突然の訃報

昨夜、驚きで言葉を失うようなニュースが飛び込んできた。詰将棋作家であり、将棋界や詰将棋界に多大な貢献をされてきたSさんが年末に急逝されたというのである。具体的な状況は分からないが、多方面で精力的に活動されており、亡くなるつい数日前にも詰将棋作家の集まりで楽しんでおられたということなので、全く急なことには違いない。まだ60代であり、早すぎるというしかない。

Sさんは将棋イベントが広島で開催されるのに合わせて何度か広島に来られており、そのたびに会いませんかと声をかけてくれていた。お誘いに応じて街中でお会いしたことが三度あり、その3度目は昨年の8月である。わざわざ時間をとってサシで話をする機会を何度もつくっていただいた詰将棋関係者は、Sさんだけだ。かつて『詰将棋探検隊』という本を上梓されたSさんとは、ディープな詰将棋の世界を紹介する本を書いたという共通項もあった。次に会うのは全国大会ですかね、というやりとりでお別れしたが、それが最後になるとは夢にも思わなかった。残念でならない。

ご冥福をお祈りしたい。

街中で詰将棋談義

台風はまだそれほど遠く去ったことになっていないが、天気はほとんど前の状態に戻ってしまった。これからまたしばらくは、ひたすら暑いだけの日々が続くのだろう。秋が待ち遠しい。

日も落ちた7時頃、仕事から帰ってきた妻と入れ替わるようにして一人家を出る。今日は詰将棋作家でもあるSさんが東京から仕事で広島にお見えになっており、少し会ってお話ししましょうとお誘いを受けていたのである。数年に一回の頻度で来られており、こうして会うのは多分三度目だ。仕事の終わったSさんを7時半に車でお迎えすると街中へ。店を適当に探そうと思ったが、こういうときは店の選択が難しい。運転するからもちろん酒は飲めないし、一方であまりしゃれたレストランに入るのも妙だ。結局、前にも入った焼き鳥の店に行ったが、静かに話せる環境で悪くなかった。2時間ばかり、詰将棋のことであれこれ話に花を咲かせる。こういう時間を過ごすと、少し詰将棋を創らなければという気になる。

10時過ぎにお別れして帰路に就いた。

詰備会に参加

少し早いお昼をすませたあと、一人で家を出る。今日は岡山で行われる詰備会に参加する。このところ詰備会にも詰四会にもあまり参加できていなかった。詰備会はおそらく1年ぶりだ。いつもの通り自由席特急券の切符を買って入線したのぞみに乗り込んだが、そこで「全車指定のぞみ、東京行きです」のアナウンスを聞いてあわてて下車する。最近、繁忙期には全車指定になるのをうっかり忘れていた。いったんみどりの窓口まで退却して指定席券を取り直したため、当初の予定から到着が20分ほど遅れてしまった。

昨年秋から会合の場所が駅近くに変更になり、アクセスがしやすくなった。今日来ていたのは、自分を含めて12名。全員よく見知った顔ばかりで、詰将棋談義をじっくり楽しむことができた。17時に一度お開きになり、お一人帰られて11人ですぐそばの居酒屋へ。2次会に出たのもかなり久しぶりだったと思う。7時半過ぎに終了して散会。お土産のきびだんごを買って帰路に就いた。

詰将棋解答選手権

詰将棋解答選手権が帰ってきた。何年かの中断を経て、5年ぶりの開催である。この中断の間に広島将棋センターが閉所してしまい、環境は一変してしまった。幸い、将棋センターの後を継ぐようにして「将棋ひろば」というスペースができ、今回の解答選手権で全面的に協力していただけることになったので、何とか広島から催しに参加することができた。

12時過ぎに「将棋ひろば」に到着。席主のYさんの奥さんと、かつて競技に参加して何度も優勝していたFさんがスタッフとして手伝ってくれた。会場の準備はもちろん、来場した人の会計なども引き受けてくれたので、こちらとしては配付資料の準備などに集中することができて非常に助かった。

初級戦は13時半からで、12名の参加があった。半分以上は小学生である。30分の競技時間のうち、途中退室は4名だけで、その4名が満点という結果だった。

続いて一般戦。少し参加者が入れ替わり、今度は13名が挑戦。ただちょっと難しかったようで、全問正解者はこの会場からは出なかった。優勝は30点満点中21点を獲得した方で、そのあとで15点で2位が3人並ぶ結果になった。

5時半頃、「将棋ひろば」をあとにする。久しぶりの地域責任者の仕事で何か粗相をしないか心配だったが、大きなトラブルもなく無事終了してホッとした。

前日の最終確認

今週前半の冷え込みの分を取り戻すかのように、今日は気温が上がった。朝はポカポカとした暖かさで心地よかったが、昼下がりに下校した上の子は暑くてたまらなかったそうだ。しかもこの週末も同じかさらに高温になると予想されている。やはり今年の夏もひどい暑さになるのだろう。

