前日の最終確認

今週前半の冷え込みの分を取り戻すかのように、今日は気温が上がった。朝はポカポカとした暖かさで心地よかったが、昼下がりに下校した上の子は暑くてたまらなかったそうだ。しかもこの週末も同じかさらに高温になると予想されている。やはり今年の夏もひどい暑さになるのだろう。

詰将棋解答選手権前日ということで、持って行くものをもう一度確認する。今まで地域責任者を11回やったが、最初のころは商品の書籍を持って行くのを忘れたり、上位入賞者の記念撮影を忘れたり、うっかりミスが絶えなかった。問題が事前に漏れたりするような、公平さが保たれなくなる事態だけは避けなければいけない。小さなトラブルが発生する可能性はあるが、何とか無難に滞りなくいってくれるのを願うばかりだ。

詰将棋解答選手権の準備

寒気が去り、また少し春らしさが戻ってきた。桜はもう散り始めている。今週末はどこも葉桜ばかりになるだろう。

詰将棋解答選手権の初級戦と一般戦の開催日が近づいてきたので、そろそろ準備に取りかかる。当日配付する資料や上位入賞者用の賞状など、今日はいろいろなものを印刷した。実に5年ぶりなのでいろいろ勝手を忘れてしまっているが、当日にあわてないようによく段取りを思い出しておきたい。

植物公園に行く&豚肉と新タマネギの煮込みをつくる

花見に行きたいと子どもが言うので、昼前に慌ただしく出かけた。今日は絶好の花見日和。桜の名所はどこも混雑していることが容易に想像できた。どこに行くか迷ったが、結局久しぶりに植物公園を訪れることにする。大渋滞も覚悟していたが、幸いそれほど待たされることなく車を停めることに成功。園内は予想通り家族連れであふれていたが、混雑エリアをちょっと外れるとそれほど人がいない場所もあり、比較的ゆったりと春の景色を楽しむことができた。

3時頃には帰宅。一服したあと、4時からオンラインでの会合に顔を出す。Wさんが詰将棋の入門講座をオンラインで開いており、そのテキストに何と『詰将棋の世界』を使ってくださっているということなので、ちょっとお邪魔してご挨拶をした。前半部分だけで失礼したが、ああいう場で本を使っていただけるというだけでも、あれを書いたかいがあったというものである。

夕飯は、先月に引き続き豚肩ロースと新タマネギの煮込みをつくる。上の子が特にこれを気に入っているので、新タマネギのシーズンに2回はこれをやることになる。今回は新タマネギを5個も使ったので、汁気もたっぷりになった。

詰将棋解答選手権

一昨日、詰将棋解答選手権のチャンピオン戦が行われた。コロナ禍のせいで2020年から2023年まではずっと中止が続いていたので、実に5年ぶりの開催ということになる。出題された作品はすでに発表されているが、とんでもなく難しかったようだ。プロ棋士でも苦戦している方が結構おられたし、最後の問題などは出場者の全員が0点だったというのだから大変なものである。こういう試験の類いの難易度の調整は実に難しい。

これほど難しかったのは、藤井八冠と無関係ではないだろう。以前の解答選手権で、藤井八冠はどんな難問が来ても正解してしまっていた。もし今回、藤井八冠が出ないと早い段階で分かっていたら、もしかしたらもう少しやさしい問題セットではなかったかもしれない。いっそのこと、藤井八冠が解答に参加するときとしないときで2セット用意しておけたらいいのにと思うが、さすがにそんなわけにもいかないだろう。

詰将棋解答選手間の初級戦と一般戦は、来週の土曜日に行われる。今年も広島会場の責任者をつとめるが、久しぶりなので粗相のないように気をつけたい。

詰パラ3月号

帰宅すると、「詰パラ」の3月号が届いていた。このところ、少しページを繰ってみるだけでろくに解くこともしていない。ただでさえ棋力がないのに、鍛錬も怠っているからすっかり手が見えなくなってしまった。

とりあえず最初のページを開いて「ヨチヨチルーム」の数問を解いてみたが、こんな一番簡単なレベルの問題でも、ものによっては少し時間がかかる。ほとんどの「詰パラ」読者なら瞬間的に答えが見えるだろう。これで偉そうに詰将棋の本を書いているのだからあきれたものである。

詰将棋解答選手権もこの春に久しぶりに開催されるし、今月号は意識して少し解いてみようかと思う。

一人街中へ

午後に一人で街中まで出かけた。詰将棋解答選手権に関する打ち合わせをするため、舟入本町にある将棋ひろばへ。昨年の10月にお邪魔したときは代表のYさんが体調不良でお休みされていたが、今日ははじめてお目にかかることができた。広島会場の申請にあたってもう一度諸事項を確認する。これであとは申し込みをするだけだ。

その後は、デパートなどが集まる八丁堀に移動。上の子が明日持って行く書き初めの宿題を前日の今日になってやり出したのだが、墨をこぼしたりして提出できるようなものがつくれないうちに半紙が尽きてしまった。ところが、家の近所の店で売っている書き初め用半紙は、学校で支給されたものとサイズが違う。さすがに街の中心部まで出れば同じものが手に入るだろうと思ったのだが、これが案外簡単でなかった。どこへ行っても少しサイズが違うものしか売っていないのである。最後に本通商店街の端っこ近くまで歩き、筆の専門店でようやく求めていたものに近い半紙を見つける。えらく時間を食ってしまった。

本屋で数冊本を買ったあと帰宅。上の子の宿題は無事終わった。

売れ筋ランキング

もう11月である。飛ぶように時間が過ぎていく。

先週棋士中村太地将棋はじめchに上がった動画で「詰将棋の世界」をとりあげてくれた影響が、驚くことにまだ続いている。少なくとも日曜日あたりからAmazonの将棋カテゴリのKindle版書籍の売れ筋ランキングで、同書のKindle版が1位になっている。動画の影響力は大きいから、百歩譲って瞬間的にこういう状態になることはあるかもしれない。しかし4日間も1位であり続けるとなると、本当に正確なのだろうかといぶかしくもなる。何かの事情でデータが更新されていないのではないかとも疑ったのだが、2位以下はときどき順位が変動しているようなので、アップデートが止まっているというわけでもないようだ。しかし、いくら紹介してもらったとはいえ、あんなマニアックな本がそんなに売れるものだろうか。単行本の方も、以前はいつでも「在庫あり」だったのに、今は「通常1~2か月以内に発送します」である。

2月に他界した父に今の状況を見せられなかったのはちょっと残念。こういうのは結構喜んでくれたのではないかと思う。一時的なことには違いないものの、どこまで続くのかチェックを続けたい。

※11月2日追記:翌日の朝になったら、ついに1位から陥落していた。4日天下。

「詰将棋の世界」の紹介

今日は朝から会議。夕方は上の子の新体操教室のお迎えに行った。朝晩の冷え込みがかなり厳しくなってきている。そろそろ着ていくものをさらに一段厚い方にシフトすべきかもしれない。

プロ棋士の中村太地八段と元アマ名人の鈴木肇氏が運営しているチャンネルに今日公開された動画で、何と「詰将棋の世界」をとりあげてもらっていた。それもちょっと書名が出ただけという程度ではなく、中身についてかなりじっくり語っていただいている。もう発刊から2年半以上経ち、そろそろ忘れ去られてもおかしくないというころになって、こんな形で紹介されるとは思わなかった。これを見て買ってくれる方が少しでもいればよいのだが、どうだろうか。誤植が多かった初版がもう少し市場から捌けて、第2版が出回るようになってほしいというのが個人的な希望である。

将棋ひろば訪問

夕方、一人で家を出て街中に向かった。行き先は舟入本町にある将棋ひろば。詰将棋解答選手権に関する打ち合わせをするためである。

詰将棋解答選手権は、2009年から全国各地で開催されるようになった。広島でも開催すべきだと考えたものの、当時は関東からこの地にやってきてまだ4年ほどで、土地勘もないし知り合いも少ない。そこで何とか協力を得られないかと思って訪ねたのが広島将棋センターだった。以来、将棋センターの方にいろいろと助けてもらいながら、11年連続で選手権を行うことができた。しかしコロナ禍で2020年の催しは中止。さらにショッキングなことに、広島将棋センター自体が2021年に閉所してしまった。ついに2024年に対面スタイルの詰将棋解答選手権が再開されると発表されたとき、もしまた広島で開催できるとしたら、将棋センターに代わる形で開所した将棋ひろばに協力を仰ぐしかなかったのだ。

今回は代表のYさんと会っていろいろと準備内容などをご説明することになっていたが、今日は体調を崩されたとのことで、Yさんの奥様が対応してくださった。用意しておいた資料を使ってこれまでの経緯などをお話しする。こちらとしては、一番気がかりだったのは会場の確保だった。これまでは広島将棋センターのTさんが公共施設の会議室を押さえてくれていたのだが、そこをどうしたらよいか……。ここで奥様から、何と今いる将棋ひろばの部屋を使ってはどうかというご提案をいただく。もしここを会場で使わせていただけるなら、会場問題が解決して一気にやりやすくなる。これは本当にありがたいお話しだった。いろいろ細部は詰める必要はあるが、これで来年の広島開催はかなり実現の可能性が高まったといっていいだろう。

30分ほどお話しして失礼した。それにしても、将棋ひろばの中は対局を楽しむ人であふれ、将棋センターの雰囲気そのままだった。ああいう場が引き継がれたのは素晴らしいことだと思う。

八冠誕生

今日行われた将棋王座戦の第四局は、藤井七冠が永瀬王座に勝ち、3勝1敗でタイトルを奪取した。ついにこれで前人未踏の八冠完全制覇となったわけだ。27年前の1996年2月14日、羽生九段が七冠を達成した日の大騒ぎを今も覚えているが、2023年10月11日もまた、歴史的偉業達成の日として将棋界では語り継がれる日になるだろう。

対局中継は最終盤の様子だけ観戦していたが、形勢が揺れ動きつつも最後は永瀬王座で決着したかに見えた。しかしうっかり指してしまった1手のために大逆転。第三局も同じような逆転劇があったので、どちらも異変が起きなければ、今日で永瀬王座のタイトル防衛が決まっていたかもしれない。最後の最後まで勝負事は分からない。

それにしても、詰将棋全国大会で見たあの小さな男の子を見たのは11年前のこと。プロ棋士になってもおかしくないとは当時から思っていたが、ここまで強くなるとは感慨深いものがある。