンバーガーをつくる

ベランダのプランターで育成しているバジルがかなり丈を伸ばしてきており、葉も増えてきたので、ここで一度摘心を実行することにした。脇芽が出ている部分で切ることで、このあとの収穫量をさらに増やすことができる。もっとも、うちは子どもが好んでバジルを食べないので、実のところそれほど葉が取れても仕方がない面もある。

摘んだ葉は早速ベストにした。ジャガイモとインゲンをリングイネと一緒にゆで、つくったばかりのペストと和えてジェノベーゼをつくる。なかなかおいしくいただくことができた。子どもは別メニューで妻が余っていたカレーを出してくれた。

午後に採点の仕事をして、夕方にまた台所へ。今度は何度もつくっているハンバーガー。こちらは子どもも喜んで食べてくれる。もうすっかり定番になってしまった。

アップルパイ

夕方から子どもと一緒に街中へ出て、仕事の終わった妻と合流。書店で本を何冊か購入したあと、昨日買いそびれたケーキを手に入れるべく、白島方面のケーキ屋へ向かう。アレルギーの心配がなくて子どもも食べられるアップルパイにした。

うちにしては珍しく、外食で夕飯をすませて帰宅。早速買ってきたアップルパイで、一日遅れのお祝いをしてもらった。

50代の10年も、本当にいろいろなことが起こるのは間違いない。よいことも悪いこともあるだろうが、一つ一つ向かい合って何とかやっていきたいと思う。

天命を知る歳

50回目の6月9日がやってきた。ついに天命を知る年齢にまでなってしまった。あまり実感がわかないが、もうこんな歳なのである。子ども時代は遠い昔のことになってしまった。

保育園から園内整備の仕事を手伝うように言われていたので、少し早めに勤務先を出る。保育園に着いて依頼された作業に取りかかろうとしていたら、見に来た小さな子たちから「お誕生日おめでとう」と言われて驚いてしまった。下の子と同じクラスの子たちで、お父さんが誕生日だと聞いてきたらしい。

作業が終わり、下の子を連れて帰宅。本当はこのあと、少し豪華な夕飯なりケーキなりが出てくるはずだったのだが、突発的な仕事が入って妻の帰りがかなり遅くなってしまい、諸々の予定がすっかり狂ってしまったので、結局いつも通りの夜になった。ケーキは食べるとしても明日以降になりそうだ。節目の年齢の誕生日としてはずいぶんあっさり終わってしまったが、まあこの歳になればこんなものだろう。

40代の終わり

昨日は晴れていたが、今日は朝からどんよりとした曇り空で、やがてポツポツと降り始めた。大雨と形容するほど激しくはないものの、夕方にはもう少し雨量が多くなっていた。いかにも梅雨らしい降り方だ。以前なら今ごろが梅雨入りの時季だったが、今は年々早くなっていっている気がする。

今日は40代最後の日だが、特に何事もなく、勤務先で中間試験の採点をするなどして淡々と過ごした。この10年、あっという間だったように思うが、それでも思い返してみるとずいぶんいろいろなことがあった。子どもも二人生まれたし、一方でつい最近に父を亡くした。詰将棋に関して2年も雑誌に連載をし、さらにそれに加筆して本にするということもあった。また、世界的に新しい感染症が流行して一時は家にこもることになるなど、全く想像もつかないようなことも起きた。本当に何があるか分からない。

50代の10年も、きっと思いもよらぬようなことが次々に起こるのだろう。何はともあれ、自分や家族が健康で過ごせればと思う。