ぐずついた天気の日が続いている。梅雨といいながらちっとも雨季らしくない年もあるが、今年はまさに雨の季節である。
予報で分かってはいたが、果たして夕方になると土砂降りになった。幸い、小一時間で小康状態になったが、明日も雨が残るらしい。このところはやむを得ず洗濯物を室内で干しているが、そろそろ干す場所がなくなってきた。
ぐずついた天気の日が続いている。梅雨といいながらちっとも雨季らしくない年もあるが、今年はまさに雨の季節である。
予報で分かってはいたが、果たして夕方になると土砂降りになった。幸い、小一時間で小康状態になったが、明日も雨が残るらしい。このところはやむを得ず洗濯物を室内で干しているが、そろそろ干す場所がなくなってきた。
先日、実家から送られてきたものの中に本が数冊入っており、その中の一つに「アクロイド殺し」(ハヤカワ文庫)があった。言わずと知れたミステリの名作である。もうだいぶ前、おそらく十代のころにこれは読んでいたが、そのときはおそらく創元推理文庫で、邦題も「アクロイド殺害事件」だったように記憶している。久しぶりになつかしく読み返してみた。犯人が分かっている状態で読むのも刑事コロンボシリーズを見ているようなもので、案外引き込まれるものだ。
ただ、裏表紙に書かれた本作のあらすじがちょっと気になった。次のように書かれている:
深夜の電話に駆けつけたシェパード医師が見たのは、村の名士アクロイド氏の変わり果てた姿。容疑者である氏の甥が行方をくらませ、事件は早くも迷宮入りの様相を呈し始めた。だが、村に越してきた変人が名探偵ポアロと判明し、局面は新たな展開を……驚愕の真相でミステリ界に大きな波紋を投じた名作が新訳で登場。
「容疑者である氏の甥が行方をくらませ」とあるのだが、作中で失踪するのはアクロイド氏が結婚した相手の連れ子であり、つまり氏の義理の息子である。さすがにこれは単純な間違いだと思うのだが、わずか数行のあらすじでこんな基本的な人間関係を取り違えるというのもちょっと意外な気がする。まあ本作のトリックとはそれほど関係がないから、あまり気を遣わずにいてうっかりしたのだろう。
朝方はまだ曇り空だったが、これからひと雨来そうな雰囲気が漂っていた。10時ぐらいから降り始め、やがてバケツをひっくり返したような土砂降りになる。雷もゴロゴロと鳴り響き、本格的な雷雨になった。梅雨になってからはまだこういう降り方は少なかったが、これから梅雨明けまではこんな荒れた天気が増えるかもしれない。5年前の大豪雨も確か七夕のころだった。
今日は幸い短時間であがり、夕方にはもう晴れ間がのぞいていたが、予報では週末にまた大きな雨雲が来襲するらしい。ひどくならないことを祈りたい。
朝は予約していた歯医者へ。2か月に一度の頻度でクリーニングを続けている。独り者だったときは歯医者に行くような習慣はまるでなく、歯みがきも今よりずっといい加減だった。おかげで虫歯をつくったり、歯という歯が着色してしまったり、今から思えばよくあんな状態で平気だったとあきれてしまうほどだ。あのころに比べればずいぶんとメンテナンスに気を遣うようになった。もう天命を知る歳になったのだから、これからは今の歯をいかに最後まで保つかを意識しておかなければいけない。
勤務先では講義も会議もなく平穏な一日だった。6時過ぎに下の子を保育園で迎えて帰宅。
ベランダのプランターで育てているバジルは、今月上旬に一度摘心を行い、摘み取った葉をペストジェノベーゼにした。それから2週間あまり経ち、脇芽だった小さな分枝が今や防虫ネットの天井に届きそうな高さにまで生長している。おまけにそのうちの数本は、もう花芽らしきものが見え始めていた。花が咲いてしまったらもう収穫は終わりである。さすがにもう少しは取りたいので、今日はつぼみができかけているものを何本か摘み取り、サラダにしていただいた。まだこのあともつぼみになりそうな分枝があるので、ときどき収穫することになるだろう。
行楽に出かける話もしていたが、結局どこも行かずほとんどの時間を家の中で過ごした。夕飯には久しぶりに唐揚げをやろうと申し出る。メインの鶏モモ肉はよいとして、今日は副菜としてナスも揚げることにした。ちょうどくまの限界食堂のレシピ動画を見たところで、唐揚げの合いの手にはちょうどよいと思ったのだ。
ところがナスに片栗粉をまぶすところでうっかり水気を切るのを忘れてしまい、揚げる前はねっとりした液体がまとわりつく状態になってしまった。これでも何とかなるだろうと鍋に投入したものの、これが大失敗。ナス全面に粘着剤が塗られたかのようになってしまい、鍋の底にも箸にもくっつきまくる。カラッと揚がるはずだったのに、到底それとはほど遠いできになってしまった。やはり水気をよく切ることは揚げ物の肝なのである。そのことを今日はいやというほど思い知った。
鶏肉の方はいつも通りでまあまあのでき。ナスはいずれあらためてやり直したい。
夕飯をすませ、あたりが暗くなってきたところで、車に乗って家族4人で出発。ホタルの時季なので、ちょっと見てこようというのである。温井ダムの周辺や湯来町の一帯もホタルがいるという話を聞いていたが、今から行くにはさすがに時間がかかりすぎる。とりあえず、家の近くの小川が流れている地域に様子を見に行った。ここなら、車でせいぜい10分程度である。
最初に降りてみたところではホタルらしいものがいる様子はなかったが、少し場所を変えて探したところ、せせらぎの脇の木々で黄緑色の点が明滅するのを見つけることができた。1匹か2匹で、かろうじているという程度である。そこからもう少し上流に移動し、もう少し車通りのないひっそりとした場所で車を止めて観察したら、やはりポツポツとたまに光の点が現れるのを確認することができた。
ホタルが見られると喧伝しているような場所に行けばもう少し見られるのだろうが、遠いしその分混雑しているに違いない。家の近くの何ということもない場所で生のホタルを鑑賞できたのだから、これで十分だろう。
朝から会議があり、いつもより早く家を出た。普段は保育園に立ち寄ってから行くのだが、今日は下の子がお休み。昨日少し熱が高かったためだが、今日は特に体調に問題はなくもう大丈夫そうだった。
朝の会議に続き、午後も会議。どちらもオンラインではあるが、それでも確実にエネルギーは消耗するようで、終わったあとは少しぐったりしてしまった。
新体操教室に通う上の子を迎えて7時過ぎに帰宅。
ここ数日、晴れて暑い日が続いていたが、今日はまた梅雨空に戻った。気温が下がる分過ごしやすいが、空気がジメジメしていることに変わりはない。
最近、家族が寝静まってからちょっと電子ピアノを弾いてみている。鍵盤に触れる機会がめっきり減っていたが、珍しくちょっと弾いてみようという気になった。30年近く前によく練習していたショパンの曲などを引っ張り出してきてみているが、やはりかなり忘れてしまっている。とはいっても、何度か弾いていると指の中に眠っていた記憶が少しずつ呼び覚まされていく感覚がある。少なくともゼロからの譜読みとは違うのだ。あのころに完全に戻るのは難しいが、できる範囲で楽しみたい。
ベランダで育てているもののうち、そろそろミニトマトの結実が近づいてきた。黄色い花がしおれたあと、入れ違うように黄緑色の球体が少しずつ大きくなってきている。早いものはそろそろ赤く色づき始めそうだが、食べごろになるのは来月に入ってからだろうか。鳥や虫に横取りされずに収穫したいものである。
昨年ミニトマトを育てたときは完全に成り行きまかせにしていたのだが、結果的にはあまりたくさんの実をならせることはできなかった。どうもミニトマトは、あまりたくさん枝を分かれさせると養分が分散して収穫がかえって減ってしまうらしい。今年は脇芽を少し摘み取り、分枝の数を二つにした。昨年以上はたくさん取れることを期待したい。