詰将棋解答選手権前日ということで、持って行くものをもう一度確認する。今まで地域責任者を11回やったが、最初のころは商品の書籍を持って行くのを忘れたり、上位入賞者の記念撮影を忘れたり、うっかりミスが絶えなかった。問題が事前に漏れたりするような、公平さが保たれなくなる事態だけは避けなければいけない。小さなトラブルが発生する可能性はあるが、何とか無難に滞りなくいってくれるのを願うばかりだ。

詰将棋解答選手権の準備

寒気が去り、また少し春らしさが戻ってきた。桜はもう散り始めている。今週末はどこも葉桜ばかりになるだろう。

詰将棋解答選手権の初級戦と一般戦の開催日が近づいてきたので、そろそろ準備に取りかかる。当日配付する資料や上位入賞者用の賞状など、今日はいろいろなものを印刷した。実に5年ぶりなのでいろいろ勝手を忘れてしまっているが、当日にあわてないようによく段取りを思い出しておきたい。

植物公園に行く&豚肉と新タマネギの煮込みをつくる

花見に行きたいと子どもが言うので、昼前に慌ただしく出かけた。今日は絶好の花見日和。桜の名所はどこも混雑していることが容易に想像できた。どこに行くか迷ったが、結局久しぶりに植物公園を訪れることにする。大渋滞も覚悟していたが、幸いそれほど待たされることなく車を停めることに成功。園内は予想通り家族連れであふれていたが、混雑エリアをちょっと外れるとそれほど人がいない場所もあり、比較的ゆったりと春の景色を楽しむことができた。

3時頃には帰宅。一服したあと、4時からオンラインでの会合に顔を出す。Wさんが詰将棋の入門講座をオンラインで開いており、そのテキストに何と『詰将棋の世界』を使ってくださっているということなので、ちょっとお邪魔してご挨拶をした。前半部分だけで失礼したが、ああいう場で本を使っていただけるというだけでも、あれを書いたかいがあったというものである。

夕飯は、先月に引き続き豚肩ロースと新タマネギの煮込みをつくる。上の子が特にこれを気に入っているので、新タマネギのシーズンに2回はこれをやることになる。今回は新タマネギを5個も使ったので、汁気もたっぷりになった。

詰将棋解答選手権

一昨日、詰将棋解答選手権のチャンピオン戦が行われた。コロナ禍のせいで2020年から2023年まではずっと中止が続いていたので、実に5年ぶりの開催ということになる。出題された作品はすでに発表されているが、とんでもなく難しかったようだ。プロ棋士でも苦戦している方が結構おられたし、最後の問題などは出場者の全員が0点だったというのだから大変なものである。こういう試験の類いの難易度の調整は実に難しい。

これほど難しかったのは、藤井八冠と無関係ではないだろう。以前の解答選手権で、藤井八冠はどんな難問が来ても正解してしまっていた。もし今回、藤井八冠が出ないと早い段階で分かっていたら、もしかしたらもう少しやさしい問題セットではなかったかもしれない。いっそのこと、藤井八冠が解答に参加するときとしないときで2セット用意しておけたらいいのにと思うが、さすがにそんなわけにもいかないだろう。

詰将棋解答選手間の初級戦と一般戦は、来週の土曜日に行われる。今年も広島会場の責任者をつとめるが、久しぶりなので粗相のないように気をつけたい。

詰パラ3月号

帰宅すると、「詰パラ」の3月号が届いていた。このところ、少しページを繰ってみるだけでろくに解くこともしていない。ただでさえ棋力がないのに、鍛錬も怠っているからすっかり手が見えなくなってしまった。

とりあえず最初のページを開いて「ヨチヨチルーム」の数問を解いてみたが、こんな一番簡単なレベルの問題でも、ものによっては少し時間がかかる。ほとんどの「詰パラ」読者なら瞬間的に答えが見えるだろう。これで偉そうに詰将棋の本を書いているのだからあきれたものである。

詰将棋解答選手権もこの春に久しぶりに開催されるし、今月号は意識して少し解いてみようかと思う。

一人街中へ

午後に一人で街中まで出かけた。詰将棋解答選手権に関する打ち合わせをするため、舟入本町にある将棋ひろばへ。昨年の10月にお邪魔したときは代表のYさんが体調不良でお休みされていたが、今日ははじめてお目にかかることができた。広島会場の申請にあたってもう一度諸事項を確認する。これであとは申し込みをするだけだ。

その後は、デパートなどが集まる八丁堀に移動。上の子が明日持って行く書き初めの宿題を前日の今日になってやり出したのだが、墨をこぼしたりして提出できるようなものがつくれないうちに半紙が尽きてしまった。ところが、家の近所の店で売っている書き初め用半紙は、学校で支給されたものとサイズが違う。さすがに街の中心部まで出れば同じものが手に入るだろうと思ったのだが、これが案外簡単でなかった。どこへ行っても少しサイズが違うものしか売っていないのである。最後に本通商店街の端っこ近くまで歩き、筆の専門店でようやく求めていたものに近い半紙を見つける。えらく時間を食ってしまった。

本屋で数冊本を買ったあと帰宅。上の子の宿題は無事終わった